素直になれなくて-吉哉の場合-

吉野ゆき

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だんだんと周りの対応にも慣れていって、うららかな陽気から、じんわり汗ばむ季節へと時間は流れていた。


僕の生活は変わらずだったけど、テストでいい点を取れば、吉田さんだけは喜んで褒めてくれたからがんばれた。


勉強は好きじゃない。
誰かのためと思わなければやってられなかったんだ。


それでも塵は確実に僕の中に降り積もっていた。


「次の火曜日、お休みをいただきます。
私の変わりは前川さんが来るからね」

いつもと変わらない土曜日のお昼。
テーブルには僕の好きなオムライスが並んでいて、それを口に運ぼうとしていたときだった。

「わかった」

そう返事をしてオムライスを頬張る。

平日に休みとは珍しいなとは思ったけど、深く追求したりはしなかった。


吉田さんはいつも日曜、祝日が休みだ。
その他で休みを取ることはほとんどない。

前川さんは、吉田さんが休みのときにいつも来る人。

ハッキリ言って、あまり好きではない。

仕事はあくまで仕事。
プライベートには関わらない。
やることをやったら帰る、
そんな感じに徹底している人。
でもそれは別にいい。

問題なのは、機嫌が悪いと嫌味を言ってくることだ。

小さいからわからない、傷つかないとでも思っているのだろうか。


少し、火曜日が憂鬱になった。
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