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第九十七話 いよいよクライマックスね
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いよいよ結婚式ね。何か緊張してきたわ。
「お姫様。式場に入場されます時間です」
「わ、わかったわ」
心臓のドキドキを抑えなきゃ。取りあえず深呼吸深呼吸。どうしてこんなに緊張するのかしら。
「ホワイティーがベールを持つの?」
「はい、王様より仰せつかっております」
「そう、よろしく頼むわ」
式場の扉がゆっくりと開き、中の明かりに包まれてゆく。物凄い人の拍手が聞こえてくる。いよいよ本番なのね。
私がゆっくりと進むと前方の祭壇近くに四郎が見えた。夢が叶うのねー。私の目から少量の涙がこぼれる。涙にかすむ向こうにお父さんとお母さんの笑顔が見えてきた。その少し後ろには小百合と芽依そして菫が拍手をしている。みんな祝ってくれているのね。これを幸せって言うのかしら。
ガクッ!
急にベールが引っ張られ私は後ろにこけそうになった。
「ちょっとホワイティー! ちゃんと持ちなさいよね! この感動の場面でこけたらどうするのよ!」
「申し訳ありません」
もう少しで四郎のいる所まで行けるわ。四郎! 今日から私達は夫婦になるのよ!
ガクッ!
「ホワイティー! 引っ張らないでって言ってるでしょ!」
「申し訳ありません」
何なのよ、もう。まあ、いいわ。私は今人生最大の幸せに包まれているんですもの。細かいことは気にしないんだから。
ガクッ!
「まさかわざとやってるんじゃないでしょうね?」
「そのようなことは決してございません」
「本当?」
「勿論でございます」
「いいわ。もう四郎の所に着くし、でもこんどやったら首よ」
「はい、気を付けます」
ガクッ! ステン!
「ホワイティー!」
「いえ、今のは偶然です」
「いい加減にしなさいよ。ん? 今のは?」
「あ、いえ。今のもでございす」
「怪しいわね。何か企んでるんじゃないでしょうね?」
「滅相もございません」
「あんたのせいで結婚式で花嫁がこけるというとんでもない失態をしちゃったじゃない」
「申し訳ございません」
「後で覚えてらっしゃい」
でも、時間はかかったけど四郎の前に来られたわ。四郎! あなたも幸せ?
「あれ? 何で下を向いてるの?」
「な、何でもない」
もしかして泣いてるの? いや違うわね。まさか笑ってる!?
「ホワイティー!!!」
「申し訳ございません」
もう何なのよ! どいつもこいつも私の晴れ舞台を祝おうって気持ちはないわけ?
「まずいわね。策がないまま結婚式が進んでいくわ」
「大丈夫だよ。芽依にお任せ」
「でも、もうすぐ指輪の交換よ」
「もうそろそろだと思うけど・・・・」
「何がもうそろそろなのよ」
「では指輪の交換を行います。お互いの指に結婚指輪をはめてください。新郎の四郎さんからどうぞ」
いよいよクライマックスね。指輪の交換が終わって婚姻届にサインをしたら私と四郎は夫婦になるんだわ。
ヒョイ。
「あれ?」
ヒョイ。
「おかしいな?」
「もう、何してるのよ! 早くしなさいよ」
「なぜか指輪が動くんだ」
「何わけのわからないこと言ってるのよ」
今度は私の指が勝手に動いた。
「え? 何で?」
「どうかしましたか?」
不思議に思った神父さんがそっと声を掛けてきた。
「指輪が指にはめられないのよ」
ヒョイ。ヒョイ。
「これはわざとよね」
「お、俺は何もしてないぞ」
四郎は慌てて手を振った。
「四郎に言ってるんじゃないわよ」
「え?」
「そこにいるのね」
私は天井向けて黒魔術を放つと大きな魔人が現れた。
「はははは、この結婚式を邪魔しに来たぞ」
「あ! 魔人さんだ!」
芽依の明るい声が響く。
「何しに来たのよ」
「私は願いを叶えるために存在する。私はその子の願いを叶えるために来たのだ。お前とこの男を結婚させるわけにはいかぬ」
魔人は芽依を指さして言った。
「魔人さんは巻物を開けたら出てくるんだよ。そしてどんな願いも叶えてくれると言われてるんだ。だから芽依がお兄ちゃんと結婚できますようにって願ったんだよ」
「芽依ちゃん、誰に説明しているの?」
「とにかくこの結婚式はぶち壊させてもらう。悪く思うな」
「うるさいわね。四郎と結婚するのは私よ。誰にも邪魔させないわ」
「ふふふ、この私を倒せるというのか? 史上最高と言われるこの魔神様をな」
「えい!」
私は大きく手を振り上げると私の中で最高の攻撃魔術を唱えた。土鍋や薬缶が降り注ぐ。
「はははは。何だこの低レベルな魔術は? こんなことで私を倒そうとは片腹痛いわ」
ゴン! 土鍋が後頭部にクリティカルヒットした魔人は頭を抱えて蹲った。
「お、覚えてろ!」
颯爽と去りゆく魔人を見て芽依がぽつりと言った。
「魔人さん弱すぎだよ」
「お姫様。式場に入場されます時間です」
「わ、わかったわ」
心臓のドキドキを抑えなきゃ。取りあえず深呼吸深呼吸。どうしてこんなに緊張するのかしら。
「ホワイティーがベールを持つの?」
「はい、王様より仰せつかっております」
「そう、よろしく頼むわ」
式場の扉がゆっくりと開き、中の明かりに包まれてゆく。物凄い人の拍手が聞こえてくる。いよいよ本番なのね。
私がゆっくりと進むと前方の祭壇近くに四郎が見えた。夢が叶うのねー。私の目から少量の涙がこぼれる。涙にかすむ向こうにお父さんとお母さんの笑顔が見えてきた。その少し後ろには小百合と芽依そして菫が拍手をしている。みんな祝ってくれているのね。これを幸せって言うのかしら。
ガクッ!
急にベールが引っ張られ私は後ろにこけそうになった。
「ちょっとホワイティー! ちゃんと持ちなさいよね! この感動の場面でこけたらどうするのよ!」
「申し訳ありません」
もう少しで四郎のいる所まで行けるわ。四郎! 今日から私達は夫婦になるのよ!
ガクッ!
「ホワイティー! 引っ張らないでって言ってるでしょ!」
「申し訳ありません」
何なのよ、もう。まあ、いいわ。私は今人生最大の幸せに包まれているんですもの。細かいことは気にしないんだから。
ガクッ!
「まさかわざとやってるんじゃないでしょうね?」
「そのようなことは決してございません」
「本当?」
「勿論でございます」
「いいわ。もう四郎の所に着くし、でもこんどやったら首よ」
「はい、気を付けます」
ガクッ! ステン!
「ホワイティー!」
「いえ、今のは偶然です」
「いい加減にしなさいよ。ん? 今のは?」
「あ、いえ。今のもでございす」
「怪しいわね。何か企んでるんじゃないでしょうね?」
「滅相もございません」
「あんたのせいで結婚式で花嫁がこけるというとんでもない失態をしちゃったじゃない」
「申し訳ございません」
「後で覚えてらっしゃい」
でも、時間はかかったけど四郎の前に来られたわ。四郎! あなたも幸せ?
「あれ? 何で下を向いてるの?」
「な、何でもない」
もしかして泣いてるの? いや違うわね。まさか笑ってる!?
「ホワイティー!!!」
「申し訳ございません」
もう何なのよ! どいつもこいつも私の晴れ舞台を祝おうって気持ちはないわけ?
「まずいわね。策がないまま結婚式が進んでいくわ」
「大丈夫だよ。芽依にお任せ」
「でも、もうすぐ指輪の交換よ」
「もうそろそろだと思うけど・・・・」
「何がもうそろそろなのよ」
「では指輪の交換を行います。お互いの指に結婚指輪をはめてください。新郎の四郎さんからどうぞ」
いよいよクライマックスね。指輪の交換が終わって婚姻届にサインをしたら私と四郎は夫婦になるんだわ。
ヒョイ。
「あれ?」
ヒョイ。
「おかしいな?」
「もう、何してるのよ! 早くしなさいよ」
「なぜか指輪が動くんだ」
「何わけのわからないこと言ってるのよ」
今度は私の指が勝手に動いた。
「え? 何で?」
「どうかしましたか?」
不思議に思った神父さんがそっと声を掛けてきた。
「指輪が指にはめられないのよ」
ヒョイ。ヒョイ。
「これはわざとよね」
「お、俺は何もしてないぞ」
四郎は慌てて手を振った。
「四郎に言ってるんじゃないわよ」
「え?」
「そこにいるのね」
私は天井向けて黒魔術を放つと大きな魔人が現れた。
「はははは、この結婚式を邪魔しに来たぞ」
「あ! 魔人さんだ!」
芽依の明るい声が響く。
「何しに来たのよ」
「私は願いを叶えるために存在する。私はその子の願いを叶えるために来たのだ。お前とこの男を結婚させるわけにはいかぬ」
魔人は芽依を指さして言った。
「魔人さんは巻物を開けたら出てくるんだよ。そしてどんな願いも叶えてくれると言われてるんだ。だから芽依がお兄ちゃんと結婚できますようにって願ったんだよ」
「芽依ちゃん、誰に説明しているの?」
「とにかくこの結婚式はぶち壊させてもらう。悪く思うな」
「うるさいわね。四郎と結婚するのは私よ。誰にも邪魔させないわ」
「ふふふ、この私を倒せるというのか? 史上最高と言われるこの魔神様をな」
「えい!」
私は大きく手を振り上げると私の中で最高の攻撃魔術を唱えた。土鍋や薬缶が降り注ぐ。
「はははは。何だこの低レベルな魔術は? こんなことで私を倒そうとは片腹痛いわ」
ゴン! 土鍋が後頭部にクリティカルヒットした魔人は頭を抱えて蹲った。
「お、覚えてろ!」
颯爽と去りゆく魔人を見て芽依がぽつりと言った。
「魔人さん弱すぎだよ」
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