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第2章 火神颯斗という男
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「流石、お見通しだな。それはいいけど何で待ってんだよ?」
「亮ちゃんが面白い情報仕入れたから、早く教えてあげたくって。」
「へぇ。何?」
俺はお茶を汲んだコップを持ったまま二人が寝そべっている間のソファーへと腰掛ける。
ソファーが3つもあれば定位置も自然と決まるもので、右は智で左が亮、真ん中が俺というのが定番だ。
「あの亀城って奴、警視総監の息子やって。今日話しとった奴が朝比奈中の近くに住んでたらしくて、警視総監が住んでるからサツの目が厳しいんやってよーてな。話聞いてたら亀城って言うからまさかと思ってあっちの知り合いに連絡したら、亀城なんて珍しい苗字そうはおらんからな、ビンゴやった。」
「何でそんなお偉いの息子があんなとこ通ってんだよ?しかも、補導もよくされるような学校だぜ?許すはずなくね?」
「そこまでは分からんけど、ここまで分かればあいつの過去を洗うんは直ぐやろ。ただ、この数日でアイツの口から警視総監の息子やっていう話は微塵も出とらん。もしかしたら隠したいんかもしれんな。アイツが脅威にはならんやろうけど、脅しのネタにはもってこいやと思うで。」
「ふぅん。でもそんな警視総監の息子って隠したいもんかね?俺だったら別に気にしねぇけど。」
「お前は他人の背景に興味がないからや。俺が政治家の息子やっていうのをよそに言わんのと一緒やと思うで。」
「それは亮がおじさんのこと嫌いだからじゃん。」
「せやから一緒やって言っとるやろ。アイツも嫌いなんやと思うで、親父のこと。多分やけどな。」
亮は口調通り、元々関西に住んでいた。
父親も普通のサラリーマンで、転勤がきっかけで上京したが、程なくして政治家になると一念発起。
家族の反対を押し切って政治活動を続けている。
ただ口が上手く、営業トークは群を抜いており、それで得た強いパイプと人を魅了する力でそれなりに支持は得ている人だ。
人の為にと活動しているだけあって悪い人では無いが、高みを目指すことを息子である亮にも強要しているので、人に縛られることが嫌いな亮は反発してほぼ家出状態である。
人によってはそのネタも利用価値があるだろうし、亮自身も同族だと思われたくない為、父親の存在をひた隠しにしている。
「そういうもんなのかねぇ。」
「情報の価値なんて、人によって変わるから。だから颯斗の過去を俺らが隠してるんでしょ。悪用する奴はするんだから。」
「俺の過去は掘り起こしたってなーんともねぇけどな。話すのが面倒なだけで。」
「お前みたいな過去持っとるやつはそうおらんし、バレてもえぇことにはならん。悪事を暴かれるのとはまた訳が違うんやから。」
「分かってるって。だから大人しく従ってるだろ。」
「颯斗は自分のことを軽視しすぎ。そんな軽い問題じゃないよ。」
「そう言われたってなぁ。俺は強い奴にしか興味ねぇし、過去をどうこう言われたって終わったことだしな。」
「颯斗は強いからそうやって耐えれるけど、普通はそうはいかないんだよ。トラウマになってないのが奇跡なんだから。」
「まぁ俺最強だから。」
「ったく。風呂入ってきたならもう寝ようよ。明日起きる気ある?」
「そんなもんねぇに決まってるだろ。目が覚めたら学校に行くんだよ。」
「単位を管理する俺の身にもなってよ。」
「俺の側近だからな。頑張れ。」
「とんだわがまま親分だな。」
そう言われながらその場は解散となり、各々が与えられた自室へと散っていく。
「亮ちゃんが面白い情報仕入れたから、早く教えてあげたくって。」
「へぇ。何?」
俺はお茶を汲んだコップを持ったまま二人が寝そべっている間のソファーへと腰掛ける。
ソファーが3つもあれば定位置も自然と決まるもので、右は智で左が亮、真ん中が俺というのが定番だ。
「あの亀城って奴、警視総監の息子やって。今日話しとった奴が朝比奈中の近くに住んでたらしくて、警視総監が住んでるからサツの目が厳しいんやってよーてな。話聞いてたら亀城って言うからまさかと思ってあっちの知り合いに連絡したら、亀城なんて珍しい苗字そうはおらんからな、ビンゴやった。」
「何でそんなお偉いの息子があんなとこ通ってんだよ?しかも、補導もよくされるような学校だぜ?許すはずなくね?」
「そこまでは分からんけど、ここまで分かればあいつの過去を洗うんは直ぐやろ。ただ、この数日でアイツの口から警視総監の息子やっていう話は微塵も出とらん。もしかしたら隠したいんかもしれんな。アイツが脅威にはならんやろうけど、脅しのネタにはもってこいやと思うで。」
「ふぅん。でもそんな警視総監の息子って隠したいもんかね?俺だったら別に気にしねぇけど。」
「お前は他人の背景に興味がないからや。俺が政治家の息子やっていうのをよそに言わんのと一緒やと思うで。」
「それは亮がおじさんのこと嫌いだからじゃん。」
「せやから一緒やって言っとるやろ。アイツも嫌いなんやと思うで、親父のこと。多分やけどな。」
亮は口調通り、元々関西に住んでいた。
父親も普通のサラリーマンで、転勤がきっかけで上京したが、程なくして政治家になると一念発起。
家族の反対を押し切って政治活動を続けている。
ただ口が上手く、営業トークは群を抜いており、それで得た強いパイプと人を魅了する力でそれなりに支持は得ている人だ。
人の為にと活動しているだけあって悪い人では無いが、高みを目指すことを息子である亮にも強要しているので、人に縛られることが嫌いな亮は反発してほぼ家出状態である。
人によってはそのネタも利用価値があるだろうし、亮自身も同族だと思われたくない為、父親の存在をひた隠しにしている。
「そういうもんなのかねぇ。」
「情報の価値なんて、人によって変わるから。だから颯斗の過去を俺らが隠してるんでしょ。悪用する奴はするんだから。」
「俺の過去は掘り起こしたってなーんともねぇけどな。話すのが面倒なだけで。」
「お前みたいな過去持っとるやつはそうおらんし、バレてもえぇことにはならん。悪事を暴かれるのとはまた訳が違うんやから。」
「分かってるって。だから大人しく従ってるだろ。」
「颯斗は自分のことを軽視しすぎ。そんな軽い問題じゃないよ。」
「そう言われたってなぁ。俺は強い奴にしか興味ねぇし、過去をどうこう言われたって終わったことだしな。」
「颯斗は強いからそうやって耐えれるけど、普通はそうはいかないんだよ。トラウマになってないのが奇跡なんだから。」
「まぁ俺最強だから。」
「ったく。風呂入ってきたならもう寝ようよ。明日起きる気ある?」
「そんなもんねぇに決まってるだろ。目が覚めたら学校に行くんだよ。」
「単位を管理する俺の身にもなってよ。」
「俺の側近だからな。頑張れ。」
「とんだわがまま親分だな。」
そう言われながらその場は解散となり、各々が与えられた自室へと散っていく。
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