手帳!

紀之介

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週末空いてる?

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「ねえ二葉、週末空いてる?」

「ちょっと待って、手帳見てみるから。」

 美卯さんに聞かれて、二葉さんは鞄から手帳を取り出します。

「へ~、手帳でスケジュール管理してるんだ」

 感心する美卯さんに、二葉さんは尋ねました。

「何週先の週末が、空いてれば良いの?」

 何か違和感を感じながら、美卯さんは答えます。

「─ 今度の週末…なんだけど、ね」

「…じゃあ、空いてるかな。」

「・・・」

 何か言いたげな顔で、美卯さんは二葉さんを見ました。

 それに気付いた二葉さんが美卯さんに聞きます。

「何?」

「… あのさぁ。。。」

 促されて、美卯さんは切り出しました。

「一体どれくらい先まで 予定が詰まってるの、二葉の週末は?」

「今のところ、予定が決まってる日は特に無いけど」

 不可解な答えを返され、美卯さんが顔を顰めます。

「─ だったら、手帳見て 何を確認してる訳?」

「私が知らない間に…もしかしたら入っているかもしれないでしょ? 予定。」

 とんでもない答えに、唖然とする美卯さん。

 そんな彼女に、二葉さんは笑顔で問いました。

「もし、知らないうちに予定が増えていたら…どうしたら良いと思う?」
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