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兄弟愛に涙ぽろぽろ
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「うっ…。」
重たい目蓋を開けると、少し視界がぼやける。
「気が付いたか?」
身体が温かくて気持ちいいと思いきや、ヒヨリの声が耳を擽る。
「ヒヨ。」
俺は声がする方に視線を向けると、ニヤニヤと意地が悪い笑顔を俺に向けたヒヨリがいた。
「ウラン、治癒、優しくやってあげてるぜ?」
くそっ…可愛いな。
「温かくて気持ち良すぎて勃ちそうだ。こっちも気持ち良くしてくれるか?」
ゴチン!!
イテッ!くそガルディアめ!
「ガル!怪我人殴るな!」
痛みが完治したので、ウランはゆっくりと身体を起こし、視界にアルケイドを捕らえた。
「どうだ?兄貴、風魔法も馬鹿に出来ないだろ?」
アルケイドは俺に殴られた頬を撫でながら、俺を見下ろした。
「あの技は風魔法の文献に載ってない。なんだ?」
そうだ、俺が知らない技…なんだアレは。
「ヒヨリの世界の忍者とかいうのが、使っていた技らしい。俺の隠密技が忍者にそっくりで、出来るんじゃないかってさ。」
忍者?だから、あいつらコソコソしてたのか?
「…なんだ、結局お前の力でなく、ヒヨの力じゃねえかよ!」
ピクッとアルケイドの顔が沈む。
フンッ少し期待した俺がバカだっ…
ゴチンッ!!
「イテッ!なにしやがる!!」
拳を握り締めていたのはヒヨリだった。
「な、ヒヨ?」
俺は殴られた頭を押さえながら、ヒヨリを見る。
「いい加減にしろ!!バカウラン!!」
なっ!バカ?
「アンポンタン!マヌケ!ドテカボチャ!デベソ!」
こ、こいつ!なんかよくわからんがムカつく!!
「バーカ」ガルディア
「アホ」シス
「マヌケ」ダイナ
「デベソ」ティーン
「バカ息子!」アリアナ
「お前らまで!調子のんな!」
グワっと外野に叫ぶ。
「ウラン!!あんたさ、何で風魔法の文献読んだんだ?」
「は?」
ヒヨリの言葉に、外野に向けていた視線を戻す。
アルケイドも、ヒヨリへと視線を向けた。
「俺、今色々勉強してて、ダイナとかに本借りたりしてんだけどさ。ダイナの水魔法の数だけでも、めちゃくちゃあってさ凄い数だったんだよ。ダイナにも聞いたが、他の魔法も全て覚えるのは困難だから、自分と相性悪い属性と後は攻撃的に困るほどのを大体覚えると…。なのに、あんたは弱っちいと馬鹿にしていた風魔法、しかも相性的にウランからしては良い、属性なのに、載ってないことをすぐ分かった。」
チッと舌打ちするウランを、アルケイドは目を見開き凝視する。
「アル…これは俺の予想だけどさ、ウランはお前を嫌ったり、ミームスの恥とかで厳しく言ってるんじゃないと思う。アルに強くなって欲しいんだよ。ミームスだから地属性を学んで欲しいというより、アル自身にその可能性があるからじゃない??」
「可能性…?」
アルケイドは戸惑うように眉を下げた。
「アル、俺に話したじゃん。茶色の混ざる髪は血の遺伝が濃くないって。しかもミームス家は魔力として有名だって。アルケイドだけ、風属性で自分にコンプレックスを持っているって。」
コイツ…ヒヨリに全て話したのか。
ウランはヒヨリとアルケイドを見つめた。
「俺は逆にさ、アルは魔力が強いんだろ?プラス有名なミームス家、そして、その中でも1人だけ風属性。しかもミームスの遺伝も混ざっている!じゃあ、地属性の2つ持ちが出来んじゃん!最強だ!ってさ!」
アルケイドの身体に衝撃が走った。ハッとしたようにアルケイドはウランを見た。
ウランは気まずそうに下に視線を向ける。
「そう!ウランもそう思ったんだと思うよ?多分、アルが他に馬鹿にされたり、それで可能性の有るアルが卑屈になったり、劣等感感じているのが許せなかったんじゃないかな?俺から見たら、ウランはアルのそういう部分に腹を立ててたみたいだけど、強くしようと嫌な言い方してた気がする。」
「兄貴…。」
アルケイドはウランに近づいた。
「確かにな、ウランはさっき何度もアルケイドを倒す機会はあったが、そうせず属性を認めさせようとしていた。アルケイドが地属性を受け入れなければ、いくら練習したところで難しいよな。」
シスはニヤッとウランを見下ろした。
チッ、皆好き勝手いいやがって。
「…お前、気づいて無いだろうけど、ミームスの27人兄弟の中で1番魔力高いのお前だからな。その次が俺だったから、悔しくてさ。魔力で勝てない兄弟に赤い髪だからってだけで負けた気でいるお前も、地属性だってだけで強気でいる兄弟も皆ムカつくんだよ!!俺だって、最初は兄貴達や一つ下の弟より小柄で馬鹿にされたが、努力して魔力でのし上がった。なのによ、お前が生まれた瞬間、魔力量で負け、尚且つ赤茶髪だからと、下に見られるお前。しかも、他の属性も持てるとかさ、俺はミームスの遺伝が強く、他の属性を習得頑張ったが、難しい。だから、お前が何故地属性を持つ努力をしないか、苛立ちが抑えられなかった。」
ウランは悔しそうに眉を寄せて、アルケイドを睨む。
そして、立ち上がり、身体についた砂を叩いた。
「だがな、一発キツイの貰って目が覚めて、安心した。俺こそ、お前をちゃんと見ていなかった。自分を受け入れる強さをお前が持っていることに気づかなかった。…そうだよな。俺は俺で、お前はお前、俺の気持ちを押し付けるもんじゃねえ。」
フッと優しく目を細めるウランに、アルケイドは自然と涙が溢れた。
初めて、優しい瞳を自分に向けてくれたウラン。ウランの気持ちが胸を締め付けた。
「兄貴、俺こそ…勝手に皆との違いに惨めになり、俺こそ、歩み寄ろうともしなかった。だから、独りよがりに風属性を強化しながらも、風魔法を好きになれず、恥じてたんだ。兄貴の言葉も勝手に馬鹿にされてるって…。やっぱり、俺は弱いんだ。ヒヨリが、俺を前に進めるようにしてくれたから、今、俺は兄貴と素直に話せている。今、この瞬間はヒヨリのおかげだけど、…これからは自分で進めるようになるから!!兄貴!俺に地属性を教えてくれ!!そうしたら、今度は本気の兄貴に勝てるようになってやる!
…兄貴は俺の憧れなんだ。これからの俺を見ていてくれ…。」
涙を流しながら、笑顔を見せるアルケイドに、ウランも瞳を潤ませた。
「俺はきびしいぞ?」
「ああ、覚悟している。」
アルケイドはウランに手を差し出し、ウランはその手を握りしめた。
和解のいい雰囲気に、ヒヨリも泣きそうになったところ、まさかの雰囲気クラッシャーが…
「アルケイド~!!ウラン~!!ごめんなさい~!!わ~ん!!私がいけないの!!自分の髪に茶色が入っているから、アルケイドが馬鹿にされちゃうし!そんな、家系の遺伝に囚われたこの国の考えに洗脳された、息子達を躾けられてない、母が悪いのよ!!パパもね!!皆大事な息子よ~!!わ~ん!!」
号泣のアリアナさんを見て、涙が引っ込んじまった。
アルとウランも泣くじゃくるアリアナさんに抱きしめられてタジタジです。
よかった、よかった。
と、1人頷いていると、俺の顔をひょこっと覗き込むティーン。
「ヒヨリ、光属性だが、お前の光、他と違うし、癒しの力も違う。そして、弱いが、弱く無い。お前面白いな。」
それ、褒めてんの?褒めてないの?
「俺、異世界人ですから。」
ちょっと脅かしてやろう。
「異世界人、ほぉ。」
あれ、驚いてない?
「驚かないんですね?誰からか聞きました?」
キョトンとする。ティーンは小首をかしげた。
「?別に、何人だろうと、俺はお前という…ヒヨリに興味があるだけだ。」
うっ!!ちょっぴりドキッとしちゃったじゃん!!
それに反応した、ガルが俺を抱き上げる。
「ヒヨリは俺のだ。」
コイツ…本当に俺センサーの性能凄いな。
「ほう…だが、俺も興味ある。」
ティーンはニヤッと笑う。
その笑みにガルの眉がピクッと少し動いた。
はいはい、感動的終わりで幕を下ろしたかったな。
重たい目蓋を開けると、少し視界がぼやける。
「気が付いたか?」
身体が温かくて気持ちいいと思いきや、ヒヨリの声が耳を擽る。
「ヒヨ。」
俺は声がする方に視線を向けると、ニヤニヤと意地が悪い笑顔を俺に向けたヒヨリがいた。
「ウラン、治癒、優しくやってあげてるぜ?」
くそっ…可愛いな。
「温かくて気持ち良すぎて勃ちそうだ。こっちも気持ち良くしてくれるか?」
ゴチン!!
イテッ!くそガルディアめ!
「ガル!怪我人殴るな!」
痛みが完治したので、ウランはゆっくりと身体を起こし、視界にアルケイドを捕らえた。
「どうだ?兄貴、風魔法も馬鹿に出来ないだろ?」
アルケイドは俺に殴られた頬を撫でながら、俺を見下ろした。
「あの技は風魔法の文献に載ってない。なんだ?」
そうだ、俺が知らない技…なんだアレは。
「ヒヨリの世界の忍者とかいうのが、使っていた技らしい。俺の隠密技が忍者にそっくりで、出来るんじゃないかってさ。」
忍者?だから、あいつらコソコソしてたのか?
「…なんだ、結局お前の力でなく、ヒヨの力じゃねえかよ!」
ピクッとアルケイドの顔が沈む。
フンッ少し期待した俺がバカだっ…
ゴチンッ!!
「イテッ!なにしやがる!!」
拳を握り締めていたのはヒヨリだった。
「な、ヒヨ?」
俺は殴られた頭を押さえながら、ヒヨリを見る。
「いい加減にしろ!!バカウラン!!」
なっ!バカ?
「アンポンタン!マヌケ!ドテカボチャ!デベソ!」
こ、こいつ!なんかよくわからんがムカつく!!
「バーカ」ガルディア
「アホ」シス
「マヌケ」ダイナ
「デベソ」ティーン
「バカ息子!」アリアナ
「お前らまで!調子のんな!」
グワっと外野に叫ぶ。
「ウラン!!あんたさ、何で風魔法の文献読んだんだ?」
「は?」
ヒヨリの言葉に、外野に向けていた視線を戻す。
アルケイドも、ヒヨリへと視線を向けた。
「俺、今色々勉強してて、ダイナとかに本借りたりしてんだけどさ。ダイナの水魔法の数だけでも、めちゃくちゃあってさ凄い数だったんだよ。ダイナにも聞いたが、他の魔法も全て覚えるのは困難だから、自分と相性悪い属性と後は攻撃的に困るほどのを大体覚えると…。なのに、あんたは弱っちいと馬鹿にしていた風魔法、しかも相性的にウランからしては良い、属性なのに、載ってないことをすぐ分かった。」
チッと舌打ちするウランを、アルケイドは目を見開き凝視する。
「アル…これは俺の予想だけどさ、ウランはお前を嫌ったり、ミームスの恥とかで厳しく言ってるんじゃないと思う。アルに強くなって欲しいんだよ。ミームスだから地属性を学んで欲しいというより、アル自身にその可能性があるからじゃない??」
「可能性…?」
アルケイドは戸惑うように眉を下げた。
「アル、俺に話したじゃん。茶色の混ざる髪は血の遺伝が濃くないって。しかもミームス家は魔力として有名だって。アルケイドだけ、風属性で自分にコンプレックスを持っているって。」
コイツ…ヒヨリに全て話したのか。
ウランはヒヨリとアルケイドを見つめた。
「俺は逆にさ、アルは魔力が強いんだろ?プラス有名なミームス家、そして、その中でも1人だけ風属性。しかもミームスの遺伝も混ざっている!じゃあ、地属性の2つ持ちが出来んじゃん!最強だ!ってさ!」
アルケイドの身体に衝撃が走った。ハッとしたようにアルケイドはウランを見た。
ウランは気まずそうに下に視線を向ける。
「そう!ウランもそう思ったんだと思うよ?多分、アルが他に馬鹿にされたり、それで可能性の有るアルが卑屈になったり、劣等感感じているのが許せなかったんじゃないかな?俺から見たら、ウランはアルのそういう部分に腹を立ててたみたいだけど、強くしようと嫌な言い方してた気がする。」
「兄貴…。」
アルケイドはウランに近づいた。
「確かにな、ウランはさっき何度もアルケイドを倒す機会はあったが、そうせず属性を認めさせようとしていた。アルケイドが地属性を受け入れなければ、いくら練習したところで難しいよな。」
シスはニヤッとウランを見下ろした。
チッ、皆好き勝手いいやがって。
「…お前、気づいて無いだろうけど、ミームスの27人兄弟の中で1番魔力高いのお前だからな。その次が俺だったから、悔しくてさ。魔力で勝てない兄弟に赤い髪だからってだけで負けた気でいるお前も、地属性だってだけで強気でいる兄弟も皆ムカつくんだよ!!俺だって、最初は兄貴達や一つ下の弟より小柄で馬鹿にされたが、努力して魔力でのし上がった。なのによ、お前が生まれた瞬間、魔力量で負け、尚且つ赤茶髪だからと、下に見られるお前。しかも、他の属性も持てるとかさ、俺はミームスの遺伝が強く、他の属性を習得頑張ったが、難しい。だから、お前が何故地属性を持つ努力をしないか、苛立ちが抑えられなかった。」
ウランは悔しそうに眉を寄せて、アルケイドを睨む。
そして、立ち上がり、身体についた砂を叩いた。
「だがな、一発キツイの貰って目が覚めて、安心した。俺こそ、お前をちゃんと見ていなかった。自分を受け入れる強さをお前が持っていることに気づかなかった。…そうだよな。俺は俺で、お前はお前、俺の気持ちを押し付けるもんじゃねえ。」
フッと優しく目を細めるウランに、アルケイドは自然と涙が溢れた。
初めて、優しい瞳を自分に向けてくれたウラン。ウランの気持ちが胸を締め付けた。
「兄貴、俺こそ…勝手に皆との違いに惨めになり、俺こそ、歩み寄ろうともしなかった。だから、独りよがりに風属性を強化しながらも、風魔法を好きになれず、恥じてたんだ。兄貴の言葉も勝手に馬鹿にされてるって…。やっぱり、俺は弱いんだ。ヒヨリが、俺を前に進めるようにしてくれたから、今、俺は兄貴と素直に話せている。今、この瞬間はヒヨリのおかげだけど、…これからは自分で進めるようになるから!!兄貴!俺に地属性を教えてくれ!!そうしたら、今度は本気の兄貴に勝てるようになってやる!
…兄貴は俺の憧れなんだ。これからの俺を見ていてくれ…。」
涙を流しながら、笑顔を見せるアルケイドに、ウランも瞳を潤ませた。
「俺はきびしいぞ?」
「ああ、覚悟している。」
アルケイドはウランに手を差し出し、ウランはその手を握りしめた。
和解のいい雰囲気に、ヒヨリも泣きそうになったところ、まさかの雰囲気クラッシャーが…
「アルケイド~!!ウラン~!!ごめんなさい~!!わ~ん!!私がいけないの!!自分の髪に茶色が入っているから、アルケイドが馬鹿にされちゃうし!そんな、家系の遺伝に囚われたこの国の考えに洗脳された、息子達を躾けられてない、母が悪いのよ!!パパもね!!皆大事な息子よ~!!わ~ん!!」
号泣のアリアナさんを見て、涙が引っ込んじまった。
アルとウランも泣くじゃくるアリアナさんに抱きしめられてタジタジです。
よかった、よかった。
と、1人頷いていると、俺の顔をひょこっと覗き込むティーン。
「ヒヨリ、光属性だが、お前の光、他と違うし、癒しの力も違う。そして、弱いが、弱く無い。お前面白いな。」
それ、褒めてんの?褒めてないの?
「俺、異世界人ですから。」
ちょっと脅かしてやろう。
「異世界人、ほぉ。」
あれ、驚いてない?
「驚かないんですね?誰からか聞きました?」
キョトンとする。ティーンは小首をかしげた。
「?別に、何人だろうと、俺はお前という…ヒヨリに興味があるだけだ。」
うっ!!ちょっぴりドキッとしちゃったじゃん!!
それに反応した、ガルが俺を抱き上げる。
「ヒヨリは俺のだ。」
コイツ…本当に俺センサーの性能凄いな。
「ほう…だが、俺も興味ある。」
ティーンはニヤッと笑う。
その笑みにガルの眉がピクッと少し動いた。
はいはい、感動的終わりで幕を下ろしたかったな。
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