「メジャー・インフラトン」序章4/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節JUMP! JUMP! JUMP! No1)

あおっち

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第9章 敵の陽動作戦、急襲!神の軍隊。

第5話 出撃!俺の声を聞け!マズル大佐。

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 その高高度へ、オービターを上げるためにはメインブースターを最大噴射しなければならない。逆噴射と時間と同じく、メインブースターのアイドリング準備も同時に始まるのだった。
 
 横の窓の奥にならんで降下する4番機が見える。
 安定した姿勢で昼の地球に突っ込んでいる。ニッコリするルフェーブル機長だった。
 
「逆噴射用意。メインラムモーターのアイドリング開始。4番機、トム!さぁ、ついて来いよ。」
 
 4番機機長、トム・レイヤー臨時大佐に気を使うルフェーブル大佐だった。
 
( 1番機了解っ!逆噴射用意。メインラムモーター、アイドリング開始!ハハハッ、ラフ(ルフェーブル機長)!任せてくれ!暫くぶりで腕が鳴るわい。ハハハッ! )
 
 ニッコリするルフェーブル機長。
 
 副機長が活発にオペレーションする。
 
「1番機、メインラムモーターアイドリング10まで上昇させます。」
 
( 1番機了解!メインラムモーターアイドリング10まで上昇! )
 
 メインラムブースターに火が入る2機。
 
 同時に、制動ブレーキに使う、翼上下のサブ・ブースター・エンジンのフィンが回り始めた。
 
 積極的制動を行うためサブ・ブースターエンジンによる逆噴射が始まるのだ。
 
「機長、メインラムモーターアイドリング10。」
 
( 4番機、アイドリング10到達。 )
 
「よし!メインラムモーターは、リ・スタート準備で、アイドリング回転1万を維持。サブブースター、リバーサーセット開始!」
 
 翼の上下の補助ブースターにブースターリバーサー(逆噴射反射板)が覆い被さった。
 
「サブブースター、リバーサーセット、ロック完了。」
 
「サブブースター圧力上げー!」
 
「サブブースター圧力上げます。」
 
 サブブースターエンジンのフィンが激しく回転し始めた。
 
「サブブースター圧力最大まで5秒~よん、さん、ふた、ひと、いま。」

(( シュキィィーン!ドンッ! ))
 
 サブブースターの逆噴射が最大推力に達する。
 
(( ドバー!ドバババババー! ))
 
 120メートル級のオービターに再び、強力な減速Gが再び掛かってきたのだ。
 
 仲良く2機が並んで減速する。
 
 既に地球の高度4万メートルまで降下したのだ。
 
「エアブレーキ・マスター、クローズ。」
 
「エアブレーキ・マスター、クローズします。」
 
 マズル隊長機の、三方向に開いていたエアブレーキの大きな外枠のパネルが船体に収まった。
 
 4番機の4方向に開いていた外枠のエアブレーキも収まった。
 
 内枠の小さなサブ・エアブレーキは残ったまま四方に開いている2機だった。
 
「101、201、301隔壁格納完了、異常なし。」
 
「よし。」
 
( 4番機、全エアブレーキ・マスター格納終了。 )

 副機長後方の制御管理オペレーターが自機と僚機の状況確認を行った。
 
 次々に受信する2番機から6番機までの機体状態のデータ。

「機長!1番機、両機の機体状況確認、両機異常なし。2番機から6番機までオールグリーン確認。2番機から6番機までオールグリーン確認!」
 
「了解。さて、オナー大尉。お次はペイロードベイ・スタッフの番だな。」
 
 ニッコリする戦略戦術コマンダーの2人の女性。
 全オービターのペイロードベイに格納されているHARMORの発射前確認を始めた。
 
 2機のオービターは内枠のエアブレーキを残したまま高度2万メートル、時速800キロまで緩やかに減速するのだ。
 
「速度合わせ800。(800了解!)現在1300、1100、990、950、逆噴射停止。サブモーターオフ。ブースターリバーサーセッロフ。」
 
「速度900、サブモーターオフ。ブースターリバーサーセッロフ。逆噴射停止。速度850!」
 
 いよいよ、アタッカーHARMORの放出が始まるのだ。
 
「アタッカーHARMOR・ペイロードベイ(HARMOR格納庫)パージ準備開始。シリンダーパージ(放出)カウントダウン180合わせー。送れ。」
 
( こちらHARMOR・ペイロードベイ、アタッカー、パージカウントダウン174。 )
 
( エンジニアリングブース、カウントダウン開始。ペイロードベイ内キャリー回転始めます。 )
 
(( 回転はじめ! ))
 
 オービーター・ペイロードベイ内で、HARMORを固定してる放出シリンダーが放出順に回転、セットを始めたのだ。
 
 そして、ほぼ同じタイミングで6機のオービターが急降下しながら後方の観音開きの外壁扉を開き始めた。
 
 両方が開き終わると、いよいよ閉じていた大きな内壁のスロープ扉が上からガバーッと開いたのだ。
 開き始めと共にペイロードベイ内の空気が吸い出される。
 
(( キルルー、ゴゴー! ))
 
 固定されるオービター後尾の3枚の巨大な扉。
 観音開きの扉の内側にエンジニアリング・パワードスーツを着た技術者がオペレーションをしている。
 
 昼の地球の成層圏と言ってもまだまだ2万メートル以上の高高度なので、扉の中央の先には、薄っすらと暗い宇宙圏と星が見えているのだ。

(( ゴゴゴゴー! ))
 
 物凄い風圧が掛かり始めるペイロードベイ内。
 扉の両脇には腰から機体に固定されたエンジニアリング・パワードスーツを来た技術部員が射出スタンバイしている。
 
 目視と検査機両方の安全確認をしてから、上を見て合図をした。
 
 出口付近の天井にはパージ(放出)コントロールをする、ジェット機のキャノピーの形をしたコントロールブースで女性技術者が寝そべった形でスタンバイしていた。
 
 第11倉庫のジェシカ小隊付け、アメリカ宙軍整備兵(特技兵)のリンダ・アイランド上級准尉だった。
 
 特殊なヘッドギアと簡易宇宙服のようなスーツを着てオービターからの放出全般管理と、外壁で危険な作業をしているパワードスーツの状態を管理しているのだ。
 
 そのパージ監視所を兼ねたコントロールブースのリンダ上級准尉がインカムに返答をして、パワードスーツを着た、観音扉にいる技術者へ、親指を上げて合図をした。
 
 そのエンジニアリング・パワードスーツの中はカナダ宙軍のアイダ・ブラン准尉だった。
 
 彼女たちはアメリカ宙軍技術部長・特技兵、大尉職のトニー・オブライエン技術主幹部長への懇願によって前線参入が実現したのだった。
 
 そのトニー・オブライエン技術主幹部長は、今作戦において、千歳シーラスワンで小物整備、いわゆる機甲科(HARMORや機動歩兵、武器装備)及び機動装備部隊(戦闘機、戦車、装甲車輛など)のメンテナンス総合指揮を行っていた。
 
 ちなみに黄部長とミッキー(神保主任)は大物整備(シャトル・オービター、宙空戦艦ウーラノスなど)のメンテナンス総合指揮を行っているのだった。
 
 1番機から6番機、全6機のオービターの射出準備が完了したのだ。
 
 全てに、一切の遅れの無い、職人技の様なマズル大隊だった。
 
 1番機のコクピット、統括コントロール部門の女性スタッフ、サニー中尉が報告する。
 

「マズル大隊長、ルフェーブル機長。オービター第1群、第2群全機射出準備完了。繰り返す、オービター第1群、第2群全機射出準備完了。問題は認められない。繰り返す、問題は認められない。全機、パージ(放出)プログラム・イネーブル。全機、パージプログラム・イネーブル。」
 

 大きなカウントダウンの数字の列が、ルフェーブル機長のヘッドギアのシールドに反射している。
 

 カウントダウンは120秒を切った。
 
「よし。」
 
 うなずくローマン・マズル千歳シーラスワン・急襲攻撃打撃群、第1大隊長とルフェーブル機長だった。
 
 いよいよ、第1陣、6機のアタッカーHARMORの降下が始まるのだ。

 
 アタッカーHARMORに乗る大隊長機のローマンがオープン回線で出撃の( 激 )を飛ばした。
 

「これより千歳シーラスワン・急襲攻撃打撃群第1大隊、出撃する!第1目標は敵HARMOR。第2目標、敵WALKER!地上兵による携行兵器が認められた場合、対人兵器の使用を許可する。我が友邦国家へ、力による現状変更を試みる敵に、大いなる後悔をさせるのだ!台湾・金門県の全ての敵機甲地上部隊を殲滅せよ!訓示は以上だ。」
 

 1番機の01中隊から6番機の06中隊の総勢120名のHARMOR・パイロットが歓喜した!
 

(( オォォォーッ! ))


 ニッコリする機長。放出降下オペレーションに入るルフェーブル機長以下、マズル隊長機オービターのパイロットとスタッフたちだった。
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