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再会
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―――――――――――――
――――――――――…
――――……
「なぁ、有原!頼むよ~」
「そんな時間があるなら勉強する」
「ちょっとくらいいいじゃん!彼女いないんだろ!?」
俺達が再会して1ヶ月が過ぎた頃。
俺たちはかれこれ30分ほどこの会話を繰り返している。
事の起こりは、俺に彼女がいないことを大倉に教えたことから始まった。
同じ授業を受けるとき、俺と大倉は行動を共にするようになっていた。
そしてそれは授業を通り越して、だんだん私生活でも。
ある日、大倉に誘われて飲み屋へ行ったときのこと。
普段進んで酒など飲んだりしない俺は、少し酔っていた。
酒ではなく、雰囲気にかもしれないが。
なんせ、今まで酒を交わす友達もいなかったのだから。
相手が大倉だからかもしれない。
気を許せる友達。
つい、口が軽くなってしまった。
しゃべる、しゃべる。
止まらない。
…真由のこと。
本当は誰かに聞いてもらいたかったのかもしれない。
そんなこんなで出た結論。
それは
『他にも目を向けろ』
だった。
「合コン!合コン!!」
はぁ…。
ため息をついて大倉を睨む。
そんなことをしたくて、真由のことを話したんじゃないのに。
大倉の言いたいことはわかるけど、他の女じゃ意味ないんだよ。
真由じゃなきゃ…。
「もうおまえ来るって女の子に言っちゃったんだよ~」
大倉はすがりつくような目で俺を見る。
「はぁ!?」
自分でも驚くほどの大きな声が出た。
なんてことを…。
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「なぁ、有原!頼むよ~」
「そんな時間があるなら勉強する」
「ちょっとくらいいいじゃん!彼女いないんだろ!?」
俺達が再会して1ヶ月が過ぎた頃。
俺たちはかれこれ30分ほどこの会話を繰り返している。
事の起こりは、俺に彼女がいないことを大倉に教えたことから始まった。
同じ授業を受けるとき、俺と大倉は行動を共にするようになっていた。
そしてそれは授業を通り越して、だんだん私生活でも。
ある日、大倉に誘われて飲み屋へ行ったときのこと。
普段進んで酒など飲んだりしない俺は、少し酔っていた。
酒ではなく、雰囲気にかもしれないが。
なんせ、今まで酒を交わす友達もいなかったのだから。
相手が大倉だからかもしれない。
気を許せる友達。
つい、口が軽くなってしまった。
しゃべる、しゃべる。
止まらない。
…真由のこと。
本当は誰かに聞いてもらいたかったのかもしれない。
そんなこんなで出た結論。
それは
『他にも目を向けろ』
だった。
「合コン!合コン!!」
はぁ…。
ため息をついて大倉を睨む。
そんなことをしたくて、真由のことを話したんじゃないのに。
大倉の言いたいことはわかるけど、他の女じゃ意味ないんだよ。
真由じゃなきゃ…。
「もうおまえ来るって女の子に言っちゃったんだよ~」
大倉はすがりつくような目で俺を見る。
「はぁ!?」
自分でも驚くほどの大きな声が出た。
なんてことを…。
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