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第六十二話 小百合と共同作戦
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私達は昼食を食べるため小さな店に入った。
「はい、四郎君お手拭き」
「ありがとう菫ちゃん」
いちいち気に入らないわね。何当然のように四郎の横に座ってるし。
「私何にしようかなぁ。四郎君何がいいと思う?」
今度はぶりっ子? 可愛いキャラなんて全然似合ってないんですけど。
「ねぇ、私これ頼むから四郎君少し食べてくれない?」
「ああ、いいけど」
我慢の限界を迎えた私は菫を怒鳴ろうとした時、小百合がいきなり立ち上がった。
「ちょっといい加減にしなさいよ!」
「どうしたの突然」
やはり小百合も我慢の限界を超えてたようね。
「何なのその恋人気取りの態度は! 言っときますけど今の恋人は私なの」
これは意義ありだけど、ここは小百合の味方をしておいた方がいいわね。
「小百合が言うようにあなたは四郎の恋人じゃないわ。そんな心にもないキャラを演じて四郎の心を惑わさないでくれるかしら?」
「それはどうかしら。四郎君だって私のような美人に迫られたら嬉しいに決まってるわ」
こいつはー!
その日ホテルに着くと私は小百合にそっと声をかけた。
「ねぇ、菫を追い出すまで協力体制を組まない? あなたは目の上のたんこぶだけど菫はその更に上をいく大たんこぶよ。わかるわよね」
小百合は笑みを浮かべ、
「いいわ。表現の仕方は気に入らないけど協力しましょ」
と頷いた。
「私が嘘八百を並べて菫を拘束するわ。その間、菫が見える位置で四郎と仲良くしなさい。『四郎の心は私じゃなく小百合に向いちゃったの?』と思わせて、この一行から出ていくことを決心させるの。どう? いいアイデアでしょう」
「素晴らしいわ! マリー、あなた天才ね。初めて感心したわ」
こいつはこいつで嫌な性格ね。
私達はこの町の役場に手を回し偽の書類を作らせ、菫をはめる計画の実行にあたった。
「菫、あなたこの国に入るための許可証を取ってないでしょ? この役場で申請しなさい」
「そんな話聞いたこともないわ」
「それはあなたがこの国の規則を知らないだけよ。日本だって他の国から来た人はパスポートが必要でしょう」
「こそれはそうだけど」
「こんなに沢山の書類を書かなくちゃいけないの?」
「当然よ。あなたは他国から来たんじゃないの。異世界から来たんだから普通の人の三十倍の書類を書く必要があるわ」
そしていよいよ作戦実行。小百合は菫から見える椅子に四郎と座った。
「四郎君。私が焼いたクッキー食べて」
「ありがとう。うん美味しいよ。本当に小百合はお菓子作りの天才だな」
「ちょっと」
「早く書かないと日が暮れるわよ。役場は五時で閉まるの」
「あ、そうね」
いい感じだわ。菫は小百合と四郎が気になってるみたいね。
「パウンドケーキも作ったの。これも食べて」
「凄いな。買ってきたみたいに美味しいよ」
当然、買ってきたんですどね。小百合にこんなの作れるわけないわ。
「何なの? あの雰囲気は」
「早く書きなさいよ。よそ見してる暇はないの」
菫はしぶしぶ書類に目をやった。
「今度は私が食べさせてあげるね。はいあーん」
「あーん。美味しい! 小百合に食べさせて貰うと倍美味しい気がするな」
「・・・・」
「じゃあ、今度は私に食べさせて」
「ああ、いいよ。はいあーん」
「あーん♡」
「むむむむむ」
「ショートケーキも作ったの。はい、あーん」
「これも美味しい!」
「良かった! あら? 唇にクリームが付いてるわ。取ってあげるね」
ひょい、ぱく。
「これも間接キスになるのかなぁ。何てね」
「林郷小百合ー!!! そこまでやれと誰が言ったーーー!!!!!」
こうして私は自ら作戦をぶち壊してしまうのであった。
「はい、四郎君お手拭き」
「ありがとう菫ちゃん」
いちいち気に入らないわね。何当然のように四郎の横に座ってるし。
「私何にしようかなぁ。四郎君何がいいと思う?」
今度はぶりっ子? 可愛いキャラなんて全然似合ってないんですけど。
「ねぇ、私これ頼むから四郎君少し食べてくれない?」
「ああ、いいけど」
我慢の限界を迎えた私は菫を怒鳴ろうとした時、小百合がいきなり立ち上がった。
「ちょっといい加減にしなさいよ!」
「どうしたの突然」
やはり小百合も我慢の限界を超えてたようね。
「何なのその恋人気取りの態度は! 言っときますけど今の恋人は私なの」
これは意義ありだけど、ここは小百合の味方をしておいた方がいいわね。
「小百合が言うようにあなたは四郎の恋人じゃないわ。そんな心にもないキャラを演じて四郎の心を惑わさないでくれるかしら?」
「それはどうかしら。四郎君だって私のような美人に迫られたら嬉しいに決まってるわ」
こいつはー!
その日ホテルに着くと私は小百合にそっと声をかけた。
「ねぇ、菫を追い出すまで協力体制を組まない? あなたは目の上のたんこぶだけど菫はその更に上をいく大たんこぶよ。わかるわよね」
小百合は笑みを浮かべ、
「いいわ。表現の仕方は気に入らないけど協力しましょ」
と頷いた。
「私が嘘八百を並べて菫を拘束するわ。その間、菫が見える位置で四郎と仲良くしなさい。『四郎の心は私じゃなく小百合に向いちゃったの?』と思わせて、この一行から出ていくことを決心させるの。どう? いいアイデアでしょう」
「素晴らしいわ! マリー、あなた天才ね。初めて感心したわ」
こいつはこいつで嫌な性格ね。
私達はこの町の役場に手を回し偽の書類を作らせ、菫をはめる計画の実行にあたった。
「菫、あなたこの国に入るための許可証を取ってないでしょ? この役場で申請しなさい」
「そんな話聞いたこともないわ」
「それはあなたがこの国の規則を知らないだけよ。日本だって他の国から来た人はパスポートが必要でしょう」
「こそれはそうだけど」
「こんなに沢山の書類を書かなくちゃいけないの?」
「当然よ。あなたは他国から来たんじゃないの。異世界から来たんだから普通の人の三十倍の書類を書く必要があるわ」
そしていよいよ作戦実行。小百合は菫から見える椅子に四郎と座った。
「四郎君。私が焼いたクッキー食べて」
「ありがとう。うん美味しいよ。本当に小百合はお菓子作りの天才だな」
「ちょっと」
「早く書かないと日が暮れるわよ。役場は五時で閉まるの」
「あ、そうね」
いい感じだわ。菫は小百合と四郎が気になってるみたいね。
「パウンドケーキも作ったの。これも食べて」
「凄いな。買ってきたみたいに美味しいよ」
当然、買ってきたんですどね。小百合にこんなの作れるわけないわ。
「何なの? あの雰囲気は」
「早く書きなさいよ。よそ見してる暇はないの」
菫はしぶしぶ書類に目をやった。
「今度は私が食べさせてあげるね。はいあーん」
「あーん。美味しい! 小百合に食べさせて貰うと倍美味しい気がするな」
「・・・・」
「じゃあ、今度は私に食べさせて」
「ああ、いいよ。はいあーん」
「あーん♡」
「むむむむむ」
「ショートケーキも作ったの。はい、あーん」
「これも美味しい!」
「良かった! あら? 唇にクリームが付いてるわ。取ってあげるね」
ひょい、ぱく。
「これも間接キスになるのかなぁ。何てね」
「林郷小百合ー!!! そこまでやれと誰が言ったーーー!!!!!」
こうして私は自ら作戦をぶち壊してしまうのであった。
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