素直になれなくて-吉哉の場合-

吉野ゆき

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番外編-3

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「あ、あの。まだわからないんです」


「わからない…?」


ジロリとお義父さんの眼球が再び私のほうへ向いた。

ひぃぃ。怖いよぅ。


「産んだときの楽しみにしたくて、聞いていないんです。今後も聞く気はありません」

「…」

やっぱり、怒ってる…?


「それに、男の子でも、女の子でも愛してることに変わりはないので…無理に聞く必要もないかと…」


お義父さんの威圧感に圧倒され、最後は聞こえないほど小さい声になってしまった。



「それもそうだな。気が早すぎたようだ」

お義父さんはボソッと言い残すと、

「今日は真由さんも疲れているだろし、私も仕事が残っているのでこの辺で」

と席を離れた。


こんなときまで仕事かよ、と小さく漏らした吉哉さんの声からは、気のせいかもしれないが寂しさが感じられた。



食事を終えて、私達も部屋へ向かうことにした。


「広すぎてまだ一人だと迷いそう」

「んー、まあ俺の部屋はひたすら真っ直ぐの一番奥だから」


「にしても部屋数多すぎっ!」


「まぁなー。あの人仕事用にいろいろ部屋分けてんだよ。さすがA型っていうか。○○用の書類保管部屋とかさ」


それじゃ掃除も大変だろうな。
あ、お手伝いさんがいるからそこは気にしなくていいのか。

どうでもいいことを考えながら歩いていると


「あ…」

吉哉さんの足の動きがピタリと止まった。
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