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第三章 女神と親友
第100話 ティバル族の集落
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ティバル族の集落ティバルにバラトレスト兵に連れて来られた俺たちは、族長の家に案内された。人の嘘を見抜くという族長が悪人では無いと言い切った事から、小隊長の態度が激変した。
「すまなかったな。お前たちのことを疑っていたが、族長殿があのように言っておられるのなら、間違い無いのだろう」
「いえ、分かって貰えれば構わないですけど、族長さんって俺たちを初めて見たのにそこまで分かるものなんですか?」
疑いが晴れたのだから構わないけど、もし、族長が黒だと言っていたら俺たちは間違いなく殺されていたような気がする。
気になって小隊長に質問をしてみれば、族長は<審理眼>という固有スキルを持っているらしく、善人、悪人の区別、虚偽を言っているのかが分かるとの事だ。戦闘力の無いティバル族が生き残るのに役立っているとの事らしい。
「凄いスキルだな。俺たちの世界にも欲しいよな」
「でも、怖いスキルだね。悪人って判定されたら、覆すのも厳しそう」
「いえ、私の<審理眼>は心底性根が腐ったような者しか、悪人判定は出ませんよ。盗賊達や殺人を起こしているような者達ですね」
もっとも、軍人は戦時に相手を殺める事もあるから、悪人判定された者は、中々判断がつきにくいらしい。そんな訳で、漸く小隊長も俺たちの話を信じてくれる事になった。
「それで、ブラッド様の使者であるあなた達が何故このような場所に?」
「いや、何故ってフォレストパレスに向かっていたら、爆発音が聞こえて来たから、そっちに向かうと、サウザート兵との戦闘中だったんですけど」
「爆発音が聞こえて向かって来てくれたのはありがたいのですが、その……」
小隊長の歯切れが悪い。
何かおかしな所でもあったのか?
「皆様はサウザートの何処からこちらに入って来られたのですか?」
族長が何か心当たりがあるのか俺たちの進入経路を確認してきた。
「えっと、サウザート軍に見つからないように、海岸沿いにやって来ましたけど、何か問題でもありましたか?」
小隊長と族長が顔を見合わせ驚いている。
「海岸沿いだって!」
「そうですけど、そんなに驚かなくても」
小隊長が首を横に振る。
「いや、驚くだろう。確かにそこからならここを通るか。だが、あそこは今、砂の悪魔が縄張りにしていた筈。よく無事に抜けられたものだ」
「砂の悪魔?」
ミコトが聞き返すと、小隊長は頷き、砂の悪魔について教えてくれた。
「ああ、あれがそうだったのか……」
「無事に来れて良かったね……」
俺たちの様子を見ていた族長が気を利かせてくれたのか、飲み物を出してくれた。
「どうやら、砂の悪魔に出会ったようですね。無事にここまで来れたようで幸いです。これを飲んで、心を落ち着かせてください」
俺たちは、差し出された飲み物を口にする。
「おいしい!」
「紅茶みたい」
色味は濃い抹茶のような色をしていたが、飲むと少し甘味を感じるお茶だった。しかも、何だか心が落ち着く気がする。
「御口にあったようで、なによりです」
「話を戻そう。あなた達は、ブラッド様からどのような依頼を受けて来たのか話せるかな?」
「ああ。このアルをデイジー様に先ずは会わせる所からかな」
「子竜を?」
「そして、セドニーは殺してはいけないということを伝えに」
「魔王セドニーを倒してはならないだと!」
小隊長が怒鳴り声を上げる。
「それではこの戦争が終わらないではないか!」
「いや、アルをデイジー様に会わせた後は、セドニーにアルを会わせる事でたぶん戦争は終わります」
小隊長と族長は首を傾げ、不思議そうに俺たちを見ていた。
「何を言っているのかさっぱり分からない」
「すみません。俺たちも詳しく説明出来なくて」
「僕が二人に会えばぁ、過去の記憶が蘇って、仲良くなるんだよぉ」
アルが更によく分からないが説明をするものだから、二人の頭の上に? マークが浮かんでいるのが見ていて分かる。
「むぅ。全く分からん。とにかく、フォレストパレスに向かうのだな」
「はい」
小隊長は徐に胸に巻いてある布に手を突っ込む。
「ちょ、何を……」
そして、紙を一枚取り出した。
何処に入れているんだよ! と突っ込みたくなったが、黙っておいた。ミサオの視線が怖い。
小隊長は、気にすることもなく取り出した紙に何か書き込み始め、書き終わると再び胸の間から封筒を取り出す。
「お前のおっぱいは異空間収納でも持っているのか」
ミサオが小声で何やら呟いていたが、聞こえなかった事にしよう。
「すまんが、これをデイジー様に届けてくれないか?」
封筒を俺に差し出し、デイジーに渡すように頼まれた。
「別に構いませんけど、俺たちに任せていいんですか?」
自分の部下ならもっと早く届けることが出来るのではないか聞いたら、急ぐものでもないし、俺たちが渡した直接渡した方が良いと言われた。
これは、俺たちの事について何か書いているのだと俺は悟ったので、届けることにした。
「ところで、族長さん。ここに住んでいるティバル族の方は少ないのですか?」
ミコトが族長に質問する。それは、俺も思っていた。建っている家があまりにも少ない。
「はい。このティバルには、私を含め二十八人程しか居りません」
二十八人とはまた随分と少ないな。
「何分、私達は戦う力を持たない種族。モンスターに襲われたり、盗賊に襲われたりでかなりの人数が減りました。まだ、フォレストパレスにも何人か居りますが、全部で五十人にも満たないでしょうな」
モンスターはともかく盗賊?
「盗賊にも襲われるのですか?」
ミコトの質問に族長は首を縦に振る。
「ここにはそんなに金目の物がありませんから、不思議に思うのもしょうがないですな」
「あなた達は、ここに来たのは初めてなのか?」
「あたしはブラッドに連れられて一度だけフォレストパレスに行ったけど、亜人の人には会わなかったな」
「俺たちは初めてです」
「そうか。族長?」
「構いませんよ」
「彼ら亜人は、確かに数が少ない。人族の方が圧倒的に多い。何故、亜人族が人族の盗賊に襲われるか。それはな、慰み物として捕らえるんだ」
ミコトとミサオの表情が引き攣る。
「何故……?」
「人族と亜人族では子が出来ないんだよ。でも、亜人族と人族と体の作りに殆ど差は無い。だから、な」
小隊長が顔を俯く。
「分かりました。道中、もし盗賊を見つけたら、ぶっ倒して、囚われている亜人族の人が居たら開放しますよ!」
俺の言葉に有り難いと手を握られた。小隊長からも戦争が無ければ盗賊討伐が本来の仕事と言われ助かると言われた。
ここでやる事が増えたな。
俺たちは、顔を見合わせ拳に力を込めるのだった。
「すまなかったな。お前たちのことを疑っていたが、族長殿があのように言っておられるのなら、間違い無いのだろう」
「いえ、分かって貰えれば構わないですけど、族長さんって俺たちを初めて見たのにそこまで分かるものなんですか?」
疑いが晴れたのだから構わないけど、もし、族長が黒だと言っていたら俺たちは間違いなく殺されていたような気がする。
気になって小隊長に質問をしてみれば、族長は<審理眼>という固有スキルを持っているらしく、善人、悪人の区別、虚偽を言っているのかが分かるとの事だ。戦闘力の無いティバル族が生き残るのに役立っているとの事らしい。
「凄いスキルだな。俺たちの世界にも欲しいよな」
「でも、怖いスキルだね。悪人って判定されたら、覆すのも厳しそう」
「いえ、私の<審理眼>は心底性根が腐ったような者しか、悪人判定は出ませんよ。盗賊達や殺人を起こしているような者達ですね」
もっとも、軍人は戦時に相手を殺める事もあるから、悪人判定された者は、中々判断がつきにくいらしい。そんな訳で、漸く小隊長も俺たちの話を信じてくれる事になった。
「それで、ブラッド様の使者であるあなた達が何故このような場所に?」
「いや、何故ってフォレストパレスに向かっていたら、爆発音が聞こえて来たから、そっちに向かうと、サウザート兵との戦闘中だったんですけど」
「爆発音が聞こえて向かって来てくれたのはありがたいのですが、その……」
小隊長の歯切れが悪い。
何かおかしな所でもあったのか?
「皆様はサウザートの何処からこちらに入って来られたのですか?」
族長が何か心当たりがあるのか俺たちの進入経路を確認してきた。
「えっと、サウザート軍に見つからないように、海岸沿いにやって来ましたけど、何か問題でもありましたか?」
小隊長と族長が顔を見合わせ驚いている。
「海岸沿いだって!」
「そうですけど、そんなに驚かなくても」
小隊長が首を横に振る。
「いや、驚くだろう。確かにそこからならここを通るか。だが、あそこは今、砂の悪魔が縄張りにしていた筈。よく無事に抜けられたものだ」
「砂の悪魔?」
ミコトが聞き返すと、小隊長は頷き、砂の悪魔について教えてくれた。
「ああ、あれがそうだったのか……」
「無事に来れて良かったね……」
俺たちの様子を見ていた族長が気を利かせてくれたのか、飲み物を出してくれた。
「どうやら、砂の悪魔に出会ったようですね。無事にここまで来れたようで幸いです。これを飲んで、心を落ち着かせてください」
俺たちは、差し出された飲み物を口にする。
「おいしい!」
「紅茶みたい」
色味は濃い抹茶のような色をしていたが、飲むと少し甘味を感じるお茶だった。しかも、何だか心が落ち着く気がする。
「御口にあったようで、なによりです」
「話を戻そう。あなた達は、ブラッド様からどのような依頼を受けて来たのか話せるかな?」
「ああ。このアルをデイジー様に先ずは会わせる所からかな」
「子竜を?」
「そして、セドニーは殺してはいけないということを伝えに」
「魔王セドニーを倒してはならないだと!」
小隊長が怒鳴り声を上げる。
「それではこの戦争が終わらないではないか!」
「いや、アルをデイジー様に会わせた後は、セドニーにアルを会わせる事でたぶん戦争は終わります」
小隊長と族長は首を傾げ、不思議そうに俺たちを見ていた。
「何を言っているのかさっぱり分からない」
「すみません。俺たちも詳しく説明出来なくて」
「僕が二人に会えばぁ、過去の記憶が蘇って、仲良くなるんだよぉ」
アルが更によく分からないが説明をするものだから、二人の頭の上に? マークが浮かんでいるのが見ていて分かる。
「むぅ。全く分からん。とにかく、フォレストパレスに向かうのだな」
「はい」
小隊長は徐に胸に巻いてある布に手を突っ込む。
「ちょ、何を……」
そして、紙を一枚取り出した。
何処に入れているんだよ! と突っ込みたくなったが、黙っておいた。ミサオの視線が怖い。
小隊長は、気にすることもなく取り出した紙に何か書き込み始め、書き終わると再び胸の間から封筒を取り出す。
「お前のおっぱいは異空間収納でも持っているのか」
ミサオが小声で何やら呟いていたが、聞こえなかった事にしよう。
「すまんが、これをデイジー様に届けてくれないか?」
封筒を俺に差し出し、デイジーに渡すように頼まれた。
「別に構いませんけど、俺たちに任せていいんですか?」
自分の部下ならもっと早く届けることが出来るのではないか聞いたら、急ぐものでもないし、俺たちが渡した直接渡した方が良いと言われた。
これは、俺たちの事について何か書いているのだと俺は悟ったので、届けることにした。
「ところで、族長さん。ここに住んでいるティバル族の方は少ないのですか?」
ミコトが族長に質問する。それは、俺も思っていた。建っている家があまりにも少ない。
「はい。このティバルには、私を含め二十八人程しか居りません」
二十八人とはまた随分と少ないな。
「何分、私達は戦う力を持たない種族。モンスターに襲われたり、盗賊に襲われたりでかなりの人数が減りました。まだ、フォレストパレスにも何人か居りますが、全部で五十人にも満たないでしょうな」
モンスターはともかく盗賊?
「盗賊にも襲われるのですか?」
ミコトの質問に族長は首を縦に振る。
「ここにはそんなに金目の物がありませんから、不思議に思うのもしょうがないですな」
「あなた達は、ここに来たのは初めてなのか?」
「あたしはブラッドに連れられて一度だけフォレストパレスに行ったけど、亜人の人には会わなかったな」
「俺たちは初めてです」
「そうか。族長?」
「構いませんよ」
「彼ら亜人は、確かに数が少ない。人族の方が圧倒的に多い。何故、亜人族が人族の盗賊に襲われるか。それはな、慰み物として捕らえるんだ」
ミコトとミサオの表情が引き攣る。
「何故……?」
「人族と亜人族では子が出来ないんだよ。でも、亜人族と人族と体の作りに殆ど差は無い。だから、な」
小隊長が顔を俯く。
「分かりました。道中、もし盗賊を見つけたら、ぶっ倒して、囚われている亜人族の人が居たら開放しますよ!」
俺の言葉に有り難いと手を握られた。小隊長からも戦争が無ければ盗賊討伐が本来の仕事と言われ助かると言われた。
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