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第九十八話 スペシャルゲスト
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いよいよ式もクライマックスに差し掛かろうとしていた。
「では、誓いの口づけを」
神父の言葉が小百合達に重くのしかかる。
「ちょっと待って!」
小百合は突然立ち上がり四郎の所に向かおうとしたが待機していた兵士に取り押さえられた。
「さすが王室の結婚式だね。抜かりがないよ」
「芽依ちゃん。何のんきなこと言ってるの? お兄ちゃんが結婚しちゃうのよ!」
「おかしいなぁ? もう来る頃だと思うんだけど」
「だから魔人ならもう来たじゃない。何の役にも立たなかったけど」
「魔人さんは予期せぬゲストだよ。本命のスペシャルゲストが来るはずなんだよ」
「本命のスペシャルゲスト?」
その時、式場になっている大広間の外部がにわかに騒がしくなった。
「何者だ! 止まれ! 止まらぬか! わあー!」
バタン! 勢いよく扉が開くと白いワンピース姿の女性が姿を現した。
「花婿を頂きに来たわよ」
「ホワイティア!」
場内が騒然とする中、控えていた兵士達が一斉に戦闘態勢に入る。
「ホワイティア、それは黒の国の敵国の女王にして、マリーさんの最大の恋のライバル。そしてここ異世界最強の魔女なんだよ」
「だから芽依ちゃん、誰に向かって説明してるのよ?」
「どうしてあんたがここに来るのよ?」
「私の愛しい愛しいダーリンを奪おうとしている愚か者がいると聞いて参上したのよ」
「四郎は絶対渡さないわよ」
「その強気な言葉をいつまで言っていられるかしら?」
「まさかスペシャルゲストってホワイティアのこと?」
「そうなのだよ。ホワイティアさんなら確実にこの結婚式をぶち壊せるからね」
「でもどうやって呼んだの?」
「お兄ちゃんの寝室にスパイ用にカメラが仕掛けてあるのを見つけたのだよ。後は結婚式の日時を言えばオーケー」
「私が相手をしよう」
「あら、ピピプル姉じゃないか。久しぶりね。あまり強がると今日が命日になるけどいいのかしら?」
「お前とはいずれ雌雄を決する必要があるとは思っていたが、今日がその日になったようだな」
因みに異世界では男性より女性の方が魔力が高く強いため、勝った方が「雌」負けた方が「雄」となる。
「何か大変なことになっちゃったわよ」
「ははは、そうだね」
「芽依ちゃん、これはやり過ぎだよ」
お姉さんのホ黒魔術がホワイティアを襲うが、ホワイティアの白魔術で簡単に弾かれてしまう。弾かれた黒魔術は天井のシャンデリアに当たり硝子の欠片が飛び散った。
「黒魔術など白魔術の敵ではないわ」
「防御専門の白魔術などおそるに足らぬわ」
「それはどうかな?」
ホワイティアの攻撃魔術が城内に飛び散り、壁や天井が破壊されていく。
「何だと。いつの間にこのような攻撃魔術を会得したのだ?」
「白魔術が守り専門だと思ってたの? 愚かねピピプル」
「ふん、いくら攻撃魔法を編み出したとしても所詮は白魔術。大した破壊力ではないな」
「何だと!」
城内は右へ左への大騒ぎとなった。
「どさくさに紛れて四郎君を連れて逃げ出したけど、これからどうするの?」
「ここへ来た時に通ったワープゾーンがある場所へ行けばいいのだよ」
「それはそうだけど、どこにも見当たらないわよ。確かこの辺よね」
「ちょっと待って! 四郎がいないわ!」
「何だと!? 全兵士に告ぐ。虱潰しに探し出すのだ! 行け!」
ホワイティアが叫ぶとホワイティアと共に来ていた兵士達が慌てて走り出した。
「私達も負けてられないわ。白の兵士より先に四郎を探すのよ!」
白の国と黒の国の兵士から逃れるべく小百合達の新たな逃亡生活が幕を開けるのであった。
「では、誓いの口づけを」
神父の言葉が小百合達に重くのしかかる。
「ちょっと待って!」
小百合は突然立ち上がり四郎の所に向かおうとしたが待機していた兵士に取り押さえられた。
「さすが王室の結婚式だね。抜かりがないよ」
「芽依ちゃん。何のんきなこと言ってるの? お兄ちゃんが結婚しちゃうのよ!」
「おかしいなぁ? もう来る頃だと思うんだけど」
「だから魔人ならもう来たじゃない。何の役にも立たなかったけど」
「魔人さんは予期せぬゲストだよ。本命のスペシャルゲストが来るはずなんだよ」
「本命のスペシャルゲスト?」
その時、式場になっている大広間の外部がにわかに騒がしくなった。
「何者だ! 止まれ! 止まらぬか! わあー!」
バタン! 勢いよく扉が開くと白いワンピース姿の女性が姿を現した。
「花婿を頂きに来たわよ」
「ホワイティア!」
場内が騒然とする中、控えていた兵士達が一斉に戦闘態勢に入る。
「ホワイティア、それは黒の国の敵国の女王にして、マリーさんの最大の恋のライバル。そしてここ異世界最強の魔女なんだよ」
「だから芽依ちゃん、誰に向かって説明してるのよ?」
「どうしてあんたがここに来るのよ?」
「私の愛しい愛しいダーリンを奪おうとしている愚か者がいると聞いて参上したのよ」
「四郎は絶対渡さないわよ」
「その強気な言葉をいつまで言っていられるかしら?」
「まさかスペシャルゲストってホワイティアのこと?」
「そうなのだよ。ホワイティアさんなら確実にこの結婚式をぶち壊せるからね」
「でもどうやって呼んだの?」
「お兄ちゃんの寝室にスパイ用にカメラが仕掛けてあるのを見つけたのだよ。後は結婚式の日時を言えばオーケー」
「私が相手をしよう」
「あら、ピピプル姉じゃないか。久しぶりね。あまり強がると今日が命日になるけどいいのかしら?」
「お前とはいずれ雌雄を決する必要があるとは思っていたが、今日がその日になったようだな」
因みに異世界では男性より女性の方が魔力が高く強いため、勝った方が「雌」負けた方が「雄」となる。
「何か大変なことになっちゃったわよ」
「ははは、そうだね」
「芽依ちゃん、これはやり過ぎだよ」
お姉さんのホ黒魔術がホワイティアを襲うが、ホワイティアの白魔術で簡単に弾かれてしまう。弾かれた黒魔術は天井のシャンデリアに当たり硝子の欠片が飛び散った。
「黒魔術など白魔術の敵ではないわ」
「防御専門の白魔術などおそるに足らぬわ」
「それはどうかな?」
ホワイティアの攻撃魔術が城内に飛び散り、壁や天井が破壊されていく。
「何だと。いつの間にこのような攻撃魔術を会得したのだ?」
「白魔術が守り専門だと思ってたの? 愚かねピピプル」
「ふん、いくら攻撃魔法を編み出したとしても所詮は白魔術。大した破壊力ではないな」
「何だと!」
城内は右へ左への大騒ぎとなった。
「どさくさに紛れて四郎君を連れて逃げ出したけど、これからどうするの?」
「ここへ来た時に通ったワープゾーンがある場所へ行けばいいのだよ」
「それはそうだけど、どこにも見当たらないわよ。確かこの辺よね」
「ちょっと待って! 四郎がいないわ!」
「何だと!? 全兵士に告ぐ。虱潰しに探し出すのだ! 行け!」
ホワイティアが叫ぶとホワイティアと共に来ていた兵士達が慌てて走り出した。
「私達も負けてられないわ。白の兵士より先に四郎を探すのよ!」
白の国と黒の国の兵士から逃れるべく小百合達の新たな逃亡生活が幕を開けるのであった。
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