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5.魔法トリコロール!
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ある日、ヴァロはあの学園に来た日に見つけた階段教室でまた一人で祈っていた。雲が早く流れているのか、教室は明るくなったり、薄暗くなったりしていた。
「あなたまたここにいるのね」
「君こそ」
あの日の少女が今日も教室に来た。ヴァロは顔をしかめた。
「そういえばあなたでしょ? 最近現れて女子に大人気の転入生って」
「そうかもね」
少年は触れられたくない話題に触れられてイラっときた。別に女子に構われたってちっとも嬉しくない。だって迷惑なんだから。
「あら、もうちょっと自慢するかと思ったわ」
彼女は目を丸くして言った。自分が知っている男子という生き物は女の子にモテるために生きているか、あるいは何も考えていないかの二択だったからだ。彼のようなあまりにも無機質な反応は新鮮だった。
「誇るようなことでもないんだから。そもそも僕にとっては迷惑なんだよ」
「迷惑って?」
「好きでもなんでもない女の子たちが迫ってくるんだよ? 嫌に決まってるじゃん」
明らかに嫌悪の表情を浮かべて言う、この変わった男の子に彼女は興味を持った。
「あなたは女の子が嫌い?」
「元々苦手なんだ。なのに迫ってくるから嫌いになりそう」
ヴァロは気がつくと、ぶっきらぼうだと思っていた少女に自分の話をしていた。
「僕、幼い時の記憶がないんだよ。少し前に今の両親に拾われるまでどこで過ごしていたか、元の名前はなんだったのか。きっとその失った記憶の中に女子が苦手になるようなことでもあったんだろうね。そうに違いないさ」
少女は言葉を失った。自分は町の学校に通っていた時の些細なことを今でも気にしているのに、彼は記憶を失ってなお力強く生きている。そのことが少女にとって、とても衝撃的なことだった。
「あなたも苦労しているのね」
「もって君もなの?」
ようやく絞り出した言葉は中身を伴っていないような空虚なものだったと思う。だが、彼が聞き返してくれたからだろうか、自分が気にしていたことがちっぽけなものであったことを認識して、彼女は気持ちがすっと軽くなった。
「いいえ。苦労していたのはその通りだけど、間違いだったみたい。あなたと話して気持ちが楽になったわ」
「何それ」
ヴァロは久しぶりに心からの笑みを浮かべた。少女も親しみのある微笑みを浮かべている。
「そういえば君、名前は?」
ヴァロは少女の名前を知らなかった。もしかしたら初めて女の子の名前を聞いたかもしれない。
「私はイルドよ。あなたは?」
「僕はヴァロ。よろしくね、イルド」
「よろしく、ヴァロ」
二人は笑いあった。
その時だった。
ヴ、ヴヴヴッ! 窓ガラスが震え、何枚かが割れる! パリーン! ガッ、ガシャーン!
「な、何これ……!!」
「地震……? いや違う、魔物だ!」
教室が激しく揺れ、飛ばされそうになるのをイルドを抱えるようにして踏みとどまる。学園全体が大きく揺れただろう。
「魔物?!」
「ああ、あれを見ろ!」
ヴァロが震える指で窓の外を指す。巨大な真っ黒い影がチャペルの尖塔をかすめるように飛んでいる。イルドも釣られるようにして窓の外を見た。
そして、驚愕した。
「うそっ……あんな大きいのって!」
「おそらく、オーガキングの変異種だろう」
四メートルはあるような巨大なオーガだ。肌も普通こげ茶色であるはずが真っ黒になっている。
「まずいね……」
「あんなのどうすれば……」
イルドは絶望したように呟いた。オーガキングの変異種など学園にいる魔法使いだけで倒せるわけがない。しかし、ヴァロは冷静だった。
「とりあえず、僕たちも行こう! 魔物は瘴気でできた存在。光魔法が得意な僕ならなんとかなるかもしれない」
イルドはハッとした。そうだ、彼は光魔法が得意と噂になっていたではないか。彼女は絶望しかけていた気持ちを持ち直して、ヴァロに向かって頷いた。
「ええ! 行きましょう!」
二人はオーガキングに向かって走り出した。
広い中庭には生徒や教師たちが集まっていた。ヴァロを見つけたトゥーリが駆け寄って来る。
「俺たちでやっつけちゃおうぜ! あ、俺トゥーリな」
「イルドよ。私も仲間に入れてくれるよね?」
「もちろん! 三人で戦おう!」
「「じゃあ、三人揃って?」」
「えーと、魔法トリコロール!」
まるでその言葉を聞いていたかのようにオーガキングが攻撃を仕掛ける。
シールドバッシュ一閃!
ほとんどの教師と生徒たちが吹き飛ばされる! 辛うじて三人は受け身を取ったが、ヴァロが目を押さえている。
「どうしたの?」
「目が見えない。……すぐに回復すると思うけど」
ヴァロの声に不安が混じっている。
「どうしよう?」
「ヴァロが復活するまで、俺たちで何とかするしかない」
「そうね。……うん! 頑張ろう!」
学院はあっという間に戦場と化した。戦える者たちで攻撃魔法を加え、重傷者から順に回復魔法を試みる。しかし、精一杯の攻撃も魔物には痒み程度にしか通じていないようだ。せせら笑いながら背中をかいている。
「くそっ! 効かない」
「降りて来るわよ。動けない人もいっぱいいるのに……」
ふわっと着地したのにその場にいた者は全員が数センチ浮き上がった。校舎も揺さぶられ、机や椅子が宙を舞った。
「キャー! いやぁぁ!」
「うわー! た、助けて!」
みしっ! べきっ! グワッシャーン! ヴワッシーン!
「好き放題やってくれるわね。もう許さない」
「あまり無理しないで……」
まだよく見えないのか、ヴァロがイルドの声の方に顔を向けて言う。
「あなたはおとなしくしてなさい。トゥーリだっけ、あなたの魔法属性は? 私は火属性よ」
「俺は風属性だ。なら?」
「そうね。やりましょ!」
イルドが大きく振りかぶって、オーガキングに最大火力の魔法を向けると、トゥーリも腰を落とし、最大風力でイルドの火を炎に変える。
「火炎旋風だ! 食らえ!」
ギャアアァ! ガァァ!
魔物は身体をよじって炎から逃れようとしている。
「異属性コンビネーション、先週の『魔法実技』で習ったばかりだもんね」
「へへへ。ヴァロの出番はもうないかな?」
その言葉がフラグだったと気づくのはすぐのことだった。
「あなたまたここにいるのね」
「君こそ」
あの日の少女が今日も教室に来た。ヴァロは顔をしかめた。
「そういえばあなたでしょ? 最近現れて女子に大人気の転入生って」
「そうかもね」
少年は触れられたくない話題に触れられてイラっときた。別に女子に構われたってちっとも嬉しくない。だって迷惑なんだから。
「あら、もうちょっと自慢するかと思ったわ」
彼女は目を丸くして言った。自分が知っている男子という生き物は女の子にモテるために生きているか、あるいは何も考えていないかの二択だったからだ。彼のようなあまりにも無機質な反応は新鮮だった。
「誇るようなことでもないんだから。そもそも僕にとっては迷惑なんだよ」
「迷惑って?」
「好きでもなんでもない女の子たちが迫ってくるんだよ? 嫌に決まってるじゃん」
明らかに嫌悪の表情を浮かべて言う、この変わった男の子に彼女は興味を持った。
「あなたは女の子が嫌い?」
「元々苦手なんだ。なのに迫ってくるから嫌いになりそう」
ヴァロは気がつくと、ぶっきらぼうだと思っていた少女に自分の話をしていた。
「僕、幼い時の記憶がないんだよ。少し前に今の両親に拾われるまでどこで過ごしていたか、元の名前はなんだったのか。きっとその失った記憶の中に女子が苦手になるようなことでもあったんだろうね。そうに違いないさ」
少女は言葉を失った。自分は町の学校に通っていた時の些細なことを今でも気にしているのに、彼は記憶を失ってなお力強く生きている。そのことが少女にとって、とても衝撃的なことだった。
「あなたも苦労しているのね」
「もって君もなの?」
ようやく絞り出した言葉は中身を伴っていないような空虚なものだったと思う。だが、彼が聞き返してくれたからだろうか、自分が気にしていたことがちっぽけなものであったことを認識して、彼女は気持ちがすっと軽くなった。
「いいえ。苦労していたのはその通りだけど、間違いだったみたい。あなたと話して気持ちが楽になったわ」
「何それ」
ヴァロは久しぶりに心からの笑みを浮かべた。少女も親しみのある微笑みを浮かべている。
「そういえば君、名前は?」
ヴァロは少女の名前を知らなかった。もしかしたら初めて女の子の名前を聞いたかもしれない。
「私はイルドよ。あなたは?」
「僕はヴァロ。よろしくね、イルド」
「よろしく、ヴァロ」
二人は笑いあった。
その時だった。
ヴ、ヴヴヴッ! 窓ガラスが震え、何枚かが割れる! パリーン! ガッ、ガシャーン!
「な、何これ……!!」
「地震……? いや違う、魔物だ!」
教室が激しく揺れ、飛ばされそうになるのをイルドを抱えるようにして踏みとどまる。学園全体が大きく揺れただろう。
「魔物?!」
「ああ、あれを見ろ!」
ヴァロが震える指で窓の外を指す。巨大な真っ黒い影がチャペルの尖塔をかすめるように飛んでいる。イルドも釣られるようにして窓の外を見た。
そして、驚愕した。
「うそっ……あんな大きいのって!」
「おそらく、オーガキングの変異種だろう」
四メートルはあるような巨大なオーガだ。肌も普通こげ茶色であるはずが真っ黒になっている。
「まずいね……」
「あんなのどうすれば……」
イルドは絶望したように呟いた。オーガキングの変異種など学園にいる魔法使いだけで倒せるわけがない。しかし、ヴァロは冷静だった。
「とりあえず、僕たちも行こう! 魔物は瘴気でできた存在。光魔法が得意な僕ならなんとかなるかもしれない」
イルドはハッとした。そうだ、彼は光魔法が得意と噂になっていたではないか。彼女は絶望しかけていた気持ちを持ち直して、ヴァロに向かって頷いた。
「ええ! 行きましょう!」
二人はオーガキングに向かって走り出した。
広い中庭には生徒や教師たちが集まっていた。ヴァロを見つけたトゥーリが駆け寄って来る。
「俺たちでやっつけちゃおうぜ! あ、俺トゥーリな」
「イルドよ。私も仲間に入れてくれるよね?」
「もちろん! 三人で戦おう!」
「「じゃあ、三人揃って?」」
「えーと、魔法トリコロール!」
まるでその言葉を聞いていたかのようにオーガキングが攻撃を仕掛ける。
シールドバッシュ一閃!
ほとんどの教師と生徒たちが吹き飛ばされる! 辛うじて三人は受け身を取ったが、ヴァロが目を押さえている。
「どうしたの?」
「目が見えない。……すぐに回復すると思うけど」
ヴァロの声に不安が混じっている。
「どうしよう?」
「ヴァロが復活するまで、俺たちで何とかするしかない」
「そうね。……うん! 頑張ろう!」
学院はあっという間に戦場と化した。戦える者たちで攻撃魔法を加え、重傷者から順に回復魔法を試みる。しかし、精一杯の攻撃も魔物には痒み程度にしか通じていないようだ。せせら笑いながら背中をかいている。
「くそっ! 効かない」
「降りて来るわよ。動けない人もいっぱいいるのに……」
ふわっと着地したのにその場にいた者は全員が数センチ浮き上がった。校舎も揺さぶられ、机や椅子が宙を舞った。
「キャー! いやぁぁ!」
「うわー! た、助けて!」
みしっ! べきっ! グワッシャーン! ヴワッシーン!
「好き放題やってくれるわね。もう許さない」
「あまり無理しないで……」
まだよく見えないのか、ヴァロがイルドの声の方に顔を向けて言う。
「あなたはおとなしくしてなさい。トゥーリだっけ、あなたの魔法属性は? 私は火属性よ」
「俺は風属性だ。なら?」
「そうね。やりましょ!」
イルドが大きく振りかぶって、オーガキングに最大火力の魔法を向けると、トゥーリも腰を落とし、最大風力でイルドの火を炎に変える。
「火炎旋風だ! 食らえ!」
ギャアアァ! ガァァ!
魔物は身体をよじって炎から逃れようとしている。
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