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大河原 進也
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「ここを右に曲がってすぐなの」
もうすぐお別れだ。
「こっちって…もしかしてして君、白川さんの家の子?」
「!?どうして?」
私は驚いて聞いた。
「やっぱり。
さっき君の話を聞いてもしかしてって思ってたんだけど…
うちのお父さんが君のお母さんにお世話になったことがあるらしくて、お葬式に来たんだ。
それに俺もついてきたってわけ」
「え?じゃあ、あの中にお父さんが…?」
「蛍ちゃん!大変!大変だよ!!」
答えより早く夢ちゃんが飛び出してきた。
「ゆ、夢ちゃん?
どうしたの?」
慌てようが尋常じゃない。
「あのねっ、落ち着いて聞いてね?」
「?…うん」
「今、蛍ちゃんを引き取りたいって人が!!」
さすがに私も驚いた。
「えぇ!?一体誰が…」
「それが、血縁関係はないらしいんだけど、理花さんの知り合いらしくて…」
ママの…?
その時だった。
「進也!」
一人のおじさんが男の子の方へ向かって来る。
もしかして…
「父さん」
やっぱり!男の子のお父さんだ。
親子だけあってちょっと似てる…。
「?夢ちゃん?どうしたの?」
夢ちゃんは目を見開いて固まっていた。
「こ、この人だよっ!
蛍ちゃんを引き取りたいって言ってるの!」
もうすぐお別れだ。
「こっちって…もしかしてして君、白川さんの家の子?」
「!?どうして?」
私は驚いて聞いた。
「やっぱり。
さっき君の話を聞いてもしかしてって思ってたんだけど…
うちのお父さんが君のお母さんにお世話になったことがあるらしくて、お葬式に来たんだ。
それに俺もついてきたってわけ」
「え?じゃあ、あの中にお父さんが…?」
「蛍ちゃん!大変!大変だよ!!」
答えより早く夢ちゃんが飛び出してきた。
「ゆ、夢ちゃん?
どうしたの?」
慌てようが尋常じゃない。
「あのねっ、落ち着いて聞いてね?」
「?…うん」
「今、蛍ちゃんを引き取りたいって人が!!」
さすがに私も驚いた。
「えぇ!?一体誰が…」
「それが、血縁関係はないらしいんだけど、理花さんの知り合いらしくて…」
ママの…?
その時だった。
「進也!」
一人のおじさんが男の子の方へ向かって来る。
もしかして…
「父さん」
やっぱり!男の子のお父さんだ。
親子だけあってちょっと似てる…。
「?夢ちゃん?どうしたの?」
夢ちゃんは目を見開いて固まっていた。
「こ、この人だよっ!
蛍ちゃんを引き取りたいって言ってるの!」
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