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第十八話 妖精の森
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大きな森の手前で私は立ち止まった。できればこの森は避けて通りたいわね。
「マリー、どうしたのよ?」
「あまり気が進まないのよね」
「何の話よ」
「この森は通りたくないって言ってるのよ」
「あなたがここを通らないと次の村に行けないって言い出したんじゃない!」
小百合が私に怒鳴る。ふん、何も知らないくせに。
「後悔しても知らないわよ」
「だから何なのよ! わかりやすく説明しなさいよ」
「ここは妖精の森なの。妖精達がたくさん住んでいるわ」
「芽依、妖精さん大好きだよ」
妖精が可愛いのはお伽話だけよ。会えばすぐに後悔するわ。
私達が森に入ると早速可愛い声で挨拶をしてくる妖精に出会った。
「こんにちは」
もちろん視線は四郎に向かっている。
「あ、こんにちは」
四郎は照れた顔で答える。
妖精と言えば掌にのるサイズで羽が生えているように思うかもしれないけど、ここの妖精はほぼ人間サイズなのよね。しかも謙虚で従順ぽさを醸し出しているわ。優柔不断な男ならイチコロよ。
「どこから来たんですか?」
妙に馴れ馴れしい妖精が四郎に話しかけてきたわね。
「ええー凄い! 世直しの旅をしているんですか? かっこいいです!」
四郎の顔がデレデレになってきてる。まずいわね。
「私もその話が聞きたいわ」
また一匹来たわ。
「何なのこの妖精?」
小百合が不機嫌な顔で言う。
「だから言ったでしょう。ここには来たくないって」
「どういうこと?」
「この森の妖精は全員男好きなのよ。男が森に来ると全力で口説きに来るわ」
「何でそんな重要なことを先に言わないのよ」
「そうだよ。ここの妖精さんて芽依が思ってたのと違うよ」
いつの間にか四郎の周りに五匹ほどの妖精が集まっている。
「マリー、この先に泉があるそうだから水筒に水を入れてくるよ」
「ダメよ。一人で行ったら。私も行くわ」
私が歩き出そうとすると妖精達が私の前に立ちはだかった。
「あら、すぐ近くだから大丈夫ですわ」
「ちょっと退きなさいよ」
妖精達は私達をブロックするように立ち塞がる。やがて四郎がいなくなるのを確認すると低い声で言った。
「お前らは来なくていいんだよ」
「ええ! 態度が急変したよ!」
「そうよ芽依。ここの妖精が優しいのは男の前だけ。いなくなるとこの通りよ」
「これじゃ芽依のクラスメイトの高橋由香里ちゃんと同じだよ」
「あなた以外誰もわからない具体例を出してどうするのよ!」
「それにしても遅いわね。あなたたち退きなさい」
「ダメよ。あの男は私達のもの。諦めな」
しかし、妖精は弱い。私が軽く頭をはたくとすぐにうずくまってしまう。
「じゃあ、芽依もポンと」
私達を止めていた妖精は全員頭を抱えてしゃがみ込んだ。
私達が泉に着くと・・・・
「私も四郎様の背中を流したーい」
「次は私よ」
「俺ばかり流してもらったら悪いから俺も背中を流してやるよ。服を脱ぎなよ」
「やだ! 恥ずかしい」
むむむむむむむむむ!!!!!
「大激怒ーーーーー!!!」
こうして妖精達と共に四郎も退治されるのであった。
「マリー、どうしたのよ?」
「あまり気が進まないのよね」
「何の話よ」
「この森は通りたくないって言ってるのよ」
「あなたがここを通らないと次の村に行けないって言い出したんじゃない!」
小百合が私に怒鳴る。ふん、何も知らないくせに。
「後悔しても知らないわよ」
「だから何なのよ! わかりやすく説明しなさいよ」
「ここは妖精の森なの。妖精達がたくさん住んでいるわ」
「芽依、妖精さん大好きだよ」
妖精が可愛いのはお伽話だけよ。会えばすぐに後悔するわ。
私達が森に入ると早速可愛い声で挨拶をしてくる妖精に出会った。
「こんにちは」
もちろん視線は四郎に向かっている。
「あ、こんにちは」
四郎は照れた顔で答える。
妖精と言えば掌にのるサイズで羽が生えているように思うかもしれないけど、ここの妖精はほぼ人間サイズなのよね。しかも謙虚で従順ぽさを醸し出しているわ。優柔不断な男ならイチコロよ。
「どこから来たんですか?」
妙に馴れ馴れしい妖精が四郎に話しかけてきたわね。
「ええー凄い! 世直しの旅をしているんですか? かっこいいです!」
四郎の顔がデレデレになってきてる。まずいわね。
「私もその話が聞きたいわ」
また一匹来たわ。
「何なのこの妖精?」
小百合が不機嫌な顔で言う。
「だから言ったでしょう。ここには来たくないって」
「どういうこと?」
「この森の妖精は全員男好きなのよ。男が森に来ると全力で口説きに来るわ」
「何でそんな重要なことを先に言わないのよ」
「そうだよ。ここの妖精さんて芽依が思ってたのと違うよ」
いつの間にか四郎の周りに五匹ほどの妖精が集まっている。
「マリー、この先に泉があるそうだから水筒に水を入れてくるよ」
「ダメよ。一人で行ったら。私も行くわ」
私が歩き出そうとすると妖精達が私の前に立ちはだかった。
「あら、すぐ近くだから大丈夫ですわ」
「ちょっと退きなさいよ」
妖精達は私達をブロックするように立ち塞がる。やがて四郎がいなくなるのを確認すると低い声で言った。
「お前らは来なくていいんだよ」
「ええ! 態度が急変したよ!」
「そうよ芽依。ここの妖精が優しいのは男の前だけ。いなくなるとこの通りよ」
「これじゃ芽依のクラスメイトの高橋由香里ちゃんと同じだよ」
「あなた以外誰もわからない具体例を出してどうするのよ!」
「それにしても遅いわね。あなたたち退きなさい」
「ダメよ。あの男は私達のもの。諦めな」
しかし、妖精は弱い。私が軽く頭をはたくとすぐにうずくまってしまう。
「じゃあ、芽依もポンと」
私達を止めていた妖精は全員頭を抱えてしゃがみ込んだ。
私達が泉に着くと・・・・
「私も四郎様の背中を流したーい」
「次は私よ」
「俺ばかり流してもらったら悪いから俺も背中を流してやるよ。服を脱ぎなよ」
「やだ! 恥ずかしい」
むむむむむむむむむ!!!!!
「大激怒ーーーーー!!!」
こうして妖精達と共に四郎も退治されるのであった。
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