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想いの終わり

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お昼を済ませ、大倉と別れて午後の講義へと向かった。


なんだか二人のことが気になって、あまり授業に身が入らなかった。

このままじゃ、誰のためにも良くないよな。



講義が全部終わり、薄暗くなった外を見ながら背伸びをして鞄を持つ。

「さて、帰るか」


その途中、鈴原にばったりと会った。 

「先輩、今日はもう終わりですか?」

ちらちらとまわりを見渡しながら話しかけてきた。 


「大倉ならいないよ」

「そう…ですか。女の子と用事あるって言ってましたもんね。
ていうか別に大倉さんなんて気にしてないですけど?」


全然そうは見えないんだけど。 

一か八か、賭けてみるか。


「鈴原、今日暇?」 

「あ、ハイ。特に用事はないですけど?」

「じゃあうちで飲まない?俺も暇でさ」 

「え…先輩の家ですか?」 

「そう。大倉も一緒じゃないと嫌?」

基本的に鈴原と飲むときは大倉も一緒だ。 

「そんなことないです!行きます」

「じゃあ夜酒準備して待ってるからつまみよろしく」 

「あ、はい…」


なんだか困惑気味の鈴原を無視して強引に約束を取り付けた。


あとは…。
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