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04 秋山神奈の場合。
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一目惚れだった。
初めて出逢った時から、初めて見たときから澤村友紀くんが好きになった。
だけど席が隣だったしか、接点のない私には叶わない恋だと思ってた。
誰にも優しく接する澤村くんには、高校生活が始まってすぐにファンクラブが出来ていた。その中には同学年だけでなく先輩たちも入っていた。
彼の隣にはいつも城田くんがいて、いつも守っているように感じた。城田くんにもファンクラブがあって、だいたいのお姉様がたは城田くんとシたことがあると公言していたけど……
そんな二人の間に私が入れるわけがないと思ってた。
澤村くんをただ遠くから見ているだけの生活からいっぺんして話すことの出来る機会が出来た。
席替えをして、隣の席になったのをきっかけに私たちは話すようになり、仲良くなった。わからない所があると私に聞いて、私が教えてあげるような仲にもなっていた。話すたびに懐いてくる彼が可愛くて仕方がなかった。だんだんと仲良くなるにつれて、私と彼が一緒にいることが多くなっていた。
多くなるにつれて、2人は付き合ってるんじゃないかと噂になっていた。私は満更でもなく、むしろ嬉しかった。
それが本当になってほしいとも思っているけど、自分から告白するのは無理だから…
もし、澤村くんも同じ思いなら言ってくれるんじゃないかと期待して、言ってくれるのを待っていた。
本当に、私たちが恋人同士になるのは時間がかかった。澤村くんが私に好意を持っているんじゃないかなとか、いい雰囲気になってもなかなか彼は言ってくれなかった。それでも我慢して待っていた。
結局城田くんが押してくれたのか、何ヵ月かたった時に彼から告白された。
澤村くんといい雰囲気になった時もあったけど、全く私に手を出してこなかった。付き合うようになって、月日がたってもキスさえしてこない日が続いていた。
大切にされているってのが彼から伝わってきてるけど、私に魅力がないのかなって不安な日々が続いた。
何度目かのデートで、やっとキスするようになったけど、それでも少ししか満たされなくなっていた。
どんどん欲張りになる私
澤村くんの家でお家デートをしても、私に触れることなくそのデートは終わりを告げようとしている時
「えっ」
もう我慢の出来なくなった私はソファに座っていた澤村くんの唇と私の唇を重ねて、そのまま押し倒していた。そんな私の行動に驚いたのか目を見開いてる澤村くん。そんな彼を見て可愛いと思ってしまうのは重症なのかな?
私はまだ経験をしたことないけど、お姉ちゃんや経験のある友達や、そういう系のものを見て勉強した。
待ってるだけじゃ何も始まらないと感じていたから私からアクションを起こした。
彼が好きでも、キスだけじゃもう足りない……。
それ以上の快感も欲しい。それだけで私の理性が飛んでいく……
その日のデートで、私たちは一線を越えた。
そして、平日はデート、休日は金曜の夜からお泊りするようになった。
毎日が楽しかったし、彼で満たされていることが嬉しかった。
でも、いつからだろう?
澤村くんの心に私以外に誰かいると感じるようになったのは……
それでも、私たちのデートは変わらずだった。
そんな時にあの男が私の前に現れた。
「なぁ、澤村と付き合ってんだろ?」
「そーだけど……てか、誰?」
「俺の事は気にすんな……。澤村では満足してないように見えるけど?」
「・・・」
「あれぇ? 図星? 俺が相手してやろーか?」
その男が言っていることは図星だった。彼に私以外に思う人がいると気が付いた日から何かが足りなかった。
それが何なのかわからなかったけど……。
だけど、それは私が気づかないふりをしていたのかもしれない。
だって……
「ふっ。やっぱそーなんだろ? 正直になって俺について来いよ」
男の言葉に惑わされたようにして、私はその男の言う通りついて行ってるのだから……
そのままラブホに連れていかれて、澤村くんと経験して感じたことのない快感を覚えた。
ただ浮気に興奮していたのかもしれないけど
その男との行為は新鮮でいつも以上に快感を感じた。
その日を境に澤村くんとの平日のデートが少しずつ減っているのにたいして、その男に会う日の方が増えていった。
休日は澤村くんの部屋で過ごして、その日以外は他の男に抱かれるという変な生活を送るようになっていた。
初めて出逢った時から、初めて見たときから澤村友紀くんが好きになった。
だけど席が隣だったしか、接点のない私には叶わない恋だと思ってた。
誰にも優しく接する澤村くんには、高校生活が始まってすぐにファンクラブが出来ていた。その中には同学年だけでなく先輩たちも入っていた。
彼の隣にはいつも城田くんがいて、いつも守っているように感じた。城田くんにもファンクラブがあって、だいたいのお姉様がたは城田くんとシたことがあると公言していたけど……
そんな二人の間に私が入れるわけがないと思ってた。
澤村くんをただ遠くから見ているだけの生活からいっぺんして話すことの出来る機会が出来た。
席替えをして、隣の席になったのをきっかけに私たちは話すようになり、仲良くなった。わからない所があると私に聞いて、私が教えてあげるような仲にもなっていた。話すたびに懐いてくる彼が可愛くて仕方がなかった。だんだんと仲良くなるにつれて、私と彼が一緒にいることが多くなっていた。
多くなるにつれて、2人は付き合ってるんじゃないかと噂になっていた。私は満更でもなく、むしろ嬉しかった。
それが本当になってほしいとも思っているけど、自分から告白するのは無理だから…
もし、澤村くんも同じ思いなら言ってくれるんじゃないかと期待して、言ってくれるのを待っていた。
本当に、私たちが恋人同士になるのは時間がかかった。澤村くんが私に好意を持っているんじゃないかなとか、いい雰囲気になってもなかなか彼は言ってくれなかった。それでも我慢して待っていた。
結局城田くんが押してくれたのか、何ヵ月かたった時に彼から告白された。
澤村くんといい雰囲気になった時もあったけど、全く私に手を出してこなかった。付き合うようになって、月日がたってもキスさえしてこない日が続いていた。
大切にされているってのが彼から伝わってきてるけど、私に魅力がないのかなって不安な日々が続いた。
何度目かのデートで、やっとキスするようになったけど、それでも少ししか満たされなくなっていた。
どんどん欲張りになる私
澤村くんの家でお家デートをしても、私に触れることなくそのデートは終わりを告げようとしている時
「えっ」
もう我慢の出来なくなった私はソファに座っていた澤村くんの唇と私の唇を重ねて、そのまま押し倒していた。そんな私の行動に驚いたのか目を見開いてる澤村くん。そんな彼を見て可愛いと思ってしまうのは重症なのかな?
私はまだ経験をしたことないけど、お姉ちゃんや経験のある友達や、そういう系のものを見て勉強した。
待ってるだけじゃ何も始まらないと感じていたから私からアクションを起こした。
彼が好きでも、キスだけじゃもう足りない……。
それ以上の快感も欲しい。それだけで私の理性が飛んでいく……
その日のデートで、私たちは一線を越えた。
そして、平日はデート、休日は金曜の夜からお泊りするようになった。
毎日が楽しかったし、彼で満たされていることが嬉しかった。
でも、いつからだろう?
澤村くんの心に私以外に誰かいると感じるようになったのは……
それでも、私たちのデートは変わらずだった。
そんな時にあの男が私の前に現れた。
「なぁ、澤村と付き合ってんだろ?」
「そーだけど……てか、誰?」
「俺の事は気にすんな……。澤村では満足してないように見えるけど?」
「・・・」
「あれぇ? 図星? 俺が相手してやろーか?」
その男が言っていることは図星だった。彼に私以外に思う人がいると気が付いた日から何かが足りなかった。
それが何なのかわからなかったけど……。
だけど、それは私が気づかないふりをしていたのかもしれない。
だって……
「ふっ。やっぱそーなんだろ? 正直になって俺について来いよ」
男の言葉に惑わされたようにして、私はその男の言う通りついて行ってるのだから……
そのままラブホに連れていかれて、澤村くんと経験して感じたことのない快感を覚えた。
ただ浮気に興奮していたのかもしれないけど
その男との行為は新鮮でいつも以上に快感を感じた。
その日を境に澤村くんとの平日のデートが少しずつ減っているのにたいして、その男に会う日の方が増えていった。
休日は澤村くんの部屋で過ごして、その日以外は他の男に抱かれるという変な生活を送るようになっていた。
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