天使と悪魔はお嬢様を溺愛する

夢幻惠

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まったく意味が分からない…

なぜ、私はここに連れてこられたのか…

この人たちは誰なのか…

(…誘拐?それともドッキリ?…)

「恵美さん、外は少し寒いので、中に入りましょう…」

その女性が、私に声を掛けてお屋敷に入っていくと、私はまた二人の男性に両側から腕を掴まれてお屋敷に中に連れて行かれた。

そのお屋敷は、西洋建築の古い洋館でその広さに驚いた。

玄関に家が一軒建ちそうなくらいだ。
よく見ると、壁や窓のあちこちに細かい彫刻が刻まれており、とても美しいお屋敷だった。
かなり古いお屋敷のようだが、手入れが行き届いている。


長い廊下には所どころにステンドグラスの窓がある。
その窓からは美しい色の光が差し込んでおり幻想的な雰囲気でもある。

廊下を少し歩くと観音開きの大きな扉の前に到着した。
重厚感のある木製の大きな扉だ。
その扉を開けると、そこには広々とした客間が広がっていた。
そこにはアンティークな家具がセンス良く配置されていて、美術館のようである。

私は部屋の中央にあるソファーに座らされた。

そして女性は私の目の前に座ると、いきなり小さな写真立てのようなものを、私の目の前に差し出したのだ。

そこには写真が二枚飾られている。
一枚はまだ小さな赤ちゃんが二人でベッドに寝ている写真だった。
頭にお揃いのリボンをつけているので、女の子だという事はわかる。

そしてもう一枚の写真を見て息が止まるような驚きと衝撃だ。

(…こ…これは…私?…いや違う…でも…同じ顔?)

もう一枚は私に近い年頃の女の子だった。
ただ、奇妙なことに私と顔がそっくりではないか。

少しして静かに女性が話を始めた。

「…驚くかも知れないけど、貴女には双子の姉妹がいるのよ…」


「…な…何を言っているのですか…まったく意味が分かりません…」

写真も驚いたが、その女性が言った言葉は信じられない事だった。
自分が双子だったなんて信じられない。

もし、その話が本当ならば、この女の子は私の姉妹なのだろうか。


そして、なぜかその女性は目に溢れるほど涙を溜めている。
肩を少し振るわせながら、その女性は話し出した。


「この子は、貴女と同じ“めぐみ”という名前なの。でも字が違うのよ。貴女は2文字で“恵美”だけどこの子は1文字で“恵”なの。」


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