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第十七話 杖専門店
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「珍しいわね。杖の専門店があるわ」
杖を使うと魔術の効果がアップする。
「杖は効果が上がるけど高いのよね」
「あれだけ税を取ってたら、お金なんて捨てるくらいあるんじゃなくて?」
また小百合が嫌味を言ってるみたいね。
覚えてなさい。後で『小百合ぶっ殺す帳』に書いてやるわ。それにしても随分とメモがたまったわね。もう三冊目だわ。
「ちょっと寄ってかない」
私はそう言うと振り返ることもなく店に入った。
「わあ、こんなのもあるんだ」
「それは限定品で世界に三点しかないものです」
店員の若くて美しい女性が笑顔で答える。
それにしてもこの小説に出てくる女性ってどうして美人ばかりなの? 私は何気ない疑問を抱きながらも限定品の杖を手にする。
「これって高いんでしょ?」
「はい、世界に三点のお品ですので、少々お高くなっております」
「で? いくらよ」
「三千万クローになります」
「三千万か?」
「何迷ってるのよ!」
小百合がまた何か言い出したわ。私はプリンセスよ。それくらいのお金は持ってるわよ。
「お金の価値が分からないから、ダメプリンセスって言われるのよ」
また、書くことが増えたわ。今日は大漁ね。
それにしてもさすが専門店だけあるわね。指揮棒程度の小さい物から白い髭のお爺さんが持っていそうな大きい物まであるじゃない。品数は全部で千種類を超えているんじゃないかしら。
「あら? 男性用もあるのね」
手品で使いそうなステッキ型の杖が置かれている。
「こちらの彼氏さんにお似合いだと思います」
「今、何て言ったの?」
「こちらの彼氏さんに」
「彼氏に見えるの?」
「申し訳ございませんでした。あなた様にとてもお似合いな方でしたので」
「私に似合ってるの? 女が三人いるけど私に似合っているのね」
「はい、この御三方では一番気品と美しさをお持ちのあなた様がお似合いかと」
「この店員ぶち殺す!」
怒り狂う小百合と芽依を四郎が必死で押さえ込んでいる。
「これいただくわ。いくらかしら」
「ありがとうございます。百五十クローになります」
「随分と安いわね」
「男性用は売れませんので」
魔力の弱い男性はあまり魔術を使わないため、男性用の杖が売れることは稀なのである。
「それでこの杖の効果は何?」
杖には様々な効果がある。火の魔術に特化した物や防御系に特化したものなど、その種類は無限とまで言われているわ。
「はい、こちらの品はマインドコントロールに特化しております」
「マインドコントロール?」
「精神系イケメン効果と言いまして、こちらの杖を男性がお使いになられますと、あらゆる女性にモテる効果があります」
「・・・・」
私は杖を買うのをやめ、興奮する小百合と芽依を連れて店を後にするのだった。
杖を使うと魔術の効果がアップする。
「杖は効果が上がるけど高いのよね」
「あれだけ税を取ってたら、お金なんて捨てるくらいあるんじゃなくて?」
また小百合が嫌味を言ってるみたいね。
覚えてなさい。後で『小百合ぶっ殺す帳』に書いてやるわ。それにしても随分とメモがたまったわね。もう三冊目だわ。
「ちょっと寄ってかない」
私はそう言うと振り返ることもなく店に入った。
「わあ、こんなのもあるんだ」
「それは限定品で世界に三点しかないものです」
店員の若くて美しい女性が笑顔で答える。
それにしてもこの小説に出てくる女性ってどうして美人ばかりなの? 私は何気ない疑問を抱きながらも限定品の杖を手にする。
「これって高いんでしょ?」
「はい、世界に三点のお品ですので、少々お高くなっております」
「で? いくらよ」
「三千万クローになります」
「三千万か?」
「何迷ってるのよ!」
小百合がまた何か言い出したわ。私はプリンセスよ。それくらいのお金は持ってるわよ。
「お金の価値が分からないから、ダメプリンセスって言われるのよ」
また、書くことが増えたわ。今日は大漁ね。
それにしてもさすが専門店だけあるわね。指揮棒程度の小さい物から白い髭のお爺さんが持っていそうな大きい物まであるじゃない。品数は全部で千種類を超えているんじゃないかしら。
「あら? 男性用もあるのね」
手品で使いそうなステッキ型の杖が置かれている。
「こちらの彼氏さんにお似合いだと思います」
「今、何て言ったの?」
「こちらの彼氏さんに」
「彼氏に見えるの?」
「申し訳ございませんでした。あなた様にとてもお似合いな方でしたので」
「私に似合ってるの? 女が三人いるけど私に似合っているのね」
「はい、この御三方では一番気品と美しさをお持ちのあなた様がお似合いかと」
「この店員ぶち殺す!」
怒り狂う小百合と芽依を四郎が必死で押さえ込んでいる。
「これいただくわ。いくらかしら」
「ありがとうございます。百五十クローになります」
「随分と安いわね」
「男性用は売れませんので」
魔力の弱い男性はあまり魔術を使わないため、男性用の杖が売れることは稀なのである。
「それでこの杖の効果は何?」
杖には様々な効果がある。火の魔術に特化した物や防御系に特化したものなど、その種類は無限とまで言われているわ。
「はい、こちらの品はマインドコントロールに特化しております」
「マインドコントロール?」
「精神系イケメン効果と言いまして、こちらの杖を男性がお使いになられますと、あらゆる女性にモテる効果があります」
「・・・・」
私は杖を買うのをやめ、興奮する小百合と芽依を連れて店を後にするのだった。
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