どうして、ただの女子高生が魔王と戦うことになるわけ!?

小松広和

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第二章 旅立ち

第三十二話 最終決戦

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 物凄いオーラを纏った魔王が私の前にいる。遂にここまで来てしまったのね。
「よくここまで来られたな。大したものだ」
「あなたが魔王ね。覚悟しなさい」
「言葉には気を付けた方がいいぞ」
「ふん、私には強い味方がいるの。絶対に負けないわよ」

「なかなか強気な娘だ。ところでその強い味方というのはそこで死んでいる者達のことか?」
「え?」
私は慌てて振り返ると、仲間のみんなが横たわっている。
「ええーーー!!! クレアさん! サラさん! アイラさん! 勇者様!!」
「これでわかったか? この私と戦おうなど10万年早いのだ」

 私は勇者様を抱き上げて泣いた。
「次はお前の番だ。覚悟はいいな」
「きゃーーーー」
「だが、助けてあげてもいいぞ」
「え?」

「どうだ。私の所で働く気はないか?」
「どういうことですか?」
突然の魔王の提案に私は戸惑った。

「私の下で働くなら命は助けてやろうと言っているのだ」
「え? 何で?」
「お前は私好みの容姿をしている。長年狙っていたのだ」
嘘? 私ってそんなに可愛いかなぁ? 何て言ってる場合じゃない!

「もし、私の提案に応じたならば世界の1000万分の1をお前にやろう」
「・・・・・・・・」
「どうした?」
「あのう、少なくないですか?」
「バカを言え、お前はレベル15の踊り子だぞ。これでも多い方だ」
言われてみればそうかも?

「働くってどうすればいいのですか?」
「メイドをすればいい」
「メイド・・・・」
「そう、この服を着て俺の世話をするのだ」
魔王が指さすとフリルがたっぷり付いたメイド服が出てきた。

「お断りします」
「うん? フリルが足りなかったか?」
「そういう問題じゃありません!」
「いいのか? 断るとこいつらと同じ運命をたどることになるぞ?」
「う!」
私は迷った。こんな恥ずかしい服を毎日着るのはきつすぎる。でも死にたくもない。

「言い忘れていたが一ヶ月に一回水着デーもある」
「絶対お断りします!!」
「では仕方ない。死んで貰うとするか」

 その時、かっこいいイケメンボイスが聞こえた。
「その娘に手出しはさせない!」
「お前は誰だ!」
「私は美少女の味方。かっこいい仮面だ」
このダサいネーミングは何? 私の脳裏に一抹の不安がよぎる。

「いいか魔王! この娘に指一本触れさせないから覚悟しろ!」
「ぎゃーーー」
かっこいい仮面が倒れた。
 弱すぎだよ!

「さあ、どうする? 私と戦う道を選ぶか?」
「うう。わかりました。メイドをします。でも、水着デーだけはお許しください」
私は死にたくない一心でプライドを捨てた。みんなもこの状況ならプライドを捨てるよね?
「よく言った」

「麗華。これで安心だね」
「ポチ」
「ポチも良くやってくれた。これで欲しいものを手に入れることができたぞ」
「え? どういうこと?」
「私がポチに頼んでお前をここに連れてきて貰ったのだ」
「えええええええーーーーーーー!!!!!!!」

 そして私はこの小説を読んでくださってる皆さんの予想通り目を覚ました。
「やあ、おはよう麗華」
「おはようポチ。ちょっとこっちに来て」
「どうしたんだい?」
私はポチを抱き上げると自分の膝の上に置いた。

「麗華、どうして僕の毛を抜くんだい? 何で突然はさみを手にしたんだい? 髭はダメだ! 切らないで!」
とんでもない悪夢を見てしまった私は何の罪もないポチに八つ当たりするのであった。
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