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彼女
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今日は鈴原とデートの日。
こんな状態じゃ鈴原に失礼だ。
俺が今大切にしなきゃいけないのは、真由じゃない。
真由にも相手がいるんだ。
きっと、2人でなんとかするだろう。
俺は真由のことを頭から振り払って鈴原との待ち合わせ場所へと向かった。
「先輩っ」
鈴原はいつものように子犬のように駆け寄ってくる。
「また負けた。
先輩いつも早すぎですよ~」
「癖だからな。待たせるのってなんか嫌なんだよ」
「ふふっ、先輩らしい」
俺たちは他愛のない会話をし、歩き出す。
きっとそれは誰から見ても幸せな恋人同士。
実際も。
美味しいものを食べて、天気が良かったので目的もなくふらついていた。
「あっ、可愛い服!
先輩、ちょっとここ寄ってもいいですか?」
ちらりとお店を見ると、女の子用の服がずらりと並んでいて、中では女の子達が楽しそうに服を選んでいる。
「じゃあ、俺はここで待ってるよ」
そう言ってベンチに腰を下ろそうとしたとき、グイッと腕を引っ張られた。
「何言ってるんですか!
一緒に選ぶんですよ!!」
こちらの返事は一切お構い無しにどんどん引っ張る。
「嘘だろ…」
そういうのは苦手なんだけどな。
女ばっかりだし。
「大丈夫ですよ!
ほら、男の人だっているじゃないですか!」
俺の心を読んだように鈴原が笑う。
まぁ、どの道俺には選択権はないようだ。
こんな状態じゃ鈴原に失礼だ。
俺が今大切にしなきゃいけないのは、真由じゃない。
真由にも相手がいるんだ。
きっと、2人でなんとかするだろう。
俺は真由のことを頭から振り払って鈴原との待ち合わせ場所へと向かった。
「先輩っ」
鈴原はいつものように子犬のように駆け寄ってくる。
「また負けた。
先輩いつも早すぎですよ~」
「癖だからな。待たせるのってなんか嫌なんだよ」
「ふふっ、先輩らしい」
俺たちは他愛のない会話をし、歩き出す。
きっとそれは誰から見ても幸せな恋人同士。
実際も。
美味しいものを食べて、天気が良かったので目的もなくふらついていた。
「あっ、可愛い服!
先輩、ちょっとここ寄ってもいいですか?」
ちらりとお店を見ると、女の子用の服がずらりと並んでいて、中では女の子達が楽しそうに服を選んでいる。
「じゃあ、俺はここで待ってるよ」
そう言ってベンチに腰を下ろそうとしたとき、グイッと腕を引っ張られた。
「何言ってるんですか!
一緒に選ぶんですよ!!」
こちらの返事は一切お構い無しにどんどん引っ張る。
「嘘だろ…」
そういうのは苦手なんだけどな。
女ばっかりだし。
「大丈夫ですよ!
ほら、男の人だっているじゃないですか!」
俺の心を読んだように鈴原が笑う。
まぁ、どの道俺には選択権はないようだ。
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