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7話「はぁ?常識?そういうのを常識ハラスメントって言うのよ。もう常識ハラスメントは犯罪なのよ。そんな事も知らないのかしら。常識でしょう」

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 もういい!もういい!次!
次はカレンシアの指を引きちぎります。
 「辞めて~カレンシアの指の骨を折るだけじゃなく~引きちぎるの~?ごめんなさ~い謝るから許してお姉様~」
 ふざけないで!!そんな言葉だけの謝罪なんて求めていません。
どうして、自身の罪を理解できないのですかカレンシア。
言葉だけの謝罪がむかついたので、カレンシアの指を引きちぎります。
カレンシアの左手の小指が引きちぎれました。ざまぁ!!
 「小指ってゲームに必要なのかしら?まぁ。どうでもいいわね」
 「辞めて、お姉様。もう辞めて。
もういいでしょう。カレンシアはガルベス男爵家家督相続権の永久放棄をするわ」
 はぁ?だから何だというのでしょう。
 「そう。それでどうしたの?」
 カレンシアの右手の小指を引きちぎりました。
 「家督相続権の永久放棄をするのよ~。なら、そこでもう許すのが貴族の常識でしょ~」
 「はぁ?常識?そうやって人に常識だと押し付けて無理を通そうだなんて駄目よ」
 カレンシアのようにそれが常識だからと言って無理を通そうとするのは、常識ハラスメントですよ。
常識ハラスメントも犯罪になったのを知らないのでしょうか。
ああ、むかつきますね。もう殺してやりたいんですが、それではあまりにぬるすぎます。
カレンシアはまだ何も罰を受けていませんし何も罪を償っていません。
だから、まだ殺すわけにはいかないのです。
もう殺してしまいたんですが。
 「そういうのをね。常識ハラスメントって言うのよ。
もう常識ハラスメントは犯罪なのよ。
そんな事も知らないのかしら。
常識でしょう」
 カレンシアの左手の薬指を引きちぎります。
 「そんなの知らないわ~ごめんなさ~い。
カレンシアどうしたらいいの~。
もう何も見えないし、何も出来ないわ~。
こんな可哀想なカレンシアをこれ以上虐めないでお姉様~」
 !!むかつきますね!!
怒りがおさまりません!!
残った指もどんどん引きちぎっていきますが、それでも私の怒りはおさまりません。
カレンシアに虐げられた心は壊れかけていて、私の心は悲しんでいます。
私の心は怒っています。
カレンシアの残った指を全部引きちぎっても、私の怒りはおさまりません。
どうしたら私の怒りはおさまるのでしょう。
どうしたら、傷ついた私の心は癒やされるのでしょう。
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