控えなさい! 私はマリーよ!

小松広和

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第二十二話 芽依の実力

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「芽依、この街はあなたにとって天国のはずよ」
「どういうこと?」
「まあ、付いてきなさい」
私達がある建物に入ると芽依の顔が満面の笑みになった。

「ゲームセンター?」
「そうよ。ここはあなたたちの世界のゲームに目を付け、いち早く導入した街なの」
「うわー。ゲームだよ!」
「芽依はゲーム依存症だったからな」
「ここにあるゲームは全て無料よ。好きなだけ遊んでいいわ」
「あ、ありがとう。芽依、幸せだよー」

 芽依はゲームセンター内のゲームを一通り見て回ると、
「まずはこれをしようっと」
と言ってゲーム機の椅子に座った。

「これはどんなゲームなの?」
「一対一で戦うゲームで、『通り戦闘者』って名前のゲームだよ」
「中国のゲームか!」
四郎がよくわからないツッコミを入れてるわ。
「Pを押すとパンチでKを押すとキックをするんだよ』
「へえ」
「→↓↘Pと続けて押すと必殺技が出るんだよ」

「このゲームは対戦型もあるわ。やってみる?」
「やるやる」
芽依は簡単に勝ち続けた。
「誰だ? このMAYって奴。強すぎる」
「さっきから誰も勝てないぜ」

「あ! 芽依、負けそうになってるじゃない!」
「大丈夫だよ。そういう時は↑→P↖←→KK↘→P↑↓↘PK↑→P↖←→KK↘→P↑↓↘PK↑→P↖←→KK↘→P↑↓↘PK→と続けて押すとミサイルが発射されるんだよ」
「どんなゲームなのよ!」

「それにしてもMAYって強すぎる。絶対に勝てないぜ。こいつ人間なのか?」
「何か気持ちよさそうね。ちょっと私と代わりなさいよ」
私は芽依を押しのけると椅子に座った。
「あれ? MAYって奴急に弱くなったぞ? 単純なパンチとキックしかしてこなくなったな。嘗めてるのか?」
「いや油断させる作戦かもしれないぞ。気をつけろ!」
「あ! 勝ったぞ! 神に勝ったぞ!」
部屋の一角では大勢の人が歓喜の声を上げている。
「面白くないわね」

「じゃあ、これをみんなでやろう。3Dの戦闘ゲームだよ。それぞれの装備は芽依が設定するね」
私達がゲームを始めるととんでもない状況が待っていた。
「芽依、俺の戦闘服だが何でワンピースなんだ?」
「防御力が強いんだよ」
「私はどうして露出度の多い水着なの? どう考えても防御力は低いわよね」
「小百合さんよく似合ってるよ」
「そういう問題じゃなくて」
「ちょっと、芽依! 私の服ってどう見ても原始人が着る奴よね。これはどういうこと!」
「大丈夫だよ。弾に当たらなきゃいいだけだよ」

「はい武器だよ」
「みんなはライフルなのに、私だけ武器の形が違うわね」
すると四郎と小百合がひそひそ話をしている。
「これって火縄銃だよな」
「そうみたいね」

「さあ、戦闘開始だよ」
みんなは軽快に銃を撃っていく。でも私は・・・・
「ちょっと、この銃どうして弾が出ないのよ」
ドカン。
「いきなり弾が出たわよ!」
「敵が攻めてきたよ」
「これ、どうやって弾を込めるのよ!」

「これってもしかして」
「日頃の恨みね」
四郎と小百合が何かぼそぼそ言っているが私には聞こえなかった。
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