6 / 74
第一章 私は絶滅危惧種
第六話 魔法習得
しおりを挟む
少しずつだけどレベルも上がってきたって感じ 今ではスライムなら一撃で倒せるようになったし。でもまだレベルは8なんだけどね。
「君は力が弱いから魔法を覚えた方がいいね」
「魔法ってどうやって覚えるの?」
「魔法を使うモンスターを倒せば希に覚えられるんだ」
「ふーん」
私は理解したような返事をした。
「ところで『稀』って何?」
「まさかこの流れでその質問を受けるとは思わなかったよ」
何よ。別に何を聞いたっていいじゃない。
「稀というのは少しの確率でってことだよ」
「え? たくさん倒せば確実に覚えるんじゃないの?」
「1回で覚えられる時もあれば100回倒しても覚えられない時もあるんだ。まさに運次第だね」
「じゃあ、たまたま凄い魔法を覚えちゃうってこともあるんだ」
「いや、覚えられるのはそのモンスターが使う魔法だけだ。強い魔法を覚えたければその魔法を使う強いモンスターを倒す必要がある」
微かな希望を持っていた私はチェッと舌打ちをして足下の小石を蹴った。突然強くなるチャンスだと思ったのにな。
「とにかく魔法を使うモンスターを探しに行こう。森の奥にある洞窟に行けばうようよいるよ」
うようよって何か嫌な響きだよね。虫がたくさんいるって感じで。私は思わず身震いした。
ポチについて洞窟に入ると当然のように中は真っ暗だ。
「これじゃ前が見えないよ。今にもお化けか幽霊が出そう」
「僕が明かりを出すから大丈夫さ」
ポチが簡単な呪文を唱えると私達の前がポッと明るくなった。
「ちょっと、これって火の玉だよね」
「それがどうかしたかい?」
「もう少しましな明かりはないの? 懐中電灯とか」
「異世界にそんな文明の利器はないよ」
ううー。益々怖くなったよ。
その時、突然ポチが止まった。
「いたよ」
ポチが眺める方向には杖をついたよぼよぼのおじいさんが立っている。
「チョーロージジイだ。このモンスターは回復魔法を使う。そんなに強くないから魔法を覚えるチャンスだよ」
「そうなの?」
「さあ、戦うんだ」
「うん」
麗華の攻撃、20のダメージを与えた。チョーロージジイはスグナオールの呪文を唱えた。HPが20回復した。麗華の攻撃、20のダメージを与えた。チョーロージジイはスグナオールの呪文を唱えた。HPが20回復した。麗華の攻撃、20のダメージを与えた。チョーロージジイはスグナオールの呪文を唱えた。HPが20回復した。
「これじゃきりがないよ」
「大丈夫、そのうち回復せずに攻撃してくるから、その時がチャンスだ」
麗華の攻撃、20のダメージを与えた。チョーロージジイは杖を大きく振りかぶった。しかし足がもつれてこけてしまった。
「よし、今だ麗華。仕留めるんだ!」
「え? でもいいの? こんなおじいさんを攻撃して」
「やっつけないと魔法が覚えられないよ」
「そ、そうだよね。だったらエイッ!」
ボカ! チョーロージジイは頭を抱えてもがき苦しんでいる。
「おしい、後一押しだ」
「・・・・・・・・」
「どうしたんだい?」
「さすがに人権意識が」
「そんなことを言ってたらいつまで経っても弱いままだ。ここは心を鬼にしてとどめを刺すんだ」
「わ、わかったわ」
「エイ!」
麗華はチョーロージジイを倒した。
「何も起きないよ」
「残念ながら今回は魔法を習得できることはできなかったみたいだね」
その後、私は30匹ほどのチョーロージジイを倒したがスグナオールの魔法を習得することができなかった。
「全然魔法を覚えられないよ」
「そんな簡単にはいかないさ。回復呪文は貴重な魔法だからね」
「そんなぁ。罪悪感と戦いながら倒し続けたのに・・・・」
その時、私の目の前にチョーロージジイとは違うモンスターが現れた。
「スッカンクーだ。気をつけろ。このモンスターは目を見えなくする魔法が得意なんだ」
「気をつけろって言われても、どうすりゃいいのよ!」
スッカンクーの攻撃、5のダメージを受けた。麗華の攻撃、10のダメージを与えた。
スッカンクーは悪臭の呪文を唱えた。スッカンクーはお尻から強烈なガスを噴き出した。
「きゃー! 目が見えないよ!」
どうしていいかわからなくなった私は短刀を適当に振り回した。会心の一撃。スッカンクーに300のダメージを与えた。
完全にラッキーパンチだわ。
「よし、相手のHPは1になった。最後のとどめを刺すんだ」
「・・・・・・・・」
「どうしたんだい?」
「とても嫌な予感がするんだけど」
「何を言ってるんだ? やらなければやられるよ」
「そ、そうよね。エイッ!」
麗華はスッカンクーを倒した。
ポロロロン。
「何この音?」
「どうやら悪臭の魔法を習得したようだね。おめでとう」
「悪臭の魔法って?」
「この魔法を使うとお尻から強烈なガスが出て一定時間相手の目が見えなくなるんだ」
「そ、そんな魔法、絶対に嫌よ! 早く消して!」
「一度覚えた魔法は絶対に消えないんだ」
「ええー! そんなぁー」
こうして私は新たな絶望感を覚えるのであった。
「君は力が弱いから魔法を覚えた方がいいね」
「魔法ってどうやって覚えるの?」
「魔法を使うモンスターを倒せば希に覚えられるんだ」
「ふーん」
私は理解したような返事をした。
「ところで『稀』って何?」
「まさかこの流れでその質問を受けるとは思わなかったよ」
何よ。別に何を聞いたっていいじゃない。
「稀というのは少しの確率でってことだよ」
「え? たくさん倒せば確実に覚えるんじゃないの?」
「1回で覚えられる時もあれば100回倒しても覚えられない時もあるんだ。まさに運次第だね」
「じゃあ、たまたま凄い魔法を覚えちゃうってこともあるんだ」
「いや、覚えられるのはそのモンスターが使う魔法だけだ。強い魔法を覚えたければその魔法を使う強いモンスターを倒す必要がある」
微かな希望を持っていた私はチェッと舌打ちをして足下の小石を蹴った。突然強くなるチャンスだと思ったのにな。
「とにかく魔法を使うモンスターを探しに行こう。森の奥にある洞窟に行けばうようよいるよ」
うようよって何か嫌な響きだよね。虫がたくさんいるって感じで。私は思わず身震いした。
ポチについて洞窟に入ると当然のように中は真っ暗だ。
「これじゃ前が見えないよ。今にもお化けか幽霊が出そう」
「僕が明かりを出すから大丈夫さ」
ポチが簡単な呪文を唱えると私達の前がポッと明るくなった。
「ちょっと、これって火の玉だよね」
「それがどうかしたかい?」
「もう少しましな明かりはないの? 懐中電灯とか」
「異世界にそんな文明の利器はないよ」
ううー。益々怖くなったよ。
その時、突然ポチが止まった。
「いたよ」
ポチが眺める方向には杖をついたよぼよぼのおじいさんが立っている。
「チョーロージジイだ。このモンスターは回復魔法を使う。そんなに強くないから魔法を覚えるチャンスだよ」
「そうなの?」
「さあ、戦うんだ」
「うん」
麗華の攻撃、20のダメージを与えた。チョーロージジイはスグナオールの呪文を唱えた。HPが20回復した。麗華の攻撃、20のダメージを与えた。チョーロージジイはスグナオールの呪文を唱えた。HPが20回復した。麗華の攻撃、20のダメージを与えた。チョーロージジイはスグナオールの呪文を唱えた。HPが20回復した。
「これじゃきりがないよ」
「大丈夫、そのうち回復せずに攻撃してくるから、その時がチャンスだ」
麗華の攻撃、20のダメージを与えた。チョーロージジイは杖を大きく振りかぶった。しかし足がもつれてこけてしまった。
「よし、今だ麗華。仕留めるんだ!」
「え? でもいいの? こんなおじいさんを攻撃して」
「やっつけないと魔法が覚えられないよ」
「そ、そうだよね。だったらエイッ!」
ボカ! チョーロージジイは頭を抱えてもがき苦しんでいる。
「おしい、後一押しだ」
「・・・・・・・・」
「どうしたんだい?」
「さすがに人権意識が」
「そんなことを言ってたらいつまで経っても弱いままだ。ここは心を鬼にしてとどめを刺すんだ」
「わ、わかったわ」
「エイ!」
麗華はチョーロージジイを倒した。
「何も起きないよ」
「残念ながら今回は魔法を習得できることはできなかったみたいだね」
その後、私は30匹ほどのチョーロージジイを倒したがスグナオールの魔法を習得することができなかった。
「全然魔法を覚えられないよ」
「そんな簡単にはいかないさ。回復呪文は貴重な魔法だからね」
「そんなぁ。罪悪感と戦いながら倒し続けたのに・・・・」
その時、私の目の前にチョーロージジイとは違うモンスターが現れた。
「スッカンクーだ。気をつけろ。このモンスターは目を見えなくする魔法が得意なんだ」
「気をつけろって言われても、どうすりゃいいのよ!」
スッカンクーの攻撃、5のダメージを受けた。麗華の攻撃、10のダメージを与えた。
スッカンクーは悪臭の呪文を唱えた。スッカンクーはお尻から強烈なガスを噴き出した。
「きゃー! 目が見えないよ!」
どうしていいかわからなくなった私は短刀を適当に振り回した。会心の一撃。スッカンクーに300のダメージを与えた。
完全にラッキーパンチだわ。
「よし、相手のHPは1になった。最後のとどめを刺すんだ」
「・・・・・・・・」
「どうしたんだい?」
「とても嫌な予感がするんだけど」
「何を言ってるんだ? やらなければやられるよ」
「そ、そうよね。エイッ!」
麗華はスッカンクーを倒した。
ポロロロン。
「何この音?」
「どうやら悪臭の魔法を習得したようだね。おめでとう」
「悪臭の魔法って?」
「この魔法を使うとお尻から強烈なガスが出て一定時間相手の目が見えなくなるんだ」
「そ、そんな魔法、絶対に嫌よ! 早く消して!」
「一度覚えた魔法は絶対に消えないんだ」
「ええー! そんなぁー」
こうして私は新たな絶望感を覚えるのであった。
2
あなたにおすすめの小説
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!
nineyu
ファンタジー
男は絶望していた。
使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。
しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!
リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、
そんな不幸な男の転機はそこから20年。
累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!
『辺境伯一家の領地繁栄記』スキル育成記~最強双子、成長中~
鈴白理人
ファンタジー
ラザナキア王国の国民は【スキルツリー】という女神の加護を持つ。
そんな国の北に住むアクアオッジ辺境伯一家も例外ではなく、父は【掴みスキル】母は【育成スキル】の持ち主。
母のスキルのせいか、一家の子供たちは生まれたころから、派生スキルがポコポコ枝分かれし、スキルレベルもぐんぐん上がっていった。
双子で生まれた末っ子、兄のウィルフレッドの【精霊スキル】、妹のメリルの【魔法スキル】も例外なくレベルアップし、十五歳となった今、学園入学の秒読み段階を迎えていた──
前作→『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
婚約破棄されて森に捨てられた悪役令嬢を救ったら〜〜名もなき平民の世直し戦記〜〜
naturalsoft
ファンタジー
アヴァロン王国は現国王が病に倒れて、第一王子が摂政に就いてから変わってしまった。度重なる重税と徴収に国民は我慢の限界にきていた。国を守るはずの騎士達が民衆から略奪するような徴収に、とある街の若者が立ち上がった。さらに森で捨てられた悪役令嬢を拾ったことで物語は進展する。
※一部有料のイラスト素材を利用しています。【無断転載禁止】です。
素材利用
・森の奥の隠里様
・みにくる様
企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する
namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。
転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。
しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。
凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。
詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。
それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。
「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」
前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。
痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。
そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。
これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。
【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~
月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』
恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。
戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。
だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】
導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。
「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」
「誰も本当の私なんて見てくれない」
「私の力は……人を傷つけるだけ」
「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」
傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。
しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。
――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。
「君たちを、大陸最強にプロデュースする」
「「「「……はぁ!?」」」」
落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。
俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。
◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる