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涙の別れ
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『ほら、道しるべができた。
わかる?呼ばれてる』
聞こえる。
今度はちゃんと。
「母さんも」
手を伸ばすが、母さんは首をフルフルと横に振るだけだった。
『あたしは行けない』
そっか、そうだよな…。
俺はこみ上げてくる涙をグッと堪えた。
「俺、生まれてきて良かった。幸せだよ。
ありがとう、俺を産んでくれて!」
それまでずっと冷静に見えた母さんが、膝から崩れ落ち、その瞳からは涙が零れた。
「…もう戻ってくんなよ!バカ息子!」
最後の最後に憎まれ口を叩いていたけど、その顔はとても幸せそうに笑っていた。
俺は片手を上げて、もう振り返ることはなかった。
光を辿ってひたすら足を前に出す。
やがて光が強くなり、あたり一面光に包まれた。
「吉哉さん…吉哉さん…」
光の中から俺を呼ぶ声がする。
愛しい、愛しい君の声。
君が呼ぶなら俺はどこにでも行ってやる。
俺は覚悟を決めて光の中へ飛び込んだ。
わかる?呼ばれてる』
聞こえる。
今度はちゃんと。
「母さんも」
手を伸ばすが、母さんは首をフルフルと横に振るだけだった。
『あたしは行けない』
そっか、そうだよな…。
俺はこみ上げてくる涙をグッと堪えた。
「俺、生まれてきて良かった。幸せだよ。
ありがとう、俺を産んでくれて!」
それまでずっと冷静に見えた母さんが、膝から崩れ落ち、その瞳からは涙が零れた。
「…もう戻ってくんなよ!バカ息子!」
最後の最後に憎まれ口を叩いていたけど、その顔はとても幸せそうに笑っていた。
俺は片手を上げて、もう振り返ることはなかった。
光を辿ってひたすら足を前に出す。
やがて光が強くなり、あたり一面光に包まれた。
「吉哉さん…吉哉さん…」
光の中から俺を呼ぶ声がする。
愛しい、愛しい君の声。
君が呼ぶなら俺はどこにでも行ってやる。
俺は覚悟を決めて光の中へ飛び込んだ。
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