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第1章 運命の出会い
第20話 緊急事態
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さすがに大きな町は違いますね。とても豪華なホテルがありました。ホテルと言っても東京にあるような高層ビルではありませんが、石造りの5階建ての建物ですから異世界にしてはよく頑張った方だと思います。
で、問題はミーニャさんなのですが、先ほどから鼻歌を歌ってルンルン気分で200キロ先の町へ行く計画を練っています。本当に魔王城に帰る話は消滅してしまったのでしょうか?
「リーサ、200キロ先にある町はオベルビュッテルと言ってこの町の3倍の大きさがある」
「そんなに大きいのですか?」
思わず驚いてしまいました。この町もかなり大きいですが、その3倍だなんて想像もできません。はっ! そうでした。私はそのオベルビュッテルとやらに行くつもりは微塵もないのです。この願いは叶えられるのでしょうか?
「それでだ。オベルビュッテルに行くには2通りの道があるのだ。1つめは山を通るコース。道は少しきついがとても綺麗な景色が見られるぞ。もう一つは海辺を通るコースだ。距離は長くなるが美味しい海産物が食べられる。どちらがいい?」
完全に200キロ先まで一緒に行く前提になっています。なんとせねばなりませんが、いいアイデアが思い浮かびません。
私はそっとクロシッポを見つめました。
「キュピ・・・・」
どうやらどうしようもないと言ってるみたいです。
「どちらがいい?」
ミーニャさんが目を輝かせて問いかけてきます。まるで小学生が遠足の前日に友達と盛り上がっているかのようです。
「私は海・・・・」
待ってください。海を通るコースは距離が長くなると言ってましたよね? ということは旅する日にちも長くなるではありませんか!
「私は山のコースがいいかなぁ」
「そうか。綺麗な景色を2人で見ようぞ! はははは」
ミーニャさんは大きなソファーに腰を下ろすとワインらしき物を飲みながら大きな声で笑い出しました。ミーニャさん、未成年ですよね?
「山のコースはいいぞ~。レインボードラゴンにマッチョキングにキルソルジャー。これでもかというくらい強いモンスターがいっぱいだ」
「海のコースにしましょう!」
旅が長くなるのは嫌ですが、強いモンスターと戦うのはもっと嫌です。
「そうか。海のコースもちょっと工夫して海の上を飛べば全長20メートルのホワイトホエールや10000ボルトクラゲと戦えるかもしれん。攻撃をまともに食らったら即死だから気を付けろ」
「海のコースも止めましょう!」
「では、どうやって行くのだ?」
「それは・・・・」
困ってしまいました。できれば行きたくないと言いたいところですが、そんなことを言ったらミーニャさんの機嫌を損ねるのはみえています。そうだ!
「今、海の上を飛ぶと言ってましたよね? だったら空飛ぶドラゴンさんの背中に乗せて貰ったら早く行けるのではないでしょうか?」
「確かに行ける」
「本当ですか?」
空を飛んでいけば危険に遭遇することもないはずです。我ながら素晴らしいアイデアを提案できました。
「だが、そんなことをしたら2人の旅が満喫できないではないか。それにリーサを強くすると言う目的も達成されないぞ」
私のもくろみは木っ端微塵に砕け散ったようです。
「明日の朝、雨なら海のコース。晴れなら山のコースにしよう」
「晴れのち雨なら?」
殆どやけくそで質問をします。
「宿を出た時点で降ってるかどうかで決めよう」
そんなことどうでもいいのですが・・・・。
「では、お菓子を買いに行こう。300円までだぞ」
やはり遠足気分だったのようです。
「バナナは300円に含まれますか?」
本当にやけくそですね。
その時、予期せぬことが起こりました。
プルルル。
「どうした?」
もしかして今のは着信音ですか? でも、ミーニャさんは電話らしき物を持っていません。どうやらテレパシー的なもので話をしているみたいです。異世界らしくないのか異世界らしいのかよくわかりませんね。
「大変なことが発覚いたしました」
「急用か? そうでなかったら後にしろ。今は忙しいのだ!」
お菓子を買いに行くだけですけどね。それにしてもテレパシーなのに相手の声も良く聞こえます。まるでスマホをスピーカー機能にして話しているみたいです。
「申し訳ございません。かなりの急用にございます」
「何だ。言って見ろ」
「はい、実は東方の地獄山に住む反勢力グループが下剋上を図っているとの噂を耳にいたしました」
「何だと!」
「力のあるモンスターを集めつつある模様です」
「それは捨て置けぬな。わかったすぐに戻る」
嘘でしょ! やはり私は強運の持ち主のようです。ミーニャさんは魔王城に帰らなければなりませんし、私は何でも揃うこの町で平和に暮らせるのです。ああ、神様って本当にいらしたのですね。
「リーサ。悪いが急用ができた」
「はい!」
「私は魔王城に帰らねばならぬ。オベルビュッテルへ行くのは少し待ってくれぬか?」
「勿論です。ミーニャさんの邪魔をするわけにはいきません。どれだけでも待ちます」
「そうか。さすが心の友だ。恩に着るぞ!」
やりましたー!
「では行こうか」
「はい?」
「一緒に魔王城に行ってくれるだろう?」
「ええーーー!!!」
やはり神様なんていないのですね。
で、問題はミーニャさんなのですが、先ほどから鼻歌を歌ってルンルン気分で200キロ先の町へ行く計画を練っています。本当に魔王城に帰る話は消滅してしまったのでしょうか?
「リーサ、200キロ先にある町はオベルビュッテルと言ってこの町の3倍の大きさがある」
「そんなに大きいのですか?」
思わず驚いてしまいました。この町もかなり大きいですが、その3倍だなんて想像もできません。はっ! そうでした。私はそのオベルビュッテルとやらに行くつもりは微塵もないのです。この願いは叶えられるのでしょうか?
「それでだ。オベルビュッテルに行くには2通りの道があるのだ。1つめは山を通るコース。道は少しきついがとても綺麗な景色が見られるぞ。もう一つは海辺を通るコースだ。距離は長くなるが美味しい海産物が食べられる。どちらがいい?」
完全に200キロ先まで一緒に行く前提になっています。なんとせねばなりませんが、いいアイデアが思い浮かびません。
私はそっとクロシッポを見つめました。
「キュピ・・・・」
どうやらどうしようもないと言ってるみたいです。
「どちらがいい?」
ミーニャさんが目を輝かせて問いかけてきます。まるで小学生が遠足の前日に友達と盛り上がっているかのようです。
「私は海・・・・」
待ってください。海を通るコースは距離が長くなると言ってましたよね? ということは旅する日にちも長くなるではありませんか!
「私は山のコースがいいかなぁ」
「そうか。綺麗な景色を2人で見ようぞ! はははは」
ミーニャさんは大きなソファーに腰を下ろすとワインらしき物を飲みながら大きな声で笑い出しました。ミーニャさん、未成年ですよね?
「山のコースはいいぞ~。レインボードラゴンにマッチョキングにキルソルジャー。これでもかというくらい強いモンスターがいっぱいだ」
「海のコースにしましょう!」
旅が長くなるのは嫌ですが、強いモンスターと戦うのはもっと嫌です。
「そうか。海のコースもちょっと工夫して海の上を飛べば全長20メートルのホワイトホエールや10000ボルトクラゲと戦えるかもしれん。攻撃をまともに食らったら即死だから気を付けろ」
「海のコースも止めましょう!」
「では、どうやって行くのだ?」
「それは・・・・」
困ってしまいました。できれば行きたくないと言いたいところですが、そんなことを言ったらミーニャさんの機嫌を損ねるのはみえています。そうだ!
「今、海の上を飛ぶと言ってましたよね? だったら空飛ぶドラゴンさんの背中に乗せて貰ったら早く行けるのではないでしょうか?」
「確かに行ける」
「本当ですか?」
空を飛んでいけば危険に遭遇することもないはずです。我ながら素晴らしいアイデアを提案できました。
「だが、そんなことをしたら2人の旅が満喫できないではないか。それにリーサを強くすると言う目的も達成されないぞ」
私のもくろみは木っ端微塵に砕け散ったようです。
「明日の朝、雨なら海のコース。晴れなら山のコースにしよう」
「晴れのち雨なら?」
殆どやけくそで質問をします。
「宿を出た時点で降ってるかどうかで決めよう」
そんなことどうでもいいのですが・・・・。
「では、お菓子を買いに行こう。300円までだぞ」
やはり遠足気分だったのようです。
「バナナは300円に含まれますか?」
本当にやけくそですね。
その時、予期せぬことが起こりました。
プルルル。
「どうした?」
もしかして今のは着信音ですか? でも、ミーニャさんは電話らしき物を持っていません。どうやらテレパシー的なもので話をしているみたいです。異世界らしくないのか異世界らしいのかよくわかりませんね。
「大変なことが発覚いたしました」
「急用か? そうでなかったら後にしろ。今は忙しいのだ!」
お菓子を買いに行くだけですけどね。それにしてもテレパシーなのに相手の声も良く聞こえます。まるでスマホをスピーカー機能にして話しているみたいです。
「申し訳ございません。かなりの急用にございます」
「何だ。言って見ろ」
「はい、実は東方の地獄山に住む反勢力グループが下剋上を図っているとの噂を耳にいたしました」
「何だと!」
「力のあるモンスターを集めつつある模様です」
「それは捨て置けぬな。わかったすぐに戻る」
嘘でしょ! やはり私は強運の持ち主のようです。ミーニャさんは魔王城に帰らなければなりませんし、私は何でも揃うこの町で平和に暮らせるのです。ああ、神様って本当にいらしたのですね。
「リーサ。悪いが急用ができた」
「はい!」
「私は魔王城に帰らねばならぬ。オベルビュッテルへ行くのは少し待ってくれぬか?」
「勿論です。ミーニャさんの邪魔をするわけにはいきません。どれだけでも待ちます」
「そうか。さすが心の友だ。恩に着るぞ!」
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やはり神様なんていないのですね。
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