婚約破棄を告げた婚約者はお父様に殺されました。今更殺しちゃったと言ってももう遅い。男爵令息殺しておいてこのまま終わりとなるわけがありません

甘いからあげ

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2話 殺ってる殺ってるお父様

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 確実に分かる。アリスパルは私を殺す気はなかった。
サヴァール家との小競り合いや抗争で何度も対自して傷だらけにされたが、
傷だらけにされただけだ。
 体を欠損もしていないし、殺そうと思えば殺せていたはずだ。
 私より上だと見せつけた上で婚約するためだったのだろう。
 円滑に婚約するために、障害を負わないように、体を欠損しないように傷だらけですむように
丁重に扱われていたのでしょう。
そして、何らかの理由で、ルソー家に報復する正統性を手にいれようとしていたのだろう。
 "正統性は私達にあるので報復しますね。領民も了承して下さいね"
まぁこんな筋書きだったのでしょう。
ルソー家もサヴァール家も共に長年の抗争で税金は上がり、領民は不満を持ち抗争に反対している。
両家共私達の抗争で利益などない。損失しかない。
何故、そんな抗争を長年続けているか。今更私達貴族の気がすまないからである。
損得で言えば損しかない。
面子を保つため。私達の方が強い。先祖代々の恨み。仲間の恨み。
そんな理由で続いていた長年の抗争が私とアリスパルの婚約とともに休戦となるのだから、両家の領民は喜んだ。
アリスパルが私を殺さなかったのにはこのためもあるだろう。
一度は領民の意見を聞き、休戦するという体も必要だった。
私は利用するために五体満足で生かされていたのだ。
 ええ、だからね、お父様。絶対に、アリスパルを殺すなんてあってはならないんですよお父様。
今お父様がハンマーをアリスパルに叩きつけようとしてるんですが、ダメです駄目です。
まじだめなんだってお父様ー。
 アリスパルの頭蓋骨はお父様が気力を込めて振り下ろしたハンマーの威力には
意味を成さず粉々になり、柔らかい脳は簡単に潰れていた。
 死にましたねぇ、私より強かったアリスパル。一瞬でした。 
 「殺しちゃった(*´ω`*)」
 「殺しちゃった(*´ω`*)」じゃありませんわお父様」
 幾ら正統性のない婚約破棄を告げられたからと言って男爵令息殺しておいてこのまま済むわけがありません。
そもそもアリスパルが婚約破棄を告げてきたなんて証拠もない。
 これでは私達が休戦協定を結んでいるのに、ルソー家嫡男アリスパルを突然殺したと言う事。
 当然、ルソー家には報復する正統な権利が生まれる。
 ルソー家領民も抗争に賛同する。賛同するしかなくなる。
 私達サヴァール家は悪役。
領民は"せっかくの休戦協定なのにルソー家嫡男殺して抗争再開?ざっけんな"となる事請け合いでしょう。
 「きゃー、アリスパルが殺されちゃったわー」
 ドロテアがわざとらしく叫んで部屋を出て行った。
 
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