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ついに実践!これが攻略法か…?
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日曜日の朝、海斗は早めにアパートを出た。
前の日に競馬エイトを買うのが海斗のルーティンだが、いつも負け続けているため当日の朝早く買う事にしたのだ。
コンビニで競馬新聞を買ってから喫茶店に入ってモーニングを頼んでゆっくり新聞を眺める様に見渡した。
今日は三会場の開催で、36レースある。
その中で十四頭立て以上のレースは20レースあった。
一番人気が3倍以下のレースを見ることは割と簡単だった。
3倍ギリギリの可能性のある場合もたまにはあるが、それは3倍以下と判断してレースに臨む事にする。
何故ならレースの締め切り寸前で変わることはかなりの確率である事なので、そこはあまり気にするところではない。
後、一番人気が拮抗している場合でも同じ事だ。
最初に一番人気だった馬がレース締め切り寸前に二番人気になったとしてもそこにこだわることはない。
要は一番人気であろう馬を買うことから始まるのだから、それが二番人気になったとしても仕方のないことだった。
そんな事を気にしていたら締め切りギリギリまで買うことなどできなくなる。
しかも買い遅れて買っていたら取っていたなんて時はやはり悔やみしかなくなる。
だからそんなことは気にする必要はない。
海斗はその20レースをどの様にして買うかを考えなくてはならなかった。
昨夜は三連単の一着固定までは考えていたが、二着三着を何をどの様に買うのかを決めかねていた。
(今日は二着に三番人気を入れて三着は総流しでやってみるか…)
という考えで買う事にした。
朝早くに喫茶店に行きモーニングを食べた海斗は携帯の時間を見た。
まだ八時前であった。
六時前に目が覚めて汗まみれの枕にファブリーズをかけて、朝風呂に入る。
以前なら金があると朝からサウナに行って大風呂に入り、気持ちも体もリブレッシュさせてから競馬に臨んでいたが、こんな時代でサウナに行く気もしないので狭い風呂で汗を流して首の疲れを取ろうとする。
最後はシャワーを浴びながら首元をマッサージするのだが、仕事での疲れはなかなか取れることはない。
九時になって馬券売り場に行く。
名古屋の場外馬券場は九時十分から開門して中に入ることができて、二十分から買うことができる仕組みだ。
ただ今までみたいに競馬のテレビ中継はこの売り場ではなく、馬券を買ったらすぐに売り場を出なくてはならない。
ちょうど百メートル向こうにパチンコ屋があり、そこで第一レースから実況しているテレビがあるので、馬券を買った人の多くはそこに屯する。
海斗もそれらと同類で、金があればパチンコかスロットをしながらテレビ観戦をするが、競馬の方に熱中する為あまりそちらの方に熱は入らない。
故に今ではパチンコなどする事もなく休憩所で競馬観戦が主流だった。
今朝、場外馬券売り場で勝ったレースはお約束通りの20レース。
全て一番人気を一着固定で二着に三番人気を買い、三着は残りの全部を流して買った。
全て百円だが、20レースもあるので四万円近くにはなる。
ただ今までは持っている全てに近い金を注ぎ込んで来たのだから少ない方だ。
ちなみに今日の持ち金は十五万円。
もちろんいろんな支払いはまだ済んでいない。
だが、十万円以上は残る計算だからいつもみたいにオケラで帰ることはない。
海斗がそうするのには訳があった。
明日からオッズパークを始めるつもりだった。
オッズパークは地方競馬や競輪、オートレースがあり、銀行に金を入れていれば何時でも買うことができる上にそのレースの実況を見る事もできる。
もう現場に行って馬券や車券を買わなくてもギャンブルはできるのであった。
その為に銀行に金を入れとかなくてはいけない海斗はある程度の生活費をのけて銀行に金を入れるつもりでいたのだった。
朝一番にパチンコ屋の休憩所のテレビの前の席を取って競馬中継を見る。
少しすると席はすぐに埋まって立ち見客で一杯になる。
トイレに行く時はちゃんと席に新聞を置いてないとすぐに他の人に取られる。
テレビがある為、ガラス越しで見る人もたくさんいる。
そんなこんなでレースは始まった。
このレースは海斗が買った20レースの中の1レースだった。
前の日に競馬エイトを買うのが海斗のルーティンだが、いつも負け続けているため当日の朝早く買う事にしたのだ。
コンビニで競馬新聞を買ってから喫茶店に入ってモーニングを頼んでゆっくり新聞を眺める様に見渡した。
今日は三会場の開催で、36レースある。
その中で十四頭立て以上のレースは20レースあった。
一番人気が3倍以下のレースを見ることは割と簡単だった。
3倍ギリギリの可能性のある場合もたまにはあるが、それは3倍以下と判断してレースに臨む事にする。
何故ならレースの締め切り寸前で変わることはかなりの確率である事なので、そこはあまり気にするところではない。
後、一番人気が拮抗している場合でも同じ事だ。
最初に一番人気だった馬がレース締め切り寸前に二番人気になったとしてもそこにこだわることはない。
要は一番人気であろう馬を買うことから始まるのだから、それが二番人気になったとしても仕方のないことだった。
そんな事を気にしていたら締め切りギリギリまで買うことなどできなくなる。
しかも買い遅れて買っていたら取っていたなんて時はやはり悔やみしかなくなる。
だからそんなことは気にする必要はない。
海斗はその20レースをどの様にして買うかを考えなくてはならなかった。
昨夜は三連単の一着固定までは考えていたが、二着三着を何をどの様に買うのかを決めかねていた。
(今日は二着に三番人気を入れて三着は総流しでやってみるか…)
という考えで買う事にした。
朝早くに喫茶店に行きモーニングを食べた海斗は携帯の時間を見た。
まだ八時前であった。
六時前に目が覚めて汗まみれの枕にファブリーズをかけて、朝風呂に入る。
以前なら金があると朝からサウナに行って大風呂に入り、気持ちも体もリブレッシュさせてから競馬に臨んでいたが、こんな時代でサウナに行く気もしないので狭い風呂で汗を流して首の疲れを取ろうとする。
最後はシャワーを浴びながら首元をマッサージするのだが、仕事での疲れはなかなか取れることはない。
九時になって馬券売り場に行く。
名古屋の場外馬券場は九時十分から開門して中に入ることができて、二十分から買うことができる仕組みだ。
ただ今までみたいに競馬のテレビ中継はこの売り場ではなく、馬券を買ったらすぐに売り場を出なくてはならない。
ちょうど百メートル向こうにパチンコ屋があり、そこで第一レースから実況しているテレビがあるので、馬券を買った人の多くはそこに屯する。
海斗もそれらと同類で、金があればパチンコかスロットをしながらテレビ観戦をするが、競馬の方に熱中する為あまりそちらの方に熱は入らない。
故に今ではパチンコなどする事もなく休憩所で競馬観戦が主流だった。
今朝、場外馬券売り場で勝ったレースはお約束通りの20レース。
全て一番人気を一着固定で二着に三番人気を買い、三着は残りの全部を流して買った。
全て百円だが、20レースもあるので四万円近くにはなる。
ただ今までは持っている全てに近い金を注ぎ込んで来たのだから少ない方だ。
ちなみに今日の持ち金は十五万円。
もちろんいろんな支払いはまだ済んでいない。
だが、十万円以上は残る計算だからいつもみたいにオケラで帰ることはない。
海斗がそうするのには訳があった。
明日からオッズパークを始めるつもりだった。
オッズパークは地方競馬や競輪、オートレースがあり、銀行に金を入れていれば何時でも買うことができる上にそのレースの実況を見る事もできる。
もう現場に行って馬券や車券を買わなくてもギャンブルはできるのであった。
その為に銀行に金を入れとかなくてはいけない海斗はある程度の生活費をのけて銀行に金を入れるつもりでいたのだった。
朝一番にパチンコ屋の休憩所のテレビの前の席を取って競馬中継を見る。
少しすると席はすぐに埋まって立ち見客で一杯になる。
トイレに行く時はちゃんと席に新聞を置いてないとすぐに他の人に取られる。
テレビがある為、ガラス越しで見る人もたくさんいる。
そんなこんなでレースは始まった。
このレースは海斗が買った20レースの中の1レースだった。
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