「お前のように可愛くない聖女など不要だ」と婚約破棄を告げられたのでお望みどおり婚約破棄を受けれいました。それなのに今更助けてくれ?はぁー?

甘いからあげ

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2話「もうお前は今から娘でもないしお互いに助け合う必要はない。お前に助けを求める事などありえないしお前が助けを求めてきても絶対に助けん」

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 「分かったわ殿下。大人しく一億円貰って婚約破棄を受けいれてあげるわ。
でも、契約してもらうわよ。
これから先貴方達がなんと言おうと助けないからね。
それでもいいのね」
 私がいなくなればノレンタ王国も貴方達も大変な事になるでしょうが、それはどうでもいいのです。
私の事を虐げ続け蔑ろにし、ここまで不要だ出ていって必要ない二度と帰ってくるな次見かけたら殺すからと言われたのです。
その上もう絶対に何があっても助けないと契約すれば、逆恨みで殿下達が私の悪評を流しても私に非はない事にまります。
 「ふん。何を言い出すかと思えば、お前のような半端聖女に助けなど求めるものか。
そんな契約でいいのなら今すぐしてやる。
ほら、サインした契約書と一億円だ」
 思ってたより馬鹿なのですね殿下は。
まぁ、殿下がここまで馬鹿で助かりました。
 「私達ヨンケープ男爵家の者も契約してやろう。
もうお前は今から娘でもないし、お互いに助け合う必要はない。
お前に助けを求める事などありえないし、お前が助けを求めてきても絶対に助けん。
そんな内容で契約書を書いてやったぞ。
それと、これは親として与えてやれる最後のものだ。
炎精霊剣をやろう。
炎精霊剣は、お前に立ち塞がる障害を全て焼き切り尽くしてくれるだろう。
その炎精霊剣に宿るイフルトは私の友だ。
イフルトと仲良くな。
イフルトは激情のままに生きる者を好む。
私は激情を殺してしまった。
もう私が持ってるのには相応しくない。
イフルトを退屈させないでやってくれ」


 ---イフルト視点---
  俺を手放すとはな。まぁこうなる事は分かりきってたがな。
お前は毎日激情を殺して生きている。
あれだけ激しく暴れ狂っていたお前はもういない。
いつかは娘に譲る時が来るだろうとは思っていたさ。
娘を想う気持ちと友を想う気持ち。
その気持ちは失わないお前だから、そりゃあこうなるよな。
友としてお前の願い、聞き入れてやりたい。
が、俺も精霊として存在してる以上、そうはいかない。
お前の娘が俺の主として相応しいかどうか、俺自身が確かめなければいけない。

---キヌア視点---

  「お前はロロイエのように可愛くないのだからな。
可愛くないのなら可愛くなりの生き方をしなければいけないぞ」
 はぁ、今まで散々私を虐げて蔑ろにしてきておいて、恩着せがましいですね。
私は今まで努力しかしてきませんでした。
ずっと努力を続けてきました。
なので、これからは少しお休みします。
 契約書と炎精霊剣を受け取りました。
当分剣なんて必要ないのですが、まぁ護身用に剣ぐらい持っておいてもいいでしょう。

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