従順な俺を壊して 【颯斗編】

川崎葵

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第7章 加速する想い

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「颯斗の、おっきい。」


イった余韻の熱にほだされているのか、ボーっと眺めながら柚希はそんなことをこぼす。
自分が何を言ったのかあんまり理解はしてなさそうで、変に男心をくすぐられて押し倒したい衝動に駆られる。


「お前って奴は。本当に俺を欲情させるのがうまいな。」

「え?何のこと?」

「柚希、まだ頑張れる?」

「え?何を?」

「ごめん、俺まだおさまんないや。」


何のことか全く理解できていない柚希を押し倒し、指にゴムをはめて後ろのつぼみに宛がう。


「え、待って、無理。やだ、怖い。」

「ちょっとだけ。痛かったら言って。直ぐやめるから。」

「じゃあやめてよ、そんなの無理、颯斗のなんか入らないっ。」

「ちゃんとほぐすから。痛かったらやめるって。」


本当はここまでするつもりはなかったし、柚希にちゃんと同意を得てからするつもりだった。
それでも、大きいと言いながら無意識に確認するように指を這わされ、再度欲望に火をつけられたら俺としても我慢はきかない。
多少なりとも自業自得なのだから、少し付き合ってもらいたいのが正直なところだ。

ただ流されやすい柚希は抗うようなことはせず、少し苦しそうな顔をしながらも俺のわがままを受け入れてくれる。
その姿さえも愛しく、俺を受け入れてくれること自体に快感を覚える。
ゆっくりと時間をかけて中をほぐしていくと、ある個所を指が掠めた瞬間、急に中が締め付けられ、柚希が不安そうに瞳を揺らした。


「柚希、もしかしてここ好き?」


先ほどのところを再度押すようにすれば、体はびくっと反応し、柚希は不安の色を濃くしながら瞳を潤ませた。


「何それ、やだ怖い、」

「好きなんだ。これ、どんな感じ?気持ちいい?」


どうやら、いいところを探り当てたらしく、いたずら心に火が付き、執拗にそこを攻める。


「やだ、変な感じするっ、怖いっ、」

「大丈夫。ほら俺に掴まって。大丈夫だから。」


初めての感覚に柚希は怯えているようで、俺は安心させるように体を寄せれば、縋るように抱き着いてくる。
頭を撫でながら耳や首筋にキスを落としつつ、柚希がその感覚に慣れるまで付き合えば、次第に体が熱くなり、吐息も濡れっぽくなってきた。
それに、元気をなくしていたものも反応を示し始め、想定外の感度に心が躍るのが止められない。


「すっげ。柚希才能あるよ。」

「何の才能だよっ、もうやだっ、それ変だからっ。」

「もうそろそろいっかな。柚希怖がんないでね。無理にはしないから。」


体を離し、中に欲するように口を開けているそこに俺のものを宛がえば、柚希が怖そうに顔を歪ませる。


「やだ怖いっ、そんなの無理っ。」

「ゆっくりやるから。ほら柚希、キスしよ。」


気を紛らわせるようにキスをすれば、素直に絡ませ、快楽に気を取られている間に中へと押し進める。
ただ先ほどとは別次元の圧迫感に直ぐに意識を持っていかれ、苦しそうに顔を歪ませた。


「ごめんな。ちょっと我慢して。ほら、舌出して。」


そんな状況下でも、俺の言葉に素直に舌を出す姿にどうしようもなく興奮してしまう。
どんなに不安を抱き、訳の分からないことに恐怖し、感じることのない圧迫感に苦しい思いをしても、拒絶することなく俺を受け入れようと頑張り、涙を浮かべながらでも耐えてくれる。
この姿は全て俺のためにあるのだと思うと、俺の支配欲、独占欲を限りなく満たしてくれる。
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