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第七十一話 急いで!
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「戦いに勝利したら、私達はここに戻って来ます。では、共同戦線の件よろしくお願いします」
私は丁寧な挨拶を済ませると緑の国を後にした。
「帰りは歩きなの? まあ、飛竜に乗るよりはいいけど」
「まさか敵国を歩いて帰るわけには行かないわ。ちゃんと乗り物は用意してあるそうよ」
「結局、飛竜に乗るわけね」
小百合が溜息混じりに言った。
「誰も飛竜に乗るなんて言ってないわよ」
「え? どういうこと?」
ドドドドド!
「来たわね」
私達の目の前にステゴザウルス的な大きな生き物が現れた。
「これに乗るの? 凄い! ほとんど馬車じゃない。これなら楽に移動できそうね」
「楽かどうかはわからないけど」
「どういうこと?」
馬車じゃないけど馬車的な乗り物が動き出す。
「快適じゃない。どうして行きもこれにしなかったのよ」
私は小百合ににこりと笑いステゴザウルスに鞭を入れた。
「ここから先は敵国である白の国に入るわ。いつ見つかって攻撃されるかわからないし、どこに見張りがいるか見当も付かないから、少しスピードを上げるわね」
スピードはどんどん上がり、車内は大きな地震でも来たかのように揺れ、私達は壁や天井に体中をぶつけた。
「ちょっと、スピード上げすぎよ!」
「この子は最速三百キロ以上は出せるわ。まだまだ序の口よ」
「こんな木のタイヤのボロ車で三百キロも出したら分解してバラバラになるでしょ!」
「文句が多いわね」
「当然よ! こんなスピードで車が分解したら確実に死ぬわよ! どうして飛竜が来ないわけ?」
「何か、他の人が予約してたみたいね」
「今回の任務は国家の危機的な非常事態よね。どうして国家権力を使って優先できないの?」
キー! 突然車が止まった。
「もう、痛いわね!」
思いっきり頭をぶつけた小百合が怒鳴る。
「何でいきなり止まるのよ!」
「ちょっと見てくるわ」
私は車から降りてみるとステゴザウルスが野生の雌のステゴザウルスを見つめている。
「何?」
小百合が顔を出す。
「お気に入りの雌を見つけたみたいね」
「何、のんきなこと言ってるのよ! 国家の非常事態だって言ってるでしょ!」
仕方なく私と小百合はステゴザウルスをなだめたり、お願いしてみたり、おしりを押してみたりしたがびくとも動かなかった。
「どうしようもないわね。暫く中で待ちましょう。そのうち振られて動き出すから」
「ここは敵国の領地なのよ! 状況分かってる?」
「わかってるわ。でも仕方ないじゃない」
「もう!」
小百合は怒った顔でうなっているけど、どうしろって言うのよ。
「それにしても小百合以外は大人いいわね。どうしたのかしら」
私が車内を見渡すと三人とも寝ていた。いや、そうじゃないわね。全員気を失ってるみたい。ジェットコースターが怖いと言いながら小百合が一番度胸があったようね。
小百合は諦めずステゴザウルスを鞭でペチペチやっている。
「あまりそんなことしない方がいいわよ」
「どうしてよ?」
その時、ステゴザウルスが小百合の方を向いたかと思うと口から火を噴いた。
「そいつ怒ったら火を噴くのよ」
「そういうことは早く言いなさいよ! ってこれで何度目なの!」
こうして今日も平和な日々が過ぎて行くのであった。
「どこが平和なのよ!」
私は丁寧な挨拶を済ませると緑の国を後にした。
「帰りは歩きなの? まあ、飛竜に乗るよりはいいけど」
「まさか敵国を歩いて帰るわけには行かないわ。ちゃんと乗り物は用意してあるそうよ」
「結局、飛竜に乗るわけね」
小百合が溜息混じりに言った。
「誰も飛竜に乗るなんて言ってないわよ」
「え? どういうこと?」
ドドドドド!
「来たわね」
私達の目の前にステゴザウルス的な大きな生き物が現れた。
「これに乗るの? 凄い! ほとんど馬車じゃない。これなら楽に移動できそうね」
「楽かどうかはわからないけど」
「どういうこと?」
馬車じゃないけど馬車的な乗り物が動き出す。
「快適じゃない。どうして行きもこれにしなかったのよ」
私は小百合ににこりと笑いステゴザウルスに鞭を入れた。
「ここから先は敵国である白の国に入るわ。いつ見つかって攻撃されるかわからないし、どこに見張りがいるか見当も付かないから、少しスピードを上げるわね」
スピードはどんどん上がり、車内は大きな地震でも来たかのように揺れ、私達は壁や天井に体中をぶつけた。
「ちょっと、スピード上げすぎよ!」
「この子は最速三百キロ以上は出せるわ。まだまだ序の口よ」
「こんな木のタイヤのボロ車で三百キロも出したら分解してバラバラになるでしょ!」
「文句が多いわね」
「当然よ! こんなスピードで車が分解したら確実に死ぬわよ! どうして飛竜が来ないわけ?」
「何か、他の人が予約してたみたいね」
「今回の任務は国家の危機的な非常事態よね。どうして国家権力を使って優先できないの?」
キー! 突然車が止まった。
「もう、痛いわね!」
思いっきり頭をぶつけた小百合が怒鳴る。
「何でいきなり止まるのよ!」
「ちょっと見てくるわ」
私は車から降りてみるとステゴザウルスが野生の雌のステゴザウルスを見つめている。
「何?」
小百合が顔を出す。
「お気に入りの雌を見つけたみたいね」
「何、のんきなこと言ってるのよ! 国家の非常事態だって言ってるでしょ!」
仕方なく私と小百合はステゴザウルスをなだめたり、お願いしてみたり、おしりを押してみたりしたがびくとも動かなかった。
「どうしようもないわね。暫く中で待ちましょう。そのうち振られて動き出すから」
「ここは敵国の領地なのよ! 状況分かってる?」
「わかってるわ。でも仕方ないじゃない」
「もう!」
小百合は怒った顔でうなっているけど、どうしろって言うのよ。
「それにしても小百合以外は大人いいわね。どうしたのかしら」
私が車内を見渡すと三人とも寝ていた。いや、そうじゃないわね。全員気を失ってるみたい。ジェットコースターが怖いと言いながら小百合が一番度胸があったようね。
小百合は諦めずステゴザウルスを鞭でペチペチやっている。
「あまりそんなことしない方がいいわよ」
「どうしてよ?」
その時、ステゴザウルスが小百合の方を向いたかと思うと口から火を噴いた。
「そいつ怒ったら火を噴くのよ」
「そういうことは早く言いなさいよ! ってこれで何度目なの!」
こうして今日も平和な日々が過ぎて行くのであった。
「どこが平和なのよ!」
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