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第二章 旅立ち
第二十六話 クレアさんの秘密
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クレアが窓辺の椅子に腰掛けて何かを縫っている。今日は一日休もうと言うことになって、他のみんなはそれぞれ買い物に出かけた。宿に残っているのは私とクレアだけ。クレア何してるのだろう。
「クレアさん、さっきから何をしているのですか?」
「クロスステッチですよ」
「クロスステッチ?」
「クロスステッチって知りませんか?」
「はい」
「綺麗な糸をバッテンに縫って模様や景色を表現する刺繍です」
私はクレアが手にしている布を見た。丸い枠に布が張られ色の付いた糸でその布を縫っている。
「これはまだ途中ですが、こんな感じの物です」
「うわー、綺麗。花束ですね」
「そうです。こんな感じで糸を縫って絵画を完成させるイメージです」
「凄いです。クレアさんて女子力高いですよね」
「そんなこともないですよ」
本当にクレアって女性的で羨ましいよ。私なんて女子力の欠片もないのに。お菓子作りは好きだけど、私の作ったお菓子ってあまり美味しくないんだよね。どうしてかな?
「麗華さんもやってみますか?」
「本当? やってみたいです!」
「いいですよ。はいどうぞ」
「あっ、でも私が針で布を縫うと血だらけになるんです。クレアさんの作品を汚したら大変ですからいいです」
「大丈夫ですよ。刺繍針は先があまり尖っていませんから、もし指を突いたとしても血は出ませんよ」
「本当ですか? やってみます!」
そして30分後。
「ごめんなさい」
「いいですよ。まだ始めたばかりですから。気にしないでください」
クレアの大切な作品を血だらけにしてしまった。
「それより指は大丈夫ですか? 回復魔法を掛けますので手を洗ってきてください」
「わかりました」
私は俯いたまま部屋を出た。
「そんなに落ち込まないでください」
私の背後でクレアの声がする。
私が手を洗って再び部屋に戻ってくるとクレアさんは雑誌を見ていた。そっと覗いてみるとたくさんの壺が載ったカタログのような本だった。
え? クレアって、まさか変な宗教に入っていて高い壺を売ってるとか? ああクレアは僧侶だから何らかの宗教には入ってるのは当たり前か。
「クレアさん、その雑誌・・・・」
「麗華さん、壺は好きですか?」
ええーーー! まさか私に壺を売るの!?
「きょ、興味ないです!」
「そうですか・・・・」
そんな露骨にがっかりしないで(^^;)
「ええっと、ちょっとは興味あるかも・・・・」
「本当ですか!」
凄い喜び方! もしかしてクレアって喜怒哀楽が激しいタイプなの?
「この近くに私の知っている壺の専門店があるんです。一緒に見に行きましょう」
「ええーーー!!!」
「さあ、早く早く」
クレアは私の手を強引に引っ張って宿から出た。
「これなんか御利益が高くて・・・・」
クレアの説明が止まらないよー。
「こっちなんか麗華さんにお似合いだと思います・・・・」
なんかまずい雰囲気だよ。
「麗華さんの星座は蟹座だから、こっちの壺が幸運をもたらしますね」
ひえええ。占いまで入ってきたよ。やっぱり高い壺買わされるのかな?
「ク、クレアさん」
「どうしたのですか?」
「私、お金持ってません!」
「大丈夫ですよ」
「え?」
「私が買って麗華さんにプレゼントします」
「え? え?」
「そうと決まれば良い物を選ばなくては」
「あのう、クレアさん。これ大きすぎでは・・・・」
「あっ、そうだ。店員さーん! 背負えるようにキャリアベルトを付けてくださーい」
「え? ええーーー!」
「この壺はとても御利益がありますから常に持ち歩いてくださいね」
「クレアさん、重い・・・・です・・・・」
クレアが変な宗教に入っていて高価な壺を売りつける人でなかったことを知りほっとする私でしたが、一方でクレアが常人とは感覚のずれを持った人物だということを発見してしまう私だった。
「クレアさん、さっきから何をしているのですか?」
「クロスステッチですよ」
「クロスステッチ?」
「クロスステッチって知りませんか?」
「はい」
「綺麗な糸をバッテンに縫って模様や景色を表現する刺繍です」
私はクレアが手にしている布を見た。丸い枠に布が張られ色の付いた糸でその布を縫っている。
「これはまだ途中ですが、こんな感じの物です」
「うわー、綺麗。花束ですね」
「そうです。こんな感じで糸を縫って絵画を完成させるイメージです」
「凄いです。クレアさんて女子力高いですよね」
「そんなこともないですよ」
本当にクレアって女性的で羨ましいよ。私なんて女子力の欠片もないのに。お菓子作りは好きだけど、私の作ったお菓子ってあまり美味しくないんだよね。どうしてかな?
「麗華さんもやってみますか?」
「本当? やってみたいです!」
「いいですよ。はいどうぞ」
「あっ、でも私が針で布を縫うと血だらけになるんです。クレアさんの作品を汚したら大変ですからいいです」
「大丈夫ですよ。刺繍針は先があまり尖っていませんから、もし指を突いたとしても血は出ませんよ」
「本当ですか? やってみます!」
そして30分後。
「ごめんなさい」
「いいですよ。まだ始めたばかりですから。気にしないでください」
クレアの大切な作品を血だらけにしてしまった。
「それより指は大丈夫ですか? 回復魔法を掛けますので手を洗ってきてください」
「わかりました」
私は俯いたまま部屋を出た。
「そんなに落ち込まないでください」
私の背後でクレアの声がする。
私が手を洗って再び部屋に戻ってくるとクレアさんは雑誌を見ていた。そっと覗いてみるとたくさんの壺が載ったカタログのような本だった。
え? クレアって、まさか変な宗教に入っていて高い壺を売ってるとか? ああクレアは僧侶だから何らかの宗教には入ってるのは当たり前か。
「クレアさん、その雑誌・・・・」
「麗華さん、壺は好きですか?」
ええーーー! まさか私に壺を売るの!?
「きょ、興味ないです!」
「そうですか・・・・」
そんな露骨にがっかりしないで(^^;)
「ええっと、ちょっとは興味あるかも・・・・」
「本当ですか!」
凄い喜び方! もしかしてクレアって喜怒哀楽が激しいタイプなの?
「この近くに私の知っている壺の専門店があるんです。一緒に見に行きましょう」
「ええーーー!!!」
「さあ、早く早く」
クレアは私の手を強引に引っ張って宿から出た。
「これなんか御利益が高くて・・・・」
クレアの説明が止まらないよー。
「こっちなんか麗華さんにお似合いだと思います・・・・」
なんかまずい雰囲気だよ。
「麗華さんの星座は蟹座だから、こっちの壺が幸運をもたらしますね」
ひえええ。占いまで入ってきたよ。やっぱり高い壺買わされるのかな?
「ク、クレアさん」
「どうしたのですか?」
「私、お金持ってません!」
「大丈夫ですよ」
「え?」
「私が買って麗華さんにプレゼントします」
「え? え?」
「そうと決まれば良い物を選ばなくては」
「あのう、クレアさん。これ大きすぎでは・・・・」
「あっ、そうだ。店員さーん! 背負えるようにキャリアベルトを付けてくださーい」
「え? ええーーー!」
「この壺はとても御利益がありますから常に持ち歩いてくださいね」
「クレアさん、重い・・・・です・・・・」
クレアが変な宗教に入っていて高価な壺を売りつける人でなかったことを知りほっとする私でしたが、一方でクレアが常人とは感覚のずれを持った人物だということを発見してしまう私だった。
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