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第7章 加速する想い
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家まで戻ってくれば、玄関には智と亮が待ち構えていた。
「何事?」
「わり。もう大丈夫だから。足洗いたいからそこ通してくれるか?」
二人の追及に嫌がるように顔を背けた柚希の態度を見て、二人も大人しく引き下がって通路を開けてくれる。
柚希を浴室へと下ろし、寝汗をかいて冷え切った体を温める様に促し、俺は新しい服を用意するために自室に向かおうとすると、廊下にはまだ二人が待っていた。
「大丈夫なの?」
さっきは柚希を気遣っただけで、やはり見逃してくれたわけではなかったらしい。
「もう大丈夫だから。俺が一緒に寝れば問題ないと思う。」
「来た時より酷くなってるんじゃないの?」
「考えてもみろよ。お前らだって、何があったか想像ついてんだろ。1週間やそこらで忘れられるわけねぇじゃん。一人にするべきじゃなかった。」
少し考えれば分かったことなだけに、何故安易に考えてしまったんだと後悔の念が胸を締め付ける。
出ていったことに気づけたからよかったものの、気づかなければ柚希はどこまで逃げていたのだろう。
パニックを起こした頭では、逃げることは止められないだろう。
足に血が滲もうとも、行く当てがなくてもただひたすら逃げ続けていたに違いない。
想像するだけで苦しくてたまらなかった。
「颯斗、あんまり自分を責めないで。気づいてあげられなかったのは俺たちも一緒だから。今回は何事もなく間に合ったんだし、次からは一緒に寝てあげればいい。そんなに責任を感じなくていいと思うよ。」
「分かってる。服、用意しないといけないから。俺柚希と一緒に寝るから、お前らももう寝ろよ。」
「分かったよ。おやすみ。」
智の声を背中に自室に入り、服を用意して出てくれば二人はリビングに戻ったのかいなかった。
脱衣所で柚希が出てくるのを待っていれば、体が温まったであろう柚希の顔色は少しマシになっていた。
流したのは体だけだったようだが、赤みが出た頬に安堵する。
「大丈夫か?体調は?」
「うん、大丈夫。ごめんね、油断してた。」
「いいよ。俺も安易に考えてたから悪いし。前もこんなことあったのか?」
「うぅん。初めて。今までは、魘されて眠れないとか、食欲ないとかだけだったから。情けないね。」
そう言って、柚希は自分を卑下するように小さく笑った。
何故、そんな風に考えてしまうのだろう。
あんなことを体験して平然としていられる奴がいるわけがない。
柚希が元々こういう性格だと理解していながらも、その笑顔は見るに堪えないほど苦しかった。
「そんな風に笑うなよ。怖くて当然だろ。平気なわけがねぇじゃん。泣きたいなら泣けばいい、怖いなら怖いって言えばいい。我慢する必要はねぇ。俺が傍にいんだから。」
少しでも柚希の力になりたかった。
お前には俺がいるんだと分かってほしかった。
頼ってもいいんだと思ってもらいたかった。
「何事?」
「わり。もう大丈夫だから。足洗いたいからそこ通してくれるか?」
二人の追及に嫌がるように顔を背けた柚希の態度を見て、二人も大人しく引き下がって通路を開けてくれる。
柚希を浴室へと下ろし、寝汗をかいて冷え切った体を温める様に促し、俺は新しい服を用意するために自室に向かおうとすると、廊下にはまだ二人が待っていた。
「大丈夫なの?」
さっきは柚希を気遣っただけで、やはり見逃してくれたわけではなかったらしい。
「もう大丈夫だから。俺が一緒に寝れば問題ないと思う。」
「来た時より酷くなってるんじゃないの?」
「考えてもみろよ。お前らだって、何があったか想像ついてんだろ。1週間やそこらで忘れられるわけねぇじゃん。一人にするべきじゃなかった。」
少し考えれば分かったことなだけに、何故安易に考えてしまったんだと後悔の念が胸を締め付ける。
出ていったことに気づけたからよかったものの、気づかなければ柚希はどこまで逃げていたのだろう。
パニックを起こした頭では、逃げることは止められないだろう。
足に血が滲もうとも、行く当てがなくてもただひたすら逃げ続けていたに違いない。
想像するだけで苦しくてたまらなかった。
「颯斗、あんまり自分を責めないで。気づいてあげられなかったのは俺たちも一緒だから。今回は何事もなく間に合ったんだし、次からは一緒に寝てあげればいい。そんなに責任を感じなくていいと思うよ。」
「分かってる。服、用意しないといけないから。俺柚希と一緒に寝るから、お前らももう寝ろよ。」
「分かったよ。おやすみ。」
智の声を背中に自室に入り、服を用意して出てくれば二人はリビングに戻ったのかいなかった。
脱衣所で柚希が出てくるのを待っていれば、体が温まったであろう柚希の顔色は少しマシになっていた。
流したのは体だけだったようだが、赤みが出た頬に安堵する。
「大丈夫か?体調は?」
「うん、大丈夫。ごめんね、油断してた。」
「いいよ。俺も安易に考えてたから悪いし。前もこんなことあったのか?」
「うぅん。初めて。今までは、魘されて眠れないとか、食欲ないとかだけだったから。情けないね。」
そう言って、柚希は自分を卑下するように小さく笑った。
何故、そんな風に考えてしまうのだろう。
あんなことを体験して平然としていられる奴がいるわけがない。
柚希が元々こういう性格だと理解していながらも、その笑顔は見るに堪えないほど苦しかった。
「そんな風に笑うなよ。怖くて当然だろ。平気なわけがねぇじゃん。泣きたいなら泣けばいい、怖いなら怖いって言えばいい。我慢する必要はねぇ。俺が傍にいんだから。」
少しでも柚希の力になりたかった。
お前には俺がいるんだと分かってほしかった。
頼ってもいいんだと思ってもらいたかった。
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