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マジ…!!!
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海斗の買った一番人気の馬が一着に来なくては二着がなんであろうと全く話にはならない。
先ずはその馬が先頭でゴールをした後が勝負のはずだった。
だが、カイトの買ったレースの一番人気の馬は何と4レース連続で二着以下に沈む事になった。
5レース目に一着に来たものの二着は二番人気。
次のレースは二着に穴が来て一番人気が一着に来ても二十万円を超える配当になって当然海斗は取れない。
後にレースしか残っていなかった時に遂に一着に一番人気が来て三番人気の馬が二着に来た。
「よし!ようやく取った…」
後は三着に人気薄の馬が来ていれば今日の元は取れるはずだ…と海斗は思っていた。
実は三着は三頭の写真判定になっていたのである。
スロービデオで見るまでは五番人気の馬が三着だろうと思っていたが、ビデオを見るとその向こう側のラチ沿いにいた馬の鼻が出ているようにも見えた。
(何番の馬なんだ…?)
海斗には馬のゼッケンがよく見えなかったが、アナウンサーの言葉で十五番の馬であるということがわかった。
その馬は何とブービー人気で最低人気の馬とその馬だけ、圧倒的に人気がなかった。
結局長い写真判定の結果三着は十五番で三連単の配当は二十万円を遥かに超えて三十万円に届こうかとしていた。
海斗は買っていた馬券をもう一度取り出して本当にその馬番の馬券を買っているのかを確認した。
海斗は馬券を買う時に時々間違えて買うことがある。
間違えた時に当たることはほとんどないが、買った馬券をあまり確認しないで購入するのが悪い癖だった。
その馬券を見て買っているのを確認するとやっと喜びが湧いてきた。
今日の購入額三万八千円に対して1レースしか当たらなかったが、二十八万円の配当で二十四万円勝ったことになる。
海斗にしてみれば久々の勝ちであった。
このやり方が必勝法なのか…?
と思ったが、一日ではまだわかない。
明日からのオッズパークをゆっくり楽しむことができる…とその日は少し豪華な夕飯を食らってアパートに帰った。
ベッドに横になった海斗は今日の出来事を稲垣に言うべきか言わない方がいいのかを考えていた。
何故なら実は明日の仕事は休みにしてゆっくりしようかと考えていたからである。
金なら少しはある。
明日の天気予報は晴天で三十五度以上は確定だった。
炎天下の中での仕事は金があるならばしたくないのが本音だ。
警備員の誰もが思うことだろう…。
お金が出来たから休むのだと稲垣に悟られたくはない。
この金を元手にしてギャンブルで生活していけるのであれば、いつでもこの仕事は辞められる。
だが何時もそう思いながら最後には負けてしまって動きが全く取れなくなってしまう。
ただ今回はもしかしたらこのやり方で…と思われる方法が見つかったかもしれない状況だった。
それでも今日の勝ち分と合わせれば三十万円は余裕でギャンブルに使うことができる。
そう思うとしんどい仕事はやる気が失せるのだった。
その夜に稲垣にLINEを入れた。
今日の結果報告ではなく、体調が悪くて明日の仕事は休ませてほしい!
と連絡したのだった。
無論体調が悪いのではなく、単に少しお金があるから仕事をしたくない…という海斗の弱さが出たということだった。
月曜日の朝早く稲垣からのLINEは
了解しました。
できるだけ早めに治して仕事お願いします。
との返信があり、海斗はゆっくり休んで昼から競輪に行くつもりで二度寝をするのだった。
先ずはその馬が先頭でゴールをした後が勝負のはずだった。
だが、カイトの買ったレースの一番人気の馬は何と4レース連続で二着以下に沈む事になった。
5レース目に一着に来たものの二着は二番人気。
次のレースは二着に穴が来て一番人気が一着に来ても二十万円を超える配当になって当然海斗は取れない。
後にレースしか残っていなかった時に遂に一着に一番人気が来て三番人気の馬が二着に来た。
「よし!ようやく取った…」
後は三着に人気薄の馬が来ていれば今日の元は取れるはずだ…と海斗は思っていた。
実は三着は三頭の写真判定になっていたのである。
スロービデオで見るまでは五番人気の馬が三着だろうと思っていたが、ビデオを見るとその向こう側のラチ沿いにいた馬の鼻が出ているようにも見えた。
(何番の馬なんだ…?)
海斗には馬のゼッケンがよく見えなかったが、アナウンサーの言葉で十五番の馬であるということがわかった。
その馬は何とブービー人気で最低人気の馬とその馬だけ、圧倒的に人気がなかった。
結局長い写真判定の結果三着は十五番で三連単の配当は二十万円を遥かに超えて三十万円に届こうかとしていた。
海斗は買っていた馬券をもう一度取り出して本当にその馬番の馬券を買っているのかを確認した。
海斗は馬券を買う時に時々間違えて買うことがある。
間違えた時に当たることはほとんどないが、買った馬券をあまり確認しないで購入するのが悪い癖だった。
その馬券を見て買っているのを確認するとやっと喜びが湧いてきた。
今日の購入額三万八千円に対して1レースしか当たらなかったが、二十八万円の配当で二十四万円勝ったことになる。
海斗にしてみれば久々の勝ちであった。
このやり方が必勝法なのか…?
と思ったが、一日ではまだわかない。
明日からのオッズパークをゆっくり楽しむことができる…とその日は少し豪華な夕飯を食らってアパートに帰った。
ベッドに横になった海斗は今日の出来事を稲垣に言うべきか言わない方がいいのかを考えていた。
何故なら実は明日の仕事は休みにしてゆっくりしようかと考えていたからである。
金なら少しはある。
明日の天気予報は晴天で三十五度以上は確定だった。
炎天下の中での仕事は金があるならばしたくないのが本音だ。
警備員の誰もが思うことだろう…。
お金が出来たから休むのだと稲垣に悟られたくはない。
この金を元手にしてギャンブルで生活していけるのであれば、いつでもこの仕事は辞められる。
だが何時もそう思いながら最後には負けてしまって動きが全く取れなくなってしまう。
ただ今回はもしかしたらこのやり方で…と思われる方法が見つかったかもしれない状況だった。
それでも今日の勝ち分と合わせれば三十万円は余裕でギャンブルに使うことができる。
そう思うとしんどい仕事はやる気が失せるのだった。
その夜に稲垣にLINEを入れた。
今日の結果報告ではなく、体調が悪くて明日の仕事は休ませてほしい!
と連絡したのだった。
無論体調が悪いのではなく、単に少しお金があるから仕事をしたくない…という海斗の弱さが出たということだった。
月曜日の朝早く稲垣からのLINEは
了解しました。
できるだけ早めに治して仕事お願いします。
との返信があり、海斗はゆっくり休んで昼から競輪に行くつもりで二度寝をするのだった。
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