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番外編-3
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「食事の用意もできたし、続きは食べながらにしよう」
と言うお義父さんの心遣いで一家団欒のお食事…のハズ。
なのに団欒には必要不可欠な会話や笑い声の類はなく、カチャカチャと食器の音だけが響いている。
こんな中で食事なんてできないよ…とか思いつつもシンとした空気に堪えられなくて、目の前の料理に手をつける。
…ん?
んんっ?
うま!
何これ感動~!!
頭の中から気まずさと緊張が消え、普段口にすることもない豪華な料理を次々に口に運んだ。
しかし、テーブルが大きすぎてお義父さんまでが遠いな。
お義父さんのほうを向いた瞬間、視線がぶつかってしまった。
「それで?男の子か、それとも女の子か?」
ゴックン。
ゲホゲホッ。
その質問に、一瞬にして空気が凍りついた。
一気に食べ物の味が分からなくなってしまった。
やっぱりきました、この質問。
冷や汗が出てきた。
右隣に座っている吉哉さんのピリピリした空気が伝わってくる。
そぉっと吉哉さんの顔色を窺うと、やっぱり来るんじゃなかった、そう吉哉さんの顔が物語っていた。
と言うお義父さんの心遣いで一家団欒のお食事…のハズ。
なのに団欒には必要不可欠な会話や笑い声の類はなく、カチャカチャと食器の音だけが響いている。
こんな中で食事なんてできないよ…とか思いつつもシンとした空気に堪えられなくて、目の前の料理に手をつける。
…ん?
んんっ?
うま!
何これ感動~!!
頭の中から気まずさと緊張が消え、普段口にすることもない豪華な料理を次々に口に運んだ。
しかし、テーブルが大きすぎてお義父さんまでが遠いな。
お義父さんのほうを向いた瞬間、視線がぶつかってしまった。
「それで?男の子か、それとも女の子か?」
ゴックン。
ゲホゲホッ。
その質問に、一瞬にして空気が凍りついた。
一気に食べ物の味が分からなくなってしまった。
やっぱりきました、この質問。
冷や汗が出てきた。
右隣に座っている吉哉さんのピリピリした空気が伝わってくる。
そぉっと吉哉さんの顔色を窺うと、やっぱり来るんじゃなかった、そう吉哉さんの顔が物語っていた。
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