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第2章 火神颯斗という男
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付き合いで飲み明かしていくうちに俺はその場の空気に呑まれ、陽気に話をしては誘われて中央ホールで音楽に乗り、気分とタイミングが合えばVIPルームで女を抱いた。
24時間営業していて窓一つない地下の空間は時間の感覚を奪い、俺は時間を忘れて遊び呆け、逸れたはずの直哉も俺の傍に来たりどっかに行ったりを繰り返し、ここに俺を誘った女も一度抱かれれば姿を消した。
何時間そこに滞在しているのか分からないが、流石に酔いも回って頭にもやがかかり始めた頃、俺は途切れることのない人の波に別れを告げながらクラブを後にした。
直哉が居たのかどうかは確認していないが、どちらにせよ好きなときに勝手に帰るだろうと判断し、既に朝日が昇って目にも酔いの回った頭にも毒である眩しさから逃れるように影の裏道を歩いてある人物へと電話をかける。
『どこほっつき歩いてるのねーん。』
数回コールを鳴らせばいつもどおりの口調で智が電話に出てくれる。
「クラブ、今出たとこ。悪ぃけど迎えに来てくんね?流石にこれはバイク乗って帰れねぇわ。」
『かなり入り浸ってたみたいだね。いいよ、どこ行けばいい?』
「近くの公園。亮も連れてきて、駅裏の駐輪場にあるバイク回収させといて。」
『亮ちゃん寝起き悪いのに。ちょっと待っといて。なるべく早く行くから。』
「おう、わりぃな。」
電話を切り、クラブからすぐ近くにある小さな公園に向かい、そこのベンチに腰掛けて智が迎えに来るのを待つ。
酔いも寝不足も疲労も相まって体は酷くだるいが、それでも心は満ち足りていた。
やはりあのような喧騒の中は楽しく、気分も踊るし時間を忘れるほどに俺を満たしてくれる。
あの生活が当たり前で毎日だった俺は、何も起こらない日がざらにある今が暇で堪らないのは当然のように思う。
絶対に戻りたくないのかと聞かれれば正直悩んでしまう部分もあるが、それよりも謙兄との約束のほうが俺には大切であり、戻らないと決めた自分の信念を貫き通したい。
少しすれば智が公園前に姿を現し、スペアキーで動かしたであろう俺のバイクに跨った亮も一緒に迎えに来てくれる。
「まぁた派手に遊んで。戻ってくるかもってまた噂されるよ。」
「何人かには聞かれたから戻らねぇって言っといた。遊びに来ただけだって。」
「足を洗った人間が行くような場所じゃないんだけどね。」
「誘われたから渋々だよ。俺一人じゃいかねぇから。」
そう反論しながら智の後ろに乗り込み、帰宅して風呂に入れば俺は学校には行かず、そのまま眠りについた。
24時間営業していて窓一つない地下の空間は時間の感覚を奪い、俺は時間を忘れて遊び呆け、逸れたはずの直哉も俺の傍に来たりどっかに行ったりを繰り返し、ここに俺を誘った女も一度抱かれれば姿を消した。
何時間そこに滞在しているのか分からないが、流石に酔いも回って頭にもやがかかり始めた頃、俺は途切れることのない人の波に別れを告げながらクラブを後にした。
直哉が居たのかどうかは確認していないが、どちらにせよ好きなときに勝手に帰るだろうと判断し、既に朝日が昇って目にも酔いの回った頭にも毒である眩しさから逃れるように影の裏道を歩いてある人物へと電話をかける。
『どこほっつき歩いてるのねーん。』
数回コールを鳴らせばいつもどおりの口調で智が電話に出てくれる。
「クラブ、今出たとこ。悪ぃけど迎えに来てくんね?流石にこれはバイク乗って帰れねぇわ。」
『かなり入り浸ってたみたいだね。いいよ、どこ行けばいい?』
「近くの公園。亮も連れてきて、駅裏の駐輪場にあるバイク回収させといて。」
『亮ちゃん寝起き悪いのに。ちょっと待っといて。なるべく早く行くから。』
「おう、わりぃな。」
電話を切り、クラブからすぐ近くにある小さな公園に向かい、そこのベンチに腰掛けて智が迎えに来るのを待つ。
酔いも寝不足も疲労も相まって体は酷くだるいが、それでも心は満ち足りていた。
やはりあのような喧騒の中は楽しく、気分も踊るし時間を忘れるほどに俺を満たしてくれる。
あの生活が当たり前で毎日だった俺は、何も起こらない日がざらにある今が暇で堪らないのは当然のように思う。
絶対に戻りたくないのかと聞かれれば正直悩んでしまう部分もあるが、それよりも謙兄との約束のほうが俺には大切であり、戻らないと決めた自分の信念を貫き通したい。
少しすれば智が公園前に姿を現し、スペアキーで動かしたであろう俺のバイクに跨った亮も一緒に迎えに来てくれる。
「まぁた派手に遊んで。戻ってくるかもってまた噂されるよ。」
「何人かには聞かれたから戻らねぇって言っといた。遊びに来ただけだって。」
「足を洗った人間が行くような場所じゃないんだけどね。」
「誘われたから渋々だよ。俺一人じゃいかねぇから。」
そう反論しながら智の後ろに乗り込み、帰宅して風呂に入れば俺は学校には行かず、そのまま眠りについた。
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