37 / 37
最終章
最終話 フィル様のカクテル
しおりを挟む
手を動かしていると、フィル様はカウンターテーブル席に着いた。私の指先に視線を向ける。
「カクテルの名前はどうやって付けられるのか、フィル様はなんだと思います?」
「んー、創作者が勝手に付けているとか?」
「そのとおりです。命名と共に由来も語り継がれています。古い物だと逸話がいくつもあったりしますけれど」
「私の『かくてるぅ』ってことは、フィルって名付ける気?」
「はい。……あ、ダメでしたでしょうか?」
「別に。……ただ、そうね。ちょっとこそばゆいだけ」
私はカシスリキュールに手を伸ばし、オレンジジュースと幸福の蜂蜜を加えて、月夜の雫で作ったクラッシュドアイスと共に、ブレンダーをかけてシャンパングラスに注ぐ。最後に仕上げとしてシャンパンをマドラーで軽くステアたら完成。
「お待たせしました。オリジナルカクテル《フィル》です」
「まあ、《キール》や《キール・ロワイヤル》に近い感じ……ん?」
フィル様はグラスを近づけて、すぐに気付いたようだ。
グラスの中で溶けた氷の粒が光を放っている。それは宝石のように煌めき目を楽しませた。これはフィル様の外見と才能をイメージ。そして味わいは──。
「んん。カシスと柑橘系のちょうど良い酸味と、スパークリングワインの爽やかな味わい。でも今回選んだカシス系リキュールは糖分が入っていないやつよね。それで蜂蜜を足したのね」
「はい。フィル様を考えた時に、蜂蜜の味わいが好みでもあるかと思ったので」
「ヘレナは私のことをこんな素敵に思ってくれたのね。嬉しいわ」
グラスを傾けてカクテルを味わうフィル様に、嬉しさが込み上がってくる。
「フィル様はいつだって素敵で綺麗ですから、カクテルで表現するのに悩みました。フィル様の味の好みや雰囲気も含めて、喜んで貰えたのなら嬉しいです」
「……ねえ、ヘレナは私が女装をやめた理由をどうして聞かないの?」
「え、……それは」
フィル様は少しだけ困った顔で尋ねた。意図が読めず、なんと返すべきか思考を巡らせていると、彼が言葉を続けた。
「ヘレナは私にあまり質問しないでしょう?」
「そう……でしょうか?」
「そうよ。……だから私にあまり興味が無いのかって、ちょっと心配なの」
「え!?」
まさかフィル様が悩んでいるとは思わず、固まってしまった。しかも私のことでヤキモチしているなんて、想像していなかったわ。でもよくよく考えると、なぜフィル様に相談や声をかけなかった理由を思い出す。
「ええっと……従魔契約をした頃、いろいろ分からないので……フィル様に聞いたのですが、殆どはぐらかされてしまったので、魔女様界隈のお作法としてそういうものなどかと思っていました」
「あーーーーーーーーーー。因果応報だった訳ね。過去の自分を殴り飛ばしてやりたいわ」
フィル様も色々思い出したのか頭を抱えていた。そう最初の頃はぞんざい──とは言わないまでも、私のカクテルに興味はあったが、それ以外に関しては放任主義だったと思う。そんなんだったから、ミハエル様が教会で保護を強行しようとしていたぐらいだもの。
うん、懐かしいわ。
いつの間にかフィル様は、私をカウンターから膝の上に移動させてしまった。し、心臓に悪い。そのまま抱きしめられてしまったので、逃げられない。
「ヘレナが私に興味が無いのかと思っていたわ」
「……どうしてそのような結論に?」
「だって最初の頃は私について色々聞いてきたのに、ふと気付いたら私にあんまり質問してこなかったのでしょう? こういった会話が減ると離婚の危機って書いてあったもの」
最近、眼鏡をかけて何かを真剣に読んでいると思ったら、結婚や新生活準備のための役立つ話や、結婚悩み相談記事などの雑記を呼んでいたことが発覚。
どうやらこの世界では紙が普及しているようで、本屋など雑誌も多くあり値段もさほど高くないとか。元の国では紙は貴重品で貴族や商人しか手に入らないものだった。
「私は俗世に疎いし、ちゃんとお付き合いするのもヘレナが初めてだから、色々不安になったのよ。ヘレナは魅力的な子だって自覚している?」
「私が魅力的? フィル様のほうがいつだって素敵で、綺麗で、魅力的で好きすよ?」
「ああ、もう! そうやってサラッと求愛するんだから!」
フィル様の過保護と溺愛が加速化している。今までも結構凄かったけれど、これ以上があるの!?
「フィル様、私は従魔契約を結んだ時からフィル様が大好きだったのですよ。それにちゃんと好きだって伝えています。……私も夫婦としての距離感が分かっていないので、一緒に相談して私たちが窮屈にならない居場所を作りましょう」
「そうね。その通りだわ」
フィル様から力が抜けたのを感じて、ホッとする。元々が従魔契約から始まったからこそ、お互いに距離感が複雑というか困った時があった。私もそうだ。
フィル様を好きになってからは距離感や接し方、気持ちの持ちようなどで、あれこれ考えていた。今はフィル様の番なのだと思うと、すごく誇らしくて、とっても嬉しい。
「ねえ、ヘレナ。雑誌の記事に載っていたのだけれど、この世界で結婚した時にミードを飲む習わしがあるのだけれど、知っている?」
「えっと前世の知識ではゲルマン民族の習慣で、婚礼から一ヵ月の期間を蜜月と呼び夫婦で蜂蜜酒を作って、一緒に飲むと子宝に恵まれるとかありましたわ。フィル様のいた世界では蜂蜜は貴重ですし、栄養源が高いということで王侯貴族しか手が出せなかったため蜂蜜酒はなかったはず?」
「なんだ。やっぱり知っていたのね。まあ、この竜魔王国では蜂蜜は安価で手に入るから夫婦で作るらしいわ。せっかくだから作ってみない?」
フィル様とお酒造り。
その気持ちが嬉しくて即答した。この時、フィルが妻と一緒に居るための時間を作るための画策だと私は気付かず、そしてフィル様は私の蜂蜜選びに一週間かけるとは思っていなかったそうだ。
結果、蜂蜜酒を作るのに一ヵ月以上かかったのだが、それはまた別のお話。
「カクテルの名前はどうやって付けられるのか、フィル様はなんだと思います?」
「んー、創作者が勝手に付けているとか?」
「そのとおりです。命名と共に由来も語り継がれています。古い物だと逸話がいくつもあったりしますけれど」
「私の『かくてるぅ』ってことは、フィルって名付ける気?」
「はい。……あ、ダメでしたでしょうか?」
「別に。……ただ、そうね。ちょっとこそばゆいだけ」
私はカシスリキュールに手を伸ばし、オレンジジュースと幸福の蜂蜜を加えて、月夜の雫で作ったクラッシュドアイスと共に、ブレンダーをかけてシャンパングラスに注ぐ。最後に仕上げとしてシャンパンをマドラーで軽くステアたら完成。
「お待たせしました。オリジナルカクテル《フィル》です」
「まあ、《キール》や《キール・ロワイヤル》に近い感じ……ん?」
フィル様はグラスを近づけて、すぐに気付いたようだ。
グラスの中で溶けた氷の粒が光を放っている。それは宝石のように煌めき目を楽しませた。これはフィル様の外見と才能をイメージ。そして味わいは──。
「んん。カシスと柑橘系のちょうど良い酸味と、スパークリングワインの爽やかな味わい。でも今回選んだカシス系リキュールは糖分が入っていないやつよね。それで蜂蜜を足したのね」
「はい。フィル様を考えた時に、蜂蜜の味わいが好みでもあるかと思ったので」
「ヘレナは私のことをこんな素敵に思ってくれたのね。嬉しいわ」
グラスを傾けてカクテルを味わうフィル様に、嬉しさが込み上がってくる。
「フィル様はいつだって素敵で綺麗ですから、カクテルで表現するのに悩みました。フィル様の味の好みや雰囲気も含めて、喜んで貰えたのなら嬉しいです」
「……ねえ、ヘレナは私が女装をやめた理由をどうして聞かないの?」
「え、……それは」
フィル様は少しだけ困った顔で尋ねた。意図が読めず、なんと返すべきか思考を巡らせていると、彼が言葉を続けた。
「ヘレナは私にあまり質問しないでしょう?」
「そう……でしょうか?」
「そうよ。……だから私にあまり興味が無いのかって、ちょっと心配なの」
「え!?」
まさかフィル様が悩んでいるとは思わず、固まってしまった。しかも私のことでヤキモチしているなんて、想像していなかったわ。でもよくよく考えると、なぜフィル様に相談や声をかけなかった理由を思い出す。
「ええっと……従魔契約をした頃、いろいろ分からないので……フィル様に聞いたのですが、殆どはぐらかされてしまったので、魔女様界隈のお作法としてそういうものなどかと思っていました」
「あーーーーーーーーーー。因果応報だった訳ね。過去の自分を殴り飛ばしてやりたいわ」
フィル様も色々思い出したのか頭を抱えていた。そう最初の頃はぞんざい──とは言わないまでも、私のカクテルに興味はあったが、それ以外に関しては放任主義だったと思う。そんなんだったから、ミハエル様が教会で保護を強行しようとしていたぐらいだもの。
うん、懐かしいわ。
いつの間にかフィル様は、私をカウンターから膝の上に移動させてしまった。し、心臓に悪い。そのまま抱きしめられてしまったので、逃げられない。
「ヘレナが私に興味が無いのかと思っていたわ」
「……どうしてそのような結論に?」
「だって最初の頃は私について色々聞いてきたのに、ふと気付いたら私にあんまり質問してこなかったのでしょう? こういった会話が減ると離婚の危機って書いてあったもの」
最近、眼鏡をかけて何かを真剣に読んでいると思ったら、結婚や新生活準備のための役立つ話や、結婚悩み相談記事などの雑記を呼んでいたことが発覚。
どうやらこの世界では紙が普及しているようで、本屋など雑誌も多くあり値段もさほど高くないとか。元の国では紙は貴重品で貴族や商人しか手に入らないものだった。
「私は俗世に疎いし、ちゃんとお付き合いするのもヘレナが初めてだから、色々不安になったのよ。ヘレナは魅力的な子だって自覚している?」
「私が魅力的? フィル様のほうがいつだって素敵で、綺麗で、魅力的で好きすよ?」
「ああ、もう! そうやってサラッと求愛するんだから!」
フィル様の過保護と溺愛が加速化している。今までも結構凄かったけれど、これ以上があるの!?
「フィル様、私は従魔契約を結んだ時からフィル様が大好きだったのですよ。それにちゃんと好きだって伝えています。……私も夫婦としての距離感が分かっていないので、一緒に相談して私たちが窮屈にならない居場所を作りましょう」
「そうね。その通りだわ」
フィル様から力が抜けたのを感じて、ホッとする。元々が従魔契約から始まったからこそ、お互いに距離感が複雑というか困った時があった。私もそうだ。
フィル様を好きになってからは距離感や接し方、気持ちの持ちようなどで、あれこれ考えていた。今はフィル様の番なのだと思うと、すごく誇らしくて、とっても嬉しい。
「ねえ、ヘレナ。雑誌の記事に載っていたのだけれど、この世界で結婚した時にミードを飲む習わしがあるのだけれど、知っている?」
「えっと前世の知識ではゲルマン民族の習慣で、婚礼から一ヵ月の期間を蜜月と呼び夫婦で蜂蜜酒を作って、一緒に飲むと子宝に恵まれるとかありましたわ。フィル様のいた世界では蜂蜜は貴重ですし、栄養源が高いということで王侯貴族しか手が出せなかったため蜂蜜酒はなかったはず?」
「なんだ。やっぱり知っていたのね。まあ、この竜魔王国では蜂蜜は安価で手に入るから夫婦で作るらしいわ。せっかくだから作ってみない?」
フィル様とお酒造り。
その気持ちが嬉しくて即答した。この時、フィルが妻と一緒に居るための時間を作るための画策だと私は気付かず、そしてフィル様は私の蜂蜜選びに一週間かけるとは思っていなかったそうだ。
結果、蜂蜜酒を作るのに一ヵ月以上かかったのだが、それはまた別のお話。
40
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
〖完結〗私の事を愛さなくても結構ですが、私の子を冷遇するのは許しません!
藍川みいな
恋愛
「セシディには出て行ってもらう。」
ジオード様はいきなり愛人を連れて来て、いきなり出て行けとおっしゃいました。
それだけではなく、息子のアレクシスを連れて行く事は許さないと…
ジオード様はアレクシスが生まれてから一度だって可愛がってくれた事はありませんし、ジオード様が連れて来た愛人が、アレクシスを愛してくれるとは思えません…
アレクシスを守る為に、使用人になる事にします!
使用人になったセシディを、愛人は毎日いじめ、ジオードは目の前でアレクシスを叱りつける。
そんな状況から救ってくれたのは、姉のシンディでした。
迎えに来てくれた姉と共に、アレクシスを連れて行く…
「シモーヌは追い出すから、セシディとアレクシスを連れていかないでくれ!!」
はあ!? 旦那様は今更、何を仰っているのでしょう?
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全11話で完結になります。
〖完結〗旦那様が愛していたのは、私ではありませんでした……
藍川みいな
恋愛
「アナベル、俺と結婚して欲しい。」
大好きだったエルビン様に結婚を申し込まれ、私達は結婚しました。優しくて大好きなエルビン様と、幸せな日々を過ごしていたのですが……
ある日、お姉様とエルビン様が密会しているのを見てしまいました。
「アナベルと結婚したら、こうして君に会うことが出来ると思ったんだ。俺達は家族だから、怪しまれる心配なくこの邸に出入り出来るだろ?」
エルビン様はお姉様にそう言った後、愛してると囁いた。私は1度も、エルビン様に愛してると言われたことがありませんでした。
エルビン様は私ではなくお姉様を愛していたと知っても、私はエルビン様のことを愛していたのですが、ある事件がきっかけで、私の心はエルビン様から離れていく。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
かなり気分が悪い展開のお話が2話あるのですが、読まなくても本編の内容に影響ありません。(36話37話)
全44話で完結になります。
〖完結〗私はあなたのせいで死ぬのです。
藍川みいな
恋愛
「シュリル嬢、俺と結婚してくれませんか?」
憧れのレナード・ドリスト侯爵からのプロポーズ。
彼は美しいだけでなく、とても紳士的で頼りがいがあって、何より私を愛してくれていました。
すごく幸せでした……あの日までは。
結婚して1年が過ぎた頃、旦那様は愛人を連れて来ました。次々に愛人を連れて来て、愛人に子供まで出来た。
それでも愛しているのは君だけだと、離婚さえしてくれません。
そして、妹のダリアが旦那様の子を授かった……
もう耐える事は出来ません。
旦那様、私はあなたのせいで死にます。
だから、後悔しながら生きてください。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全15話で完結になります。
この物語は、主人公が8話で登場しなくなります。
感想の返信が出来なくて、申し訳ありません。
たくさんの感想ありがとうございます。
次作の『もう二度とあなたの妻にはなりません!』は、このお話の続編になっております。
このお話はバッドエンドでしたが、次作はただただシュリルが幸せになるお話です。
良かったら読んでください。
〖完結〗その愛、お断りします。
藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚して一年、幸せな毎日を送っていた。それが、一瞬で消え去った……
彼は突然愛人と子供を連れて来て、離れに住まわせると言った。愛する人に裏切られていたことを知り、胸が苦しくなる。
邪魔なのは、私だ。
そう思った私は離婚を決意し、邸を出て行こうとしたところを彼に見つかり部屋に閉じ込められてしまう。
「君を愛してる」と、何度も口にする彼。愛していれば、何をしても許されると思っているのだろうか。
冗談じゃない。私は、彼の思い通りになどならない!
*設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
幼馴染の王女様の方が大切な婚約者は要らない。愛してる? もう興味ありません。
藍川みいな
恋愛
婚約者のカイン様は、婚約者の私よりも幼馴染みのクリスティ王女殿下ばかりを優先する。
何度も約束を破られ、彼と過ごせる時間は全くなかった。約束を破る理由はいつだって、「クリスティが……」だ。
同じ学園に通っているのに、私はまるで他人のよう。毎日毎日、二人の仲のいい姿を見せられ、苦しんでいることさえ彼は気付かない。
もうやめる。
カイン様との婚約は解消する。
でもなぜか、別れを告げたのに彼が付きまとってくる。
愛してる? 私はもう、あなたに興味はありません!
一度完結したのですが、続編を書くことにしました。読んでいただけると嬉しいです。
いつもありがとうございます。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
沢山の感想ありがとうございます。返信出来ず、申し訳ありません。
〖完結〗私は旦那様には必要ないようですので国へ帰ります。
藍川みいな
恋愛
辺境伯のセバス・ブライト侯爵に嫁いだミーシャは優秀な聖女だった。セバスに嫁いで3年、セバスは愛人を次から次へと作り、やりたい放題だった。
そんなセバスに我慢の限界を迎え、離縁する事を決意したミーシャ。
私がいなければ、あなたはおしまいです。
国境を無事に守れていたのは、聖女ミーシャのおかげだった。ミーシャが守るのをやめた時、セバスは破滅する事になる…。
設定はゆるゆるです。
本編8話で完結になります。
〖完結〗死にかけて前世の記憶が戻りました。側妃? 贅沢出来るなんて最高! と思っていたら、陛下が甘やかしてくるのですが?
藍川みいな
恋愛
私は死んだはずだった。
目を覚ましたら、そこは見知らぬ世界。しかも、国王陛下の側妃になっていた。
前世の記憶が戻る前は、冷遇されていたらしい。そして池に身を投げた。死にかけたことで、私は前世の記憶を思い出した。
前世では借金取りに捕まり、お金を返す為にキャバ嬢をしていた。給料は全部持っていかれ、食べ物にも困り、ガリガリに痩せ細った私は路地裏に捨てられて死んだ。そんな私が、側妃? 冷遇なんて構わない! こんな贅沢が出来るなんて幸せ過ぎるじゃない!
そう思っていたのに、いつの間にか陛下が甘やかして来るのですが?
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
〖完結〗もうあなたを愛する事はありません。
藍川みいな
恋愛
愛していた旦那様が、妹と口付けをしていました…。
「……旦那様、何をしているのですか?」
その光景を見ている事が出来ず、部屋の中へと入り問いかけていた。
そして妹は、
「あら、お姉様は何か勘違いをなさってますよ? 私とは口づけしかしていません。お義兄様は他の方とはもっと凄いことをなさっています。」と…
旦那様には愛人がいて、その愛人には子供が出来たようです。しかも、旦那様は愛人の子を私達2人の子として育てようとおっしゃいました。
信じていた旦那様に裏切られ、もう旦那様を信じる事が出来なくなった私は、離縁を決意し、実家に帰ります。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全8話で完結になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
8.5話
鉛白とシェーレグリーンか。
そりゃ賠償金と回収費だけで破産するわな。
鉛白 鉛から作られた白粉
シェーレグリーン 砒素