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第14話 友達から作戦
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草壁君に振られたのが予想以上に応えたらしく、私は熱を出してしまった。
「38度5分か。まだまだ下がらないね」
沙耶ちゃんと野乃葉ちゃんがお見舞いに来てくれている。
「いっそ病院に入院したら?」
「何で?」
「そうしたら草壁君が自分のせいだと思って付き合ってくれるよ」
「駄目だよ38度5分じゃ。50度くらいないと」
「でも~、草壁君は柚衣ちゃんのこと~好きだって言ってたよ~」
「あれは・・・・」
そうだ。私って一途な子だったんだ。
草壁君が言った『君みたいな一途な子は大好きだよ』という言葉が頭をよぎる。
いかん。いかん。熱が上がる。
「どうして急に顔が赤くなるの?」
沙耶ちゃんは不思議そうに私を見た。
「熱のせいだよ」
変な想像をしていたと思われたくない私は平静を装ってゆっくりとした口調で答えた。
「ねえ、この窓の向こうの家が~中園君の家~?」
野乃葉ちゃんは窓のカーテンを開けながら言った。
「あれ、春野野乃葉(はるのののは)じゃねえか」
突然、窓の外から声がする。
「あっ! 中園君~」
私はその声に強く反応すると突然起きあがりいきなり怒鳴った。
「こりぁ~琉生! おまえ草壁君に何話しとるんじゃい!!」
「ちょっと、柚衣ちゃん、キャラが崩れてるよ」
沙耶ちゃんが止めるのも無視して私は窓際へと進む。
「おい、大丈夫なのか? お前高熱があるんだろ?」
「話をそらさないで、何で私のこと草壁君に話すわけ?」
「最近分かったんだが、お前って本当に話すネタの多い人物だよな」
私の後ろで沙耶ちゃんと野乃葉ちゃんが大きく頷いている。
「別に誰に何話してもいいけど、草壁君には言わないで」
「なぜだ?」
「嫌われちゃうからに決まってるじゃない!」
私の声が小さくなる。
「お前あいつのことそんなに好きなのか?」
「うん。好き・・・・」
私は下を向きぼそっと答える。
「やめとけって、そんなの素人がエベレストに登るようなもんだ」
「分かってるよ。でも、あの優しさが、あの心の広さがいいの」
「そうか・・・・」
暫くの沈黙を保った後、琉生は言った。
「草壁も心配してたから、怒鳴れるくらい元気だって伝えとく」
それだけ言い残して窓を閉めようとする琉生に突然沙耶ちゃんが琉生に話しかけた。
「ねえ、中園君て草壁君の友達なんでしょ?」
「ああ、もてる者同士仲良くなったっていうか」
「あんたはいつも一言多い」
私は琉生にお姉さんっぽい口調で言った。
「だったら、草壁君と柚衣がデートできるようにし向けてよ」
「それは・・・・」
「別に1対1とは言わないわ。遊びに誘ってくれたらいいだけ。ここにいるみんなで集団デートしましょ」
「それくらいならできるかもしんねぇけど・・・・断わる」
「どうしてよ」
「前も言ったが、俺は勝てない賭けはしねえ」
「もしかして、中園君て本当に柚衣のことが好きなの?」
「そんなはずねえだろ!」
それだけ言うと琉生は視線を私からそらせた。
「じゃあ、いいじゃん。誘ってよ」
「・・・・分かった・・・・言ってみる」
私は唖然として何も言えなかった。まさかこういう展開になるとは。普通だったら琉生が折れるわけないもん。
それより草壁君と遊びに行けるの? まさかね。そんなうまくいくわけないよね。でも、もし行けたら。二人っきりじゃないのが少し残念だけど。ううん、初めは二人じゃない方が緊張しなくていいよね。こういう時のために今まで琉生の世話をしてきたんだ。がんばれ琉生!
琉生が自分の部屋の窓を閉めると私は布団に倒れ込んだ。
「もう無理をするから」
私の熱は少し上がってしまったが、明るい未来に希望の光を見つけることができたんだ。私の目の前は急に明るくなった。生きてて良かった~!
「38度5分か。まだまだ下がらないね」
沙耶ちゃんと野乃葉ちゃんがお見舞いに来てくれている。
「いっそ病院に入院したら?」
「何で?」
「そうしたら草壁君が自分のせいだと思って付き合ってくれるよ」
「駄目だよ38度5分じゃ。50度くらいないと」
「でも~、草壁君は柚衣ちゃんのこと~好きだって言ってたよ~」
「あれは・・・・」
そうだ。私って一途な子だったんだ。
草壁君が言った『君みたいな一途な子は大好きだよ』という言葉が頭をよぎる。
いかん。いかん。熱が上がる。
「どうして急に顔が赤くなるの?」
沙耶ちゃんは不思議そうに私を見た。
「熱のせいだよ」
変な想像をしていたと思われたくない私は平静を装ってゆっくりとした口調で答えた。
「ねえ、この窓の向こうの家が~中園君の家~?」
野乃葉ちゃんは窓のカーテンを開けながら言った。
「あれ、春野野乃葉(はるのののは)じゃねえか」
突然、窓の外から声がする。
「あっ! 中園君~」
私はその声に強く反応すると突然起きあがりいきなり怒鳴った。
「こりぁ~琉生! おまえ草壁君に何話しとるんじゃい!!」
「ちょっと、柚衣ちゃん、キャラが崩れてるよ」
沙耶ちゃんが止めるのも無視して私は窓際へと進む。
「おい、大丈夫なのか? お前高熱があるんだろ?」
「話をそらさないで、何で私のこと草壁君に話すわけ?」
「最近分かったんだが、お前って本当に話すネタの多い人物だよな」
私の後ろで沙耶ちゃんと野乃葉ちゃんが大きく頷いている。
「別に誰に何話してもいいけど、草壁君には言わないで」
「なぜだ?」
「嫌われちゃうからに決まってるじゃない!」
私の声が小さくなる。
「お前あいつのことそんなに好きなのか?」
「うん。好き・・・・」
私は下を向きぼそっと答える。
「やめとけって、そんなの素人がエベレストに登るようなもんだ」
「分かってるよ。でも、あの優しさが、あの心の広さがいいの」
「そうか・・・・」
暫くの沈黙を保った後、琉生は言った。
「草壁も心配してたから、怒鳴れるくらい元気だって伝えとく」
それだけ言い残して窓を閉めようとする琉生に突然沙耶ちゃんが琉生に話しかけた。
「ねえ、中園君て草壁君の友達なんでしょ?」
「ああ、もてる者同士仲良くなったっていうか」
「あんたはいつも一言多い」
私は琉生にお姉さんっぽい口調で言った。
「だったら、草壁君と柚衣がデートできるようにし向けてよ」
「それは・・・・」
「別に1対1とは言わないわ。遊びに誘ってくれたらいいだけ。ここにいるみんなで集団デートしましょ」
「それくらいならできるかもしんねぇけど・・・・断わる」
「どうしてよ」
「前も言ったが、俺は勝てない賭けはしねえ」
「もしかして、中園君て本当に柚衣のことが好きなの?」
「そんなはずねえだろ!」
それだけ言うと琉生は視線を私からそらせた。
「じゃあ、いいじゃん。誘ってよ」
「・・・・分かった・・・・言ってみる」
私は唖然として何も言えなかった。まさかこういう展開になるとは。普通だったら琉生が折れるわけないもん。
それより草壁君と遊びに行けるの? まさかね。そんなうまくいくわけないよね。でも、もし行けたら。二人っきりじゃないのが少し残念だけど。ううん、初めは二人じゃない方が緊張しなくていいよね。こういう時のために今まで琉生の世話をしてきたんだ。がんばれ琉生!
琉生が自分の部屋の窓を閉めると私は布団に倒れ込んだ。
「もう無理をするから」
私の熱は少し上がってしまったが、明るい未来に希望の光を見つけることができたんだ。私の目の前は急に明るくなった。生きてて良かった~!
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