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第四十一章 女神様
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その時、辺り一面が薄暗くなり、空に大きな立体映像が現れた。そこに現れた女性はまるで女神のように美しい人であった。
「ファイヤードラゴン相手によく戦いました。とても立派でしたよ。さあ、心休まる部屋へお帰りなさい」
「女神様?」
「ふふふ」
女神は俺の問いかけに答えることなく微笑むと徐々に消えていった。
「ママ?」
マリーの声が聞こえた気がした。幻聴か? マリーは相変わらず動かない。
体育館裏で初めてマリーの声を聞いてから俺はこの美しい声の虜になっている。この可愛く美しい声をもう二度と聞くことができなくなるのだろうか。そんなの嫌だ。
「女神様! 女神様! どんなことでもしますからもう一度マリーの美しい声を聞かせてください」
普段神頼みなどしない俺だが思わずこんな言葉を口にしていた。藁をも掴む気持ちとはこのことだろう。
その時、芽依と共に泣いていた小百合が突然俺の涙を拭った。
「ちょっと四郎君、ごめんなさい」
そして、小百合は俺の涙をマリーの背中にこすりつけている。
「どうしたんだ?」
「四郎君の涙が落ちた場所だけ火傷が治ってるの」
「そんあまさか」
確かにマリーの背中にある焦げたような火傷がみるみる薄くなっていく。
すると突然マリーの腕に力がこもった。
「マリー!」
俺は力一杯叫んだ。
「私・・・・どうしたの?」
「マリーが、マリーが生き返った!」
俺はできる限りの力でマリーを抱きしめた。
「痛いよ」
と言いながらもマリーは笑みを浮かべている。小百合や芽依もマリーに抱きつき喜びを全身で表した。
「さっきママの顔が見えたみたいだったけど」
「空にか?」
「ええ」
あの女神は二号だったのか。日頃は尻尾だと思って適当な気持ちで接していたが、あんな立派な人だったとは。
「俺達を守っていてくれてたみたいだ」
俺は固まって動かなくなったドラゴンを見ながら呟いた。
「ドラゴンが動き出す前に帰りましょう」
小百合は自分の涙を拭きながら言った。
髭を担いだ小百合は歩きで芽依は空を飛びながら、そして俺はマリーを背負って森を後にした。別にマリーに背負ってほしいと言われたわけではない。俺は当たり前のようにマリーを背負っていた。小百合と芽依も否定はしない。俺は背中にマリーのぬくもりを感じながら一歩一歩心安まる部屋へと向かった。
俺が雲一つない青空を見上げると、もう飛龍の姿はなかった。ちょうど森を出た辺りでファイヤードラゴンの鳴き声が聞こえてきた。どうやら動けるようになったようだ。
俺は丸いワープゾーンの前に立ち大きく深呼吸をした。
「無事に帰ってこれたね」
誰にも聞こえないような小さな声だったが、マリーの「うん」という返事が背中越しに聞こえた。
「ファイヤードラゴン相手によく戦いました。とても立派でしたよ。さあ、心休まる部屋へお帰りなさい」
「女神様?」
「ふふふ」
女神は俺の問いかけに答えることなく微笑むと徐々に消えていった。
「ママ?」
マリーの声が聞こえた気がした。幻聴か? マリーは相変わらず動かない。
体育館裏で初めてマリーの声を聞いてから俺はこの美しい声の虜になっている。この可愛く美しい声をもう二度と聞くことができなくなるのだろうか。そんなの嫌だ。
「女神様! 女神様! どんなことでもしますからもう一度マリーの美しい声を聞かせてください」
普段神頼みなどしない俺だが思わずこんな言葉を口にしていた。藁をも掴む気持ちとはこのことだろう。
その時、芽依と共に泣いていた小百合が突然俺の涙を拭った。
「ちょっと四郎君、ごめんなさい」
そして、小百合は俺の涙をマリーの背中にこすりつけている。
「どうしたんだ?」
「四郎君の涙が落ちた場所だけ火傷が治ってるの」
「そんあまさか」
確かにマリーの背中にある焦げたような火傷がみるみる薄くなっていく。
すると突然マリーの腕に力がこもった。
「マリー!」
俺は力一杯叫んだ。
「私・・・・どうしたの?」
「マリーが、マリーが生き返った!」
俺はできる限りの力でマリーを抱きしめた。
「痛いよ」
と言いながらもマリーは笑みを浮かべている。小百合や芽依もマリーに抱きつき喜びを全身で表した。
「さっきママの顔が見えたみたいだったけど」
「空にか?」
「ええ」
あの女神は二号だったのか。日頃は尻尾だと思って適当な気持ちで接していたが、あんな立派な人だったとは。
「俺達を守っていてくれてたみたいだ」
俺は固まって動かなくなったドラゴンを見ながら呟いた。
「ドラゴンが動き出す前に帰りましょう」
小百合は自分の涙を拭きながら言った。
髭を担いだ小百合は歩きで芽依は空を飛びながら、そして俺はマリーを背負って森を後にした。別にマリーに背負ってほしいと言われたわけではない。俺は当たり前のようにマリーを背負っていた。小百合と芽依も否定はしない。俺は背中にマリーのぬくもりを感じながら一歩一歩心安まる部屋へと向かった。
俺が雲一つない青空を見上げると、もう飛龍の姿はなかった。ちょうど森を出た辺りでファイヤードラゴンの鳴き声が聞こえてきた。どうやら動けるようになったようだ。
俺は丸いワープゾーンの前に立ち大きく深呼吸をした。
「無事に帰ってこれたね」
誰にも聞こえないような小さな声だったが、マリーの「うん」という返事が背中越しに聞こえた。
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