素直になれなくて-吉哉の場合-

吉野ゆき

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番外編-2

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「ねー、つぎはいつ雨ふるのー!?」

「そんなのお母さんにだってわからないわよ。
とりあえず今週はずっと晴れの予報だけど」

それを聞いて私はぶぅと頬を膨らます。


「しょうがないでしょ?天気ばかりはどうしようもないんだから。
ほら、せっかく晴れてるんだからヒマならお外に出て遊んできなさい」

お母さんは邪魔だと言わんばかりに忙しそうに洗濯物を取り込んでいる。

私はその様子を部屋の隅で頬を膨らませたまま見ていた。


だってあれから雨、一度も降ってないんだもん。


「…真由はどうしたんだ?」

お父さんが仕事から帰ってきて、ネクタイをほどきながら不思議そうな顔でお母さんに聞いた。


「ああ、あれ。
お父さんのせいよ?
雨が降らなくてあの傘が使えないからって、ずーっとああやっていじけてるの」


私は体育座りをしたまま部屋の隅から恨めしそうに視線を向けた。


「だって。
ずっとまってるのに」

「そのうちイヤでも降るよ」

お父さんは優しく諭すけど、私の心が晴れることはなかった。

「そのうちっていつ?
なんがつなんにちなんようび?」

「真由っ!いいかげんにしなさいよ!?
お父さんだって疲れてるのに。
そんなにしつこいと傘とりあげるわよ!?」

「うぅ~」

私は涙目になりながら傘を持って布団に潜り込んだ。
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