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第五十九話 朝の習慣
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ガチャ。
「おはよう四郎君」
「お、おはよう菫ちゃん」
「いつまで寝てるの? もう五時半よ」
「まだ五時半だよ」
「はい、これが今日着る服ね。こっちに置いてあるのが昨日着た服? 洗濯しとくわよ」
「ここホテルだけど洗濯ってできるの?」
「気に入らないわね」
「あらピピプル何とかさん」
「マリーでいいわよ」
「いつからいたの?」
「あなたがこの部屋に入った時からよ。随分と奥さん気取りね」
「つい昔の習慣でね。毎日のようにこうしてたから」
「四郎、本当なの?」
「おままごとだよ」
「あなたね。ままごと遊びと実際の生活を一緒にしないで!」
「おままごとは新婚生活の予行練習よ。私達二人はこの生活スタイルに慣れてしまってるの」
本当に腹が立つ女ね。
「ところで部屋にフルーツの盛り合わせみたいながあったけど、あれは何かしら?」
「あなたたちがあまりに寝るのが早いからルームサービスを頼んだのよ」
「勝手に頼まないでくれるかしら?」
「いいじゃない。食べたかったんだから」
本当にわがままね。こんな自己中な人見たことないわ。
ふと後ろを見ると、いつの間にかやって来た芽依が鏡を私に向けて立っていた。どういう意味かしら?
「あら芽依ちゃんおはよう」
「おはよう菫ちゃん。相変わらずだね」
「それはどういう意味? もちろん褒めてるのよね」
「お兄ちゃんを好きなのはわかるけど、残念ながらお兄ちゃんは菫ちゃんとは結婚できないのだよ」
「何言ってるの?」
「お兄ちゃんは芽依と結婚する運命なんだよ」
「妹の分際で何を言ってるのかわかってるの?」
芽依は不敵な笑みを浮かべるとゆっくりとした口調で続けた。
「覚えてないの? 私とお兄ちゃんは血が繋がっていないんだよ」
「あっ、そう言えば私達が四歳くらいの時、あなたが四郎君の家に来たのよね」
「覚えてたんだ。凄いね菫ちゃん。お兄ちゃんはすっかり忘れてたのに」
「でも血が繋がっていないからといって結婚するとは限らないでしょ?」
「それは魔人さんが願いを叶えてくれるんだよ」
「何言ってるの?」
「訳が分からない人は『ブラックテイルな奴ら』を読んでるとそのうちにわかるよ💛」
「どこに向かって言いだすのよ?」
「芽依、宣伝はしなくていいから。これで何度目なのよ」
私は思わず二人の会話に入ってしまった。でも、よくあることよね。
「まあ何でもいいわ。四郎君が誰とどういう約束をしようと関係ないの。私は自分の欲しいものはどんな手段を使ってでも手に入れる主義だから」
「ほんと自己中だわ」
「あのう、着替えたいんで自分の部屋に戻ってくれないかな」
「そ、そうね」
私は顔を赤くして言った。
「あら、私は全然気にしないわよ。将来夫婦になるんだから四郎君の裸を見るのなんて平気だわ」
こ、こいつ危険だわ。
「芽依はここにいてもいいよね。お兄ちゃんいつも芽依の前で着替えてるじゃない」
「「何ですってー!」」(←マリーと菫)
「そ、それは芽依が小さい時の話だって」
四郎は慌てて手を振っている。
「お風呂だって一緒に入ってるよ」
「「何ですってー!」」(←これも当然マリーと菫)
「ち、違う! 芽依が五歳くらいまでの話だ」
「お兄ちゃん、どうして隠すの? 毎日一緒のお布団で寝る仲じゃない」
「芽依、やめてくれ! この二人に冗談は通じそうにないから」
四郎の部屋が騒がしいので見に来た小百合はこの惨状をわけがわからずただぽかんと見ているだけであった。
「おはよう四郎君」
「お、おはよう菫ちゃん」
「いつまで寝てるの? もう五時半よ」
「まだ五時半だよ」
「はい、これが今日着る服ね。こっちに置いてあるのが昨日着た服? 洗濯しとくわよ」
「ここホテルだけど洗濯ってできるの?」
「気に入らないわね」
「あらピピプル何とかさん」
「マリーでいいわよ」
「いつからいたの?」
「あなたがこの部屋に入った時からよ。随分と奥さん気取りね」
「つい昔の習慣でね。毎日のようにこうしてたから」
「四郎、本当なの?」
「おままごとだよ」
「あなたね。ままごと遊びと実際の生活を一緒にしないで!」
「おままごとは新婚生活の予行練習よ。私達二人はこの生活スタイルに慣れてしまってるの」
本当に腹が立つ女ね。
「ところで部屋にフルーツの盛り合わせみたいながあったけど、あれは何かしら?」
「あなたたちがあまりに寝るのが早いからルームサービスを頼んだのよ」
「勝手に頼まないでくれるかしら?」
「いいじゃない。食べたかったんだから」
本当にわがままね。こんな自己中な人見たことないわ。
ふと後ろを見ると、いつの間にかやって来た芽依が鏡を私に向けて立っていた。どういう意味かしら?
「あら芽依ちゃんおはよう」
「おはよう菫ちゃん。相変わらずだね」
「それはどういう意味? もちろん褒めてるのよね」
「お兄ちゃんを好きなのはわかるけど、残念ながらお兄ちゃんは菫ちゃんとは結婚できないのだよ」
「何言ってるの?」
「お兄ちゃんは芽依と結婚する運命なんだよ」
「妹の分際で何を言ってるのかわかってるの?」
芽依は不敵な笑みを浮かべるとゆっくりとした口調で続けた。
「覚えてないの? 私とお兄ちゃんは血が繋がっていないんだよ」
「あっ、そう言えば私達が四歳くらいの時、あなたが四郎君の家に来たのよね」
「覚えてたんだ。凄いね菫ちゃん。お兄ちゃんはすっかり忘れてたのに」
「でも血が繋がっていないからといって結婚するとは限らないでしょ?」
「それは魔人さんが願いを叶えてくれるんだよ」
「何言ってるの?」
「訳が分からない人は『ブラックテイルな奴ら』を読んでるとそのうちにわかるよ💛」
「どこに向かって言いだすのよ?」
「芽依、宣伝はしなくていいから。これで何度目なのよ」
私は思わず二人の会話に入ってしまった。でも、よくあることよね。
「まあ何でもいいわ。四郎君が誰とどういう約束をしようと関係ないの。私は自分の欲しいものはどんな手段を使ってでも手に入れる主義だから」
「ほんと自己中だわ」
「あのう、着替えたいんで自分の部屋に戻ってくれないかな」
「そ、そうね」
私は顔を赤くして言った。
「あら、私は全然気にしないわよ。将来夫婦になるんだから四郎君の裸を見るのなんて平気だわ」
こ、こいつ危険だわ。
「芽依はここにいてもいいよね。お兄ちゃんいつも芽依の前で着替えてるじゃない」
「「何ですってー!」」(←マリーと菫)
「そ、それは芽依が小さい時の話だって」
四郎は慌てて手を振っている。
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「ち、違う! 芽依が五歳くらいまでの話だ」
「お兄ちゃん、どうして隠すの? 毎日一緒のお布団で寝る仲じゃない」
「芽依、やめてくれ! この二人に冗談は通じそうにないから」
四郎の部屋が騒がしいので見に来た小百合はこの惨状をわけがわからずただぽかんと見ているだけであった。
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