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見間違いでありますように。
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起きてびっくり。
気付いたら自分の部屋にスッポンポンで寝ていた。しかも壁一面に土と植物のコントラスト。
これは…ウラン?いや、アリアナさんのバリアだ。花が可愛く咲いているし。
「ヤベェ、覚えてない…」
なんとなく…途中まで覚えている…。
ワインの果実漬けをアリアナさんと呑んでて、ガルがなんかわからないがずっと見ていて…危険だからやめようとしたら、アリアナさんに注がれて……
何が……
俺は服を着て、こっそり扉を開けると、外に転がる野郎ども。
ガルを羽交い締めにしながら、ガルとシスは爆睡し、ガルの足を掴みながらアルも爆睡、壁にダイナとウランが寄りかかり爆睡、ティーンは酒瓶に抱きつき爆睡している。
周りには酒瓶が転がってますね。
俺は奴らを跨いで下に行くと、朝早くからキッチンから音がした。
「ベアードさんおはようございます!」
ヒョイッと覗くと、ベアードさんと目が合った。
ガシャン!!
パリーン!!
ベアードさんは真っ赤になり、持っていた食器を割り、あわあわしている。
えっ…何?
「ひ、ヒヨリ君!!私は何も見てないからね!?」
「何がですか?」
俺はドキドキしながら尋ねると、ベアードさんはギョッと目を開いた。
「…覚えてないの?」
コクリ…
「……。」
「……。」
「大丈夫。何もなかったよ。」
「いや!嘘でしょ!?何があったか教えてくださーい!!」
俺はベアードさんのエプロンを引っ張った。
ベアードさんは言いにくそうにしながらも説明してくれて…俺は固まり、暫く動けなかった。
アリアナさんに迫り、酔った俺をガルが攫おうとしたのを皆が必死に止めたが、酔って熱くなった俺はいきなりストリップして、鼻血やらなんやら大騒ぎになり、アリアナさんがタオルに包み抱えて俺の部屋に寝かせてくれ、バリアを張ってくれたと…しかし、その後も諦めないガルを皆で見張り、俺の部屋の前で酒飲みをしたと……
ショックで顔が青くなる。
「ひ、ヒヨリ君!?」
固まる俺を揺さぶるベアードさん。
俺は二度と酒を飲まんと誓った。
反省の意味を込めて片付けを手伝い、森に花を摘みに行った。
アリアナさんの仕事場の受付に花を飾り、謝罪のメモを。
スッポンポンを見られた俺は面と向かってはまだ言えず、許して欲しい。
そっと様子を伺うと、アリアナさんは花と手紙を見て、クスッと笑っていた。
ホッ…怒っていない。
朝起きた奴らは、ガルは興奮して俺に抱きつき股間の巨砲をグリグリ押しつけてくる。シスはニヤニヤして、ウランは何故か顔を赤くして俺と視線を合わさない。そんなウランを睨むアル。ティーンはいつも通りで、ダイナのマスクがいつもと違う。
俺は気まずくて、1人スライムの討伐に出かけた。
無心で倒すが、まだ5匹。
今回の人攫い討伐での気付きは、激弱なこと。
何度もウランに救われ、怪我をさせた。
ある程度自分の力で身を守れないとダメだ。
しかし、スライム如き5匹しか倒せないとは雑魚もいいところ。
もう少し頑張らないと。
あっ!スライム!おりゃー!!
必死になっていたら、夕方になっていた。
20匹は倒せた。
ハアハアと荒い息を整えてから帰ろう思い、近くにあった切り株に座ると、がさりと何かが動く音がした。
辺りを見渡すが、音はもうしない。
だが、何か嫌な気配がする。
俺が気付くくらい、纏わりつく視線。
なんだよこれ……
なんかゾクゾクする。
嫌な予感がする。
異様な雰囲気に俺は立ち上がり、辺りを見る。
もう、戻ろう。
後ろを何度も振り返りながら、歩き出す。
がさり。
ヒィィ!!やっぱり何かいる。
俺は剣を構えながらもう一度辺りを見回すと、俺はある事に気づいた。
いや、多分わざとか!?
視力のいい自分を呪う!!
そしてその現実を疑った。
何故って?
俺の数十メートル先の木の上から、チョロンと見えているんだよ!!
何がって??
青黒い尻尾がだよ!!先にふさふさの毛がついて揺れているんだ!!
身体中に嫌な汗が一気に噴き出た。
俺はとにかく走って走って走って、ギルド内に逃げ込んだ。
いつも挨拶している守衛も無視して、バンッと逃げ込んだ。
ゼーハーゼーハー
その異様な様子に、座っていたアルがすぐさま、心配そうに俺に近づいてきた。
アリアナさんも受付から出てきた。
もう気まずいとか言ってられない。
「どうした?ヒヨリ?」
ゼーハーゼーハー
「や、じ、ヒュ、」
やばい、まだ喋れない……
部屋から出てきたティーンと、ちょうど討伐から帰ったウランも俺を見た。
「すごい汗、大丈夫。ほらお水。」
アリアナさんに渡された水をがぶ飲みすると、少し落ち着いた。
深呼吸して、俺は話した。
「討伐してたら、視線を感じて…そしたら、数十メートル先の木の上からし、尻尾が!!」
「尻尾?」
アリアナさんが首を傾げたが、アル、ウラン、ティーンは気付き、バンッと外に飛び出した。
「アルケイド!ギルド周辺を探れ!守衛、敵が潜んでいるかもしれん!警戒しろ!ウラン、ヒヨリについてろ。」
アルは旋風となり消え、ウランは俺の側にきた。
守衛もティーンの言葉にピリつく。
ティーンはマスター室へと走った。
まさか、まさか!!見間違いで有りますように!!
本当に来ていませんように!!
俺はドキドキしながら、ウランの袖を握った。
気付いたら自分の部屋にスッポンポンで寝ていた。しかも壁一面に土と植物のコントラスト。
これは…ウラン?いや、アリアナさんのバリアだ。花が可愛く咲いているし。
「ヤベェ、覚えてない…」
なんとなく…途中まで覚えている…。
ワインの果実漬けをアリアナさんと呑んでて、ガルがなんかわからないがずっと見ていて…危険だからやめようとしたら、アリアナさんに注がれて……
何が……
俺は服を着て、こっそり扉を開けると、外に転がる野郎ども。
ガルを羽交い締めにしながら、ガルとシスは爆睡し、ガルの足を掴みながらアルも爆睡、壁にダイナとウランが寄りかかり爆睡、ティーンは酒瓶に抱きつき爆睡している。
周りには酒瓶が転がってますね。
俺は奴らを跨いで下に行くと、朝早くからキッチンから音がした。
「ベアードさんおはようございます!」
ヒョイッと覗くと、ベアードさんと目が合った。
ガシャン!!
パリーン!!
ベアードさんは真っ赤になり、持っていた食器を割り、あわあわしている。
えっ…何?
「ひ、ヒヨリ君!!私は何も見てないからね!?」
「何がですか?」
俺はドキドキしながら尋ねると、ベアードさんはギョッと目を開いた。
「…覚えてないの?」
コクリ…
「……。」
「……。」
「大丈夫。何もなかったよ。」
「いや!嘘でしょ!?何があったか教えてくださーい!!」
俺はベアードさんのエプロンを引っ張った。
ベアードさんは言いにくそうにしながらも説明してくれて…俺は固まり、暫く動けなかった。
アリアナさんに迫り、酔った俺をガルが攫おうとしたのを皆が必死に止めたが、酔って熱くなった俺はいきなりストリップして、鼻血やらなんやら大騒ぎになり、アリアナさんがタオルに包み抱えて俺の部屋に寝かせてくれ、バリアを張ってくれたと…しかし、その後も諦めないガルを皆で見張り、俺の部屋の前で酒飲みをしたと……
ショックで顔が青くなる。
「ひ、ヒヨリ君!?」
固まる俺を揺さぶるベアードさん。
俺は二度と酒を飲まんと誓った。
反省の意味を込めて片付けを手伝い、森に花を摘みに行った。
アリアナさんの仕事場の受付に花を飾り、謝罪のメモを。
スッポンポンを見られた俺は面と向かってはまだ言えず、許して欲しい。
そっと様子を伺うと、アリアナさんは花と手紙を見て、クスッと笑っていた。
ホッ…怒っていない。
朝起きた奴らは、ガルは興奮して俺に抱きつき股間の巨砲をグリグリ押しつけてくる。シスはニヤニヤして、ウランは何故か顔を赤くして俺と視線を合わさない。そんなウランを睨むアル。ティーンはいつも通りで、ダイナのマスクがいつもと違う。
俺は気まずくて、1人スライムの討伐に出かけた。
無心で倒すが、まだ5匹。
今回の人攫い討伐での気付きは、激弱なこと。
何度もウランに救われ、怪我をさせた。
ある程度自分の力で身を守れないとダメだ。
しかし、スライム如き5匹しか倒せないとは雑魚もいいところ。
もう少し頑張らないと。
あっ!スライム!おりゃー!!
必死になっていたら、夕方になっていた。
20匹は倒せた。
ハアハアと荒い息を整えてから帰ろう思い、近くにあった切り株に座ると、がさりと何かが動く音がした。
辺りを見渡すが、音はもうしない。
だが、何か嫌な気配がする。
俺が気付くくらい、纏わりつく視線。
なんだよこれ……
なんかゾクゾクする。
嫌な予感がする。
異様な雰囲気に俺は立ち上がり、辺りを見る。
もう、戻ろう。
後ろを何度も振り返りながら、歩き出す。
がさり。
ヒィィ!!やっぱり何かいる。
俺は剣を構えながらもう一度辺りを見回すと、俺はある事に気づいた。
いや、多分わざとか!?
視力のいい自分を呪う!!
そしてその現実を疑った。
何故って?
俺の数十メートル先の木の上から、チョロンと見えているんだよ!!
何がって??
青黒い尻尾がだよ!!先にふさふさの毛がついて揺れているんだ!!
身体中に嫌な汗が一気に噴き出た。
俺はとにかく走って走って走って、ギルド内に逃げ込んだ。
いつも挨拶している守衛も無視して、バンッと逃げ込んだ。
ゼーハーゼーハー
その異様な様子に、座っていたアルがすぐさま、心配そうに俺に近づいてきた。
アリアナさんも受付から出てきた。
もう気まずいとか言ってられない。
「どうした?ヒヨリ?」
ゼーハーゼーハー
「や、じ、ヒュ、」
やばい、まだ喋れない……
部屋から出てきたティーンと、ちょうど討伐から帰ったウランも俺を見た。
「すごい汗、大丈夫。ほらお水。」
アリアナさんに渡された水をがぶ飲みすると、少し落ち着いた。
深呼吸して、俺は話した。
「討伐してたら、視線を感じて…そしたら、数十メートル先の木の上からし、尻尾が!!」
「尻尾?」
アリアナさんが首を傾げたが、アル、ウラン、ティーンは気付き、バンッと外に飛び出した。
「アルケイド!ギルド周辺を探れ!守衛、敵が潜んでいるかもしれん!警戒しろ!ウラン、ヒヨリについてろ。」
アルは旋風となり消え、ウランは俺の側にきた。
守衛もティーンの言葉にピリつく。
ティーンはマスター室へと走った。
まさか、まさか!!見間違いで有りますように!!
本当に来ていませんように!!
俺はドキドキしながら、ウランの袖を握った。
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