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見つけアリのコリンズ

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 それから一か月ほどたったある日、見つけアリのコリンズがエサ探しから帰ってきました。かなりこうふんしたようすで、すごいエサをたくさん見つけてきたとみんなに言いました。

 コリンズはアーリアと同じ日生まれのアーリアとおさななじみのアリでした。二人はもともととてもなかよしでしたが、コリンズが見つけアリ、アーリアが運びアリになったことで、二人の心はすれちがっていくようになりました。
 はじめはアーリアが何かとコリンズに強く当たりました。
「エリートはいいわね。エサを探してきたらそれで仕事がおわりだもの」
「アーリア、そんな言い方はよして。見つけアリの仕事だって楽じゃないんだから」
「ふん、えらそうに。わたしたち運びアリのたいへんさも知らないくせに」
 アーリアはおりにふれてコリンズにきつい言葉をあびせました。
 しかし敵アリたちにおいまわされて、見つけアリの仕事のたいへんさを身をもって知ったアーリアは、今までのことをコリンズにあやまろうと思いました。
「あのね、コリンズ」
 アーリアは通路でコリンズに話しかけましたが、コリンズは見むきもせずに行ってしまいました。それまでのアーリアの言葉にコリンズの心は深くきずつき、アーリアからはなれてしまっていたのです。
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