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第20章 バトル・オブ・千歳。魂の記憶、REDEMPTION(リデンプション)
第6話 女神の彫刻。
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ショッピングモールで警戒するマッドブル小隊へ、住宅地に侵入した特殊部隊より通信が入った。
( ザザッ、こちら「静かな嵐」、ワンビー。マッドブル、聞こえるか?作戦終了する。目標F-2(妻)、F-3(娘)の確保のみ。F-1(グレー長官)は不在。直ちに撤収する。 )
「ザザッ。こちら、マッドブル。ショウダオ。小隊離脱する。ワンビー。」
( ザザッ。静かな嵐、ショウダオ。 )
「ザザッ。よし。マッドブル小隊、ワンビー。直ちに撤収する。ナンバー2、ナンバー3。回収ポイントに一気にジャンプする。メイン・スラスターのポンプ全開。サブ・スラスター80%で待機。サブの点火高度設定1100。」
( ザザッ。ナンバツー、ショウダオ。スラスターポンプ最大にします。サブ・スラスター高度1100mで点火準備。 )
( ザザッ。こちら、ナンバースリー、ショウダオ。)
背中のランドセルの大きなロケットスラスターに火が入る。
( ジジジ……ドンッ!シュキィーン……)
( ジジジ……ドンッ!シュキィーン……)
( ジジジ……ドンッ!シュキィーン……)
「壊撃-2型SPN」の後部ロケット・スラスターからオレンジ色の眩しい爆炎が噴き出した。
広々としたパーキングのアスファルトを叩き、止まっていた車を一斉に吹き飛ばした。
更に出力を絞り出しスラスターを吹かし始める。
( キィーン、ゴゴゴゴゴゴーッ! )
ショッピングモール全体を覆うほどの爆煙が吹き上がる。
「ザザッ。よし、小隊ジャンプ!」
( ドバババババーッ! )
( ドバババババーッ! )
( ドバババババーッ! )
巨大なオレンジ色の鋭角な噴射炎を噴き出し、飛び上がって行く3機の「壊撃-2型SPN」。
港湾に無数に上がる真っ黒い爆煙の中を、潜水母艦の「殲陸-1型」が待っている沖に向かって飛行して行った。
* *
西マレーシアの海を挟んで正面、すでにAXISの一部となったインドネシアの駐屯地基地に潘が戻り、久々の休暇をとっていた。
広い居間の大きな壁モニターに、アメリカの地上波から撮ったニュースのVTRが流れ始めた。
どうやらAXIS側の戦果を誇る番組だった。
それもアメリカの大手ニュース番組の様子をネタにしているようだ。
画面には白人の男性と白人の幼児の写真。
車体の前半分が潰されて、消し炭のように真っ黒な青いワゴンの写真が映された。
潘はソファーから飛び上がりモニターに近寄った。
モニターを、目を輝かして画面を見る潘。
自分が潰したワゴンとわかったのだ。
「ウヒョー!フゥシュシュ!フゥシュシュ!」
異常に興奮する潘。
そのうち、悲しみに暮れる喪服の美しい金髪女性が映された。
サブテロップにはアメリカ陸軍新型HARMORの「アレックス」とチームマークの「ワシの爪」が映されたのだ。
この遺族の女性、新型HARMOR「アレックス」全米No.1パイロットとの簡体字の解説が入った。
若い女性に素足で顔を踏まれると興奮する潘の性癖。
一瞬で金髪女性を見て気に入ったのか、悦に入り異常行動を始めたのだった。
「フゥシュシュ、フゥシュシュ、ウギャー!」
* *
第2国防管制ビルを見上げて見る潘上尉の「マッドブル」。
そのコマンダー・HARMORがビルの屋上で射撃ポーズをとったままフリーズしているのだ。
異常な歓喜に叫ぶ潘上尉。
「ウギャー!あーはははは!ククク……ククク……フゥシュシュ!あーはははは!」
潘上尉の異常な高笑いと、異常行動を思い出す部下のナンバー2とナンバー3。
動かないコーンボウラーを凝視続ける潘。
そのうち落ち着いたのか、いやらしい笑い語で静かに興奮した。
「ククク……フゥシュシュ。フシュシュ。みーつけた。僕の女神の彫刻!」
通信を聞いて、再び怪訝な顔をする部下。
「フゥ、フゥ……(ザザッ。)こちら潘。ワンビー。エキドナ、持ち場についた。スタンバイ完了。」
( ザザッ。こちらエキドナ、ショウダオ。いいか潘。手出し無用、ワンビー。 )
「ザザッ。……こちらマッドブル、ショウダオ……。」
リリアナがローンチ始めた爆炎の中を、リリアナより早くバーニアを吹かして、第2国防管制塔ビルの屋上に向かって上昇する2機の少女隊HARMOR。
モニターでそのHARMORをモニター画面で追いながら、スタンバイしているマッドブル、潘上尉チームだった。
( ザザッ、こちら「静かな嵐」、ワンビー。マッドブル、聞こえるか?作戦終了する。目標F-2(妻)、F-3(娘)の確保のみ。F-1(グレー長官)は不在。直ちに撤収する。 )
「ザザッ。こちら、マッドブル。ショウダオ。小隊離脱する。ワンビー。」
( ザザッ。静かな嵐、ショウダオ。 )
「ザザッ。よし。マッドブル小隊、ワンビー。直ちに撤収する。ナンバー2、ナンバー3。回収ポイントに一気にジャンプする。メイン・スラスターのポンプ全開。サブ・スラスター80%で待機。サブの点火高度設定1100。」
( ザザッ。ナンバツー、ショウダオ。スラスターポンプ最大にします。サブ・スラスター高度1100mで点火準備。 )
( ザザッ。こちら、ナンバースリー、ショウダオ。)
背中のランドセルの大きなロケットスラスターに火が入る。
( ジジジ……ドンッ!シュキィーン……)
( ジジジ……ドンッ!シュキィーン……)
( ジジジ……ドンッ!シュキィーン……)
「壊撃-2型SPN」の後部ロケット・スラスターからオレンジ色の眩しい爆炎が噴き出した。
広々としたパーキングのアスファルトを叩き、止まっていた車を一斉に吹き飛ばした。
更に出力を絞り出しスラスターを吹かし始める。
( キィーン、ゴゴゴゴゴゴーッ! )
ショッピングモール全体を覆うほどの爆煙が吹き上がる。
「ザザッ。よし、小隊ジャンプ!」
( ドバババババーッ! )
( ドバババババーッ! )
( ドバババババーッ! )
巨大なオレンジ色の鋭角な噴射炎を噴き出し、飛び上がって行く3機の「壊撃-2型SPN」。
港湾に無数に上がる真っ黒い爆煙の中を、潜水母艦の「殲陸-1型」が待っている沖に向かって飛行して行った。
* *
西マレーシアの海を挟んで正面、すでにAXISの一部となったインドネシアの駐屯地基地に潘が戻り、久々の休暇をとっていた。
広い居間の大きな壁モニターに、アメリカの地上波から撮ったニュースのVTRが流れ始めた。
どうやらAXIS側の戦果を誇る番組だった。
それもアメリカの大手ニュース番組の様子をネタにしているようだ。
画面には白人の男性と白人の幼児の写真。
車体の前半分が潰されて、消し炭のように真っ黒な青いワゴンの写真が映された。
潘はソファーから飛び上がりモニターに近寄った。
モニターを、目を輝かして画面を見る潘。
自分が潰したワゴンとわかったのだ。
「ウヒョー!フゥシュシュ!フゥシュシュ!」
異常に興奮する潘。
そのうち、悲しみに暮れる喪服の美しい金髪女性が映された。
サブテロップにはアメリカ陸軍新型HARMORの「アレックス」とチームマークの「ワシの爪」が映されたのだ。
この遺族の女性、新型HARMOR「アレックス」全米No.1パイロットとの簡体字の解説が入った。
若い女性に素足で顔を踏まれると興奮する潘の性癖。
一瞬で金髪女性を見て気に入ったのか、悦に入り異常行動を始めたのだった。
「フゥシュシュ、フゥシュシュ、ウギャー!」
* *
第2国防管制ビルを見上げて見る潘上尉の「マッドブル」。
そのコマンダー・HARMORがビルの屋上で射撃ポーズをとったままフリーズしているのだ。
異常な歓喜に叫ぶ潘上尉。
「ウギャー!あーはははは!ククク……ククク……フゥシュシュ!あーはははは!」
潘上尉の異常な高笑いと、異常行動を思い出す部下のナンバー2とナンバー3。
動かないコーンボウラーを凝視続ける潘。
そのうち落ち着いたのか、いやらしい笑い語で静かに興奮した。
「ククク……フゥシュシュ。フシュシュ。みーつけた。僕の女神の彫刻!」
通信を聞いて、再び怪訝な顔をする部下。
「フゥ、フゥ……(ザザッ。)こちら潘。ワンビー。エキドナ、持ち場についた。スタンバイ完了。」
( ザザッ。こちらエキドナ、ショウダオ。いいか潘。手出し無用、ワンビー。 )
「ザザッ。……こちらマッドブル、ショウダオ……。」
リリアナがローンチ始めた爆炎の中を、リリアナより早くバーニアを吹かして、第2国防管制塔ビルの屋上に向かって上昇する2機の少女隊HARMOR。
モニターでそのHARMORをモニター画面で追いながら、スタンバイしているマッドブル、潘上尉チームだった。
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