転生した王妃は親バカでした

ぶるもあきら

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闇属性の秘密

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「バネッサ王妃はプラント家の…闇属性でございますよね?」

オスカーを私のベットに寝かせて、その横に添い寝しながらほっぺをツンツン。
極上ぷにぷにを堪能中の私にモーリスが問いかける。

「んー?そうだけどー?」

視線はオスカーほっぺに釘付けのまま軽い気持ちで答えた。

「では先程はなぜ水魔法を?」

ん?
ああ
さっきの乳首を洗浄した事を言ってるのかとモーリスの質問の意図を理解した。


「そりゃ綺麗に洗いたかったんだから水魔法を使うわねー」


モーリスはそれで納得するかと思いきや余計に怪訝な表情を作る。


「バネッサ王妃は水属性の魔法をつかえるのですか?」


もう~
水属性やら水魔法やらさっきから同じ事を聞いてきて面倒ね。


「闇属性なんだから当然使えるわよ。」

「は?」


モーリス、マリーヌ2人揃って唖然とした顔で私を見る。

なんなの?
いくらバカチン王妃だからって何も知らない訳じゃ無いのよ。しかも私は作者だからねっ!!


「闇属性は一度見れば他の属性も使えるの!コピーって言っても分からんか…複写魔法があるから。」


「「えっっ!!」」


あら2人ハモって仲良しねー


「一応私だってまだ見た事ない光と聖以外なら普通に使えるし…」


返す言葉も無くただ唖然とするマリーヌと何やら考える素振りのモーリス


「そんな話、聞いた事ございませんが…」


そんなモーリスの疑問も至極当然の事だった。
闇属性は我がプラント家にしか発現しない能力で、強力過ぎるが為に隠匿している情報も多い。
特にこのコピー魔法など使えると知れれば闇属性の子供の使い道は多様で、悪い奴らや他国からも狙われ放題になる。

そんな我が子を護る為にもプラント家では闇属性の能力をなるべく隠した。


「その事は陛下はご存じなのですか?」


と、何故か小声で聞いてくるモーリス

ん?レオナルド??


「いや、プラント家の秘匿事項だから知らないんじゃない?」


あれれ?
これってそう言えば秘匿事項だったわね…

自分で答えておきながらある事実に気がつく。
この能力はバネッサが大ボス化した時に国を滅ぼす為に使う能力じゃん!!

火で森を燃やし…
土を枯らせて山を崩し…
風で村を吹き飛ばしたら
水で国民を流し…
闘いの中、目にしたレオナルドの光をコピーしてこの王宮に雷を落とそうとした。

唯一コピー出来なかった聖女の聖属性にレオナルドの光属性が合わさって奇跡の愛の力でバネッサは倒される。

そんな展開だった筈なのに、もはや秘匿でもなんでも無くなってしまったわ…


なんならこれからの私はオスカーの為にこの能力を使うつもりだし…

火でオスカーの食器を煮沸消毒して、
風で産着を乾かしたり、沐浴後に髪も乾かすし、
オスカーの砂遊びの為にサラサラな土も作ろう!
水は当然私の乳首やオムツ変えた時のお尻にも使う。

光は……
まぁ別に使い道無いからいいや。


あかりの子育て知識には父親の役割は存在しなかった。

自分と子供と先生や友人や会社の社長など支えてくれた人達しかいない。

そんな今のバネッサは当然レオナルド陛下の事を愛してなどいない。
なんならクズの元夫と同等に見ていて、今後嫉妬から国を滅ぼすつもりなど微塵も無い。


それならばオスカーの為にこの闇属性を思う存分に使おうと決意するのだった。


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