素直になれなくて-吉哉の場合-

吉野ゆき

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番外編-1

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「有原、もしかしてまだ『アレ』隠してんの?」

「…」

その問いにも吉哉さんは黙ったままだ。


なによ、やっぱりなにか隠してるんじゃない。
しかも、2人はそれがなにかを知ってる?


「じゃあいい!勝手に見る!!」

私は大倉さんからカギをひったくり部屋を飛び出した。

「クローゼット」

カギを取るとき、大倉さんがボソッとそう呟いた。

クローゼットに何かがあるというのだろうか?


「真由!!」

名前を呼ばれたって止まらない。

ガチャガチャと乱暴にカギを開けて、中に入り込むと、一目散にクローゼットに向かい、その扉を開けた。



目の前に広がった風景、それは―――。




何、これ…子供用の傘?

吉哉さんの見られたくなかったものって、コレ…?


私の頭の中いっぱいに?マークが広がる。


なんでこんなものを隠す必要が?


振り返って追いついてきた吉哉さんを見るが、吉哉さんは黙ったままだ。


まさか、隠し子!?

いやいや、冷静に考えていろんな意味でありえない。
しっかりしろ、自分。
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