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❹
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次の店はガラッと変わって落ち着いた雰囲気で、飲みながら話をする典英にはピッタリの店だった。
典英にはと言ったが、美香と知り合う前の俊樹だったら言うことなしのナンパ店であったに違いない。
ノリで二人の美女を連れ出したことを今更のように後悔した俊樹だったが、美香は今日から二週間はいない。
身体の関係さえ持たなければ美香にどうのこうのと言われることはない。
そんな屁理屈を自分自身に言い聞かせるように俊樹は一人小さく頷いた。
美香以外の女性と酒を飲むのは三ヶ月ぶりだった。
美女二人組の一人、可愛い系の女性はユイと名乗った。
ユイは大学二年生だった。
一つ上の先輩と飲みに来たとのことだった。
そう言われてみればユイは美香と比べると少し幼く見えた。
美香と比べると言ってもまだ一度も関係を持っていない。
比べると言う言葉を使うこと自体、厚かましい感じである。
なんか少ししかまだ飲んでいないのに、今までのストレスのせいか、いろんなことを考えてしまう。
俊樹はふと我にかえるように考えた。
本当にこのまま結婚して僕は幸せなのだろうか…??
いやいや、幸せに決まっている。
あんなに可愛い女性には滅多に会えない。
と、言うか、自分が一目惚れしたくらいだから、これが一番良かったんだ。
俊樹は自分にそう言い聞かせた。
そうでなければ今の自分が凄く惨めに感じたからだ。
後、一ヶ月とは言え、その前三ヶ月近くは自分を抑えて美香と付き合ってきた。
美香と一緒にいて楽しかったかと聞かれたら、どう答えるだろうか?
好きな女と交わることもできないなんて、考えたことすらなかった。
ディープキスをしても体を弄ることはできないなんて、ホントの蛇の生殺しであった。
実際美香とデートした後、必ず自分でオナニーをして発散させた。
それが惨めで情けなかった。
なんで飲んでいる今、そんなことを考えているのだろう?
ヤバイ…!
少しではない、本当に酔ってしまったのかもしれない。
そう思いながらも今日はグラスを何度も口に運んでしまう。
典英は典英で美人系の女性と話が弾んでいる。
ユイも少し酒が入ってるのか、よく喋り出した。
「ねえ、聞いてる?
ユイの話聞いてないでしょう?」
さっきまで明るく話していたユイが、少し拗ねた感じの声で俊樹に問いただした。
「あっ、聞いてるよ。ちゃんと聞いてます」
「嘘…。じゃあユイがさっき言ったこと、何だったか…?」
実は、いろんな思いが頭をかすめていた為、ユイが何を喋ったのかは、本当はわからなかった。
「ごめん、実は少し考え事してたんだ…」
俊樹は、自分がボーとしていたことを素直に認めた。
「うん、ちゃんと認めたらよろしい。
じゃあ、もう一回乾杯しよ!」
そう言ってユイは俊樹にグラスを持たせて今日二度目の乾杯をした。
典英にはと言ったが、美香と知り合う前の俊樹だったら言うことなしのナンパ店であったに違いない。
ノリで二人の美女を連れ出したことを今更のように後悔した俊樹だったが、美香は今日から二週間はいない。
身体の関係さえ持たなければ美香にどうのこうのと言われることはない。
そんな屁理屈を自分自身に言い聞かせるように俊樹は一人小さく頷いた。
美香以外の女性と酒を飲むのは三ヶ月ぶりだった。
美女二人組の一人、可愛い系の女性はユイと名乗った。
ユイは大学二年生だった。
一つ上の先輩と飲みに来たとのことだった。
そう言われてみればユイは美香と比べると少し幼く見えた。
美香と比べると言ってもまだ一度も関係を持っていない。
比べると言う言葉を使うこと自体、厚かましい感じである。
なんか少ししかまだ飲んでいないのに、今までのストレスのせいか、いろんなことを考えてしまう。
俊樹はふと我にかえるように考えた。
本当にこのまま結婚して僕は幸せなのだろうか…??
いやいや、幸せに決まっている。
あんなに可愛い女性には滅多に会えない。
と、言うか、自分が一目惚れしたくらいだから、これが一番良かったんだ。
俊樹は自分にそう言い聞かせた。
そうでなければ今の自分が凄く惨めに感じたからだ。
後、一ヶ月とは言え、その前三ヶ月近くは自分を抑えて美香と付き合ってきた。
美香と一緒にいて楽しかったかと聞かれたら、どう答えるだろうか?
好きな女と交わることもできないなんて、考えたことすらなかった。
ディープキスをしても体を弄ることはできないなんて、ホントの蛇の生殺しであった。
実際美香とデートした後、必ず自分でオナニーをして発散させた。
それが惨めで情けなかった。
なんで飲んでいる今、そんなことを考えているのだろう?
ヤバイ…!
少しではない、本当に酔ってしまったのかもしれない。
そう思いながらも今日はグラスを何度も口に運んでしまう。
典英は典英で美人系の女性と話が弾んでいる。
ユイも少し酒が入ってるのか、よく喋り出した。
「ねえ、聞いてる?
ユイの話聞いてないでしょう?」
さっきまで明るく話していたユイが、少し拗ねた感じの声で俊樹に問いただした。
「あっ、聞いてるよ。ちゃんと聞いてます」
「嘘…。じゃあユイがさっき言ったこと、何だったか…?」
実は、いろんな思いが頭をかすめていた為、ユイが何を喋ったのかは、本当はわからなかった。
「ごめん、実は少し考え事してたんだ…」
俊樹は、自分がボーとしていたことを素直に認めた。
「うん、ちゃんと認めたらよろしい。
じゃあ、もう一回乾杯しよ!」
そう言ってユイは俊樹にグラスを持たせて今日二度目の乾杯をした。
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