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第一章 救世主と聖女
第8話 初バトル
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ポーラと戦闘訓練を始め三日が経った。初日と比べてもはっきりと分かる位、俺の動きは良くなっていた。もう外に出てモンスターと戦っても大丈夫だと自分でも思う。
「アスカ、だいぶ動きが良くなったね。そろそろ実戦に出てみようか」
「ああ。俺もそろそろ大丈夫な気がしていたからな。行ってみよう」
この村の周辺にはスライムが少々出没する程度らしい。俺が初めてこの世界に来た時に現れたのもスライムだったな。
腕が鳴るぜ。とは言っても、俺のレベルは一のまま。しかも、武器は使えない素手での戦闘だ。気を抜けないのは間違いない。
「ちょっと待っていて。宿から装備を取ってくるわ」
ポーラが宿に装備を取りに行っている間も俺は戦闘のイメージトレーニングを兼ねて、一人シャドーをしながら待っていた。暫くしてポーラが戻ってくると、シャドーをしている俺を見てクスクスと笑っていた。
「お待たせ。そんなに張り切らなくてもいいわよ。相手はスライムなんだから」
「そんなこと言ってもなぁ。俺はモンスターと戦うのは初めてなんだぞ。緊張して当然だろ」
ゲームなんかじゃスライムと言えば、序盤に出てくる雑魚中の雑魚が常識。やっぱりこっちの世界でも同様の扱いなのかポーラは余裕といった感じだ。
「まあ、初めての生死に係わる戦闘になるだろうから、緊張するなというのも無理か」
うん? 生死に係わる?
「おい、ちょっと待った。今、命に係わるって言ったか? スライムなんだろ?」
「あら、アスカ、あなたひょっとしてスライムが雑魚とか想像していたのかしら?」
「お前の言い方だとそう感じたんだけど、違うのか?」
「確かにスライムは弱いわよ。でも、舐めてかかったら死ぬわよ。スライムの体当たり程度じゃ、ダメージなんて受けないわ。でも、あれが出す消化液は何でも溶かしてしまう。肌に触れたら、骨まで溶けてしまうわよ。それに、あのゼリー状の体で口や鼻を覆われたら、窒息して死んでしまうわ」
おいおい、そんな事言われたら、ビビッてしまうじゃないか……。
「まあ、でも動きはそれほど早くないし、消化液にさえ気を付けていれば死なないわよ。私も付いているしね」
「頼むよ。本当に」
「任せなさい!」
俺たちは、村を出て暫く平野を歩いていたが、思ったよりモンスターがうろうろしている訳でもなく、スライムに出会えなかった。
一時間ほど歩いていくと、俺の背丈ほどある草が群生している場所に辿り着いた。
「気を付けて。こういう所にスライムはよく現れるわよ」
ポーラが俺に注意を促す。すると、それがあたかもゲームのフラグだったかのように、草の中からガサガサと音がして、何かがこっちにやってくるようだ。俺は、すぐに戦闘態勢に入り待ち構える。
ガサガサッ。ガサガサガサッ!
草の中からピョコっと何かが飛び出てきた。俺はそれに殴りかかろうとすると、ポーラが静止する。
「待って。スライムじゃないわよ」
そう言われ、よく見るとそれは兎に似た小動物だった。その小動物が俺たちの方をじっと見ている。
「兎?」
「あれは、ラビね。人前にこんなに堂々と出てくるなんて、珍しいわね」
「ラビ?」
「ええ、臆病で大人しい動物よ。あのお肉が美味しいの。昨日の宿の食事にも出ていたわよ」
あのシチューみたいな食べ物に入っていた肉がそうか。でも、そんな臆病なラビがどうして? すると更に草の中から別の生き物が出てきて、ラビを取り込んだ。
「スライム!」
「あのスライムから逃げていたのね。アスカ、さあ、今度こそあなたの出番よ」
俺は構えるとスライムの目の前に出る。ラビがスライムの青い体の中で溶かされていく。俺も下手をすればあのラビと同じ目に合うのかもしれないと思うと、最初の一歩が動き出せなかった。
「落ち着いて。あなたなら出来るわ」
「よし、いくぞ!」
ガサ、ガサガサ……、ガサガサガサ……
スライムに突撃しようとしたその時、草の中から更にスライムが出てきた。ざっと見て十体はいる。
「嘘だろ! こんな数相手に出来る訳ないじゃないか!」
「大丈夫よ。新たに現れたスライムは私が相手するから、あなたは目の前の一体に集中して」
ポーラが剣を抜き、新たに現れたスライム達の中へ向かっていく。スパッ。あっという間に一体のスライムがポーラの剣によって真っ二つに割れ、消えていった。
俺も負けていられないな。よし、気を取り直していくぞ。目の前のスライムに向かって駆け出す。くっ、走ると胸が弾んで邪魔だ……。だが、もうスライムは目の前。
「おらぁっ!」
俺はスライムを思いっきり右手の拳に力を込め殴った。俺の拳は見事にスライムに命中。よし、クリーンヒット?
ぷるん。
ぷるん? あれ、何、この感触。全く手応えが無い。もう一度! すかさず、左拳で反対から殴る。
ぷるん。
また……。くそ、こうなったらやけくそだ。右、左、右。連続で俺の攻撃はスライムに命中するが、ゼリー状のスライムのボディーが右に左にぷるんと流れるだけでダメージを受けている気配が全くない。
「アスカ! 何を遊んでいるの!」
「遊んでなんかいないさ。俺の攻撃が全く効かないんだ! やっぱり素手でモンスターと戦うなんて無理なんだよ」
俺が叫ぶのと同時にそれまでただサンドバック状態になっていたスライムが俺に体当たりをして来た。
ぽよん……
スライムの体当たりは俺の胸を揺らしただけで、痛みも何も感じない。
「……。お互いにノーダメージ……。不毛な戦いだ……」
するとスライムの体の前面が窄んで、俺に向けて何かを吐き出す。俺はその吐き出された物をさっと避ける。スライムが吐いた物が地面にべちゃっと当たると、その地面が数センチの深さで穴が空いた。
「危ねぇ。これが消化液か。当たったら服どころか体も溶けてしまいそうだ」
俺が苦戦をしている間に、ポーラは他のスライム達を全て倒してしまったみたいだ。俺の傍へと駈け寄ってきた。
「どうやら、スライムのゼリーボディに素手は不利みたいね。もっと力が無いとダメージを与えられないみたい。ごめんなさい。私の判断ミスだわ。こいつは任せて」
すかさず、ポーラがスライムの体を真っ二つに切り裂いた。
「戻りましょうか。ここに居たらまたスライムが出てくるかもしれないわ」
「ああ。しょうがないよな……」
俺たちは村へと戻るとそのまま宿に戻っていった。
「あなたの素手でも倒せそうな雑魚モンスターか……」
ポーラが部屋に着くなり考え込んでいた。素手の俺でもダメージを与えられそうな雑魚モンスターに心当たりがないか思い出そうとしてくれている。
「とりあえず、お風呂にでも入ってゆっくり考えましょうか」
俺とポーラは風呂に行くと、湯船に浸かる。当然、俺は目を瞑ったままだ。
「あぁぁ。生き返る。気持ちいい」
ポーラの声が浴室に反響し、自分の反響した声を聴いたポーラが突然湯船から立ち上がった。
「あ! あった。あなたでも戦える場所!」
「本当か!」
思わず俺も声に出し、そして目を開けてしまった。
俺の目に入ったのは、俺よりも小さいが立派な二つのこぶ……。ポーラのあられもない姿。
「ちょっ、何で目を開けているのよ!」
俺はポーラの一撃で気を失い、気が付けばベッドの上でもう夜が明けていた……。
「アスカ、だいぶ動きが良くなったね。そろそろ実戦に出てみようか」
「ああ。俺もそろそろ大丈夫な気がしていたからな。行ってみよう」
この村の周辺にはスライムが少々出没する程度らしい。俺が初めてこの世界に来た時に現れたのもスライムだったな。
腕が鳴るぜ。とは言っても、俺のレベルは一のまま。しかも、武器は使えない素手での戦闘だ。気を抜けないのは間違いない。
「ちょっと待っていて。宿から装備を取ってくるわ」
ポーラが宿に装備を取りに行っている間も俺は戦闘のイメージトレーニングを兼ねて、一人シャドーをしながら待っていた。暫くしてポーラが戻ってくると、シャドーをしている俺を見てクスクスと笑っていた。
「お待たせ。そんなに張り切らなくてもいいわよ。相手はスライムなんだから」
「そんなこと言ってもなぁ。俺はモンスターと戦うのは初めてなんだぞ。緊張して当然だろ」
ゲームなんかじゃスライムと言えば、序盤に出てくる雑魚中の雑魚が常識。やっぱりこっちの世界でも同様の扱いなのかポーラは余裕といった感じだ。
「まあ、初めての生死に係わる戦闘になるだろうから、緊張するなというのも無理か」
うん? 生死に係わる?
「おい、ちょっと待った。今、命に係わるって言ったか? スライムなんだろ?」
「あら、アスカ、あなたひょっとしてスライムが雑魚とか想像していたのかしら?」
「お前の言い方だとそう感じたんだけど、違うのか?」
「確かにスライムは弱いわよ。でも、舐めてかかったら死ぬわよ。スライムの体当たり程度じゃ、ダメージなんて受けないわ。でも、あれが出す消化液は何でも溶かしてしまう。肌に触れたら、骨まで溶けてしまうわよ。それに、あのゼリー状の体で口や鼻を覆われたら、窒息して死んでしまうわ」
おいおい、そんな事言われたら、ビビッてしまうじゃないか……。
「まあ、でも動きはそれほど早くないし、消化液にさえ気を付けていれば死なないわよ。私も付いているしね」
「頼むよ。本当に」
「任せなさい!」
俺たちは、村を出て暫く平野を歩いていたが、思ったよりモンスターがうろうろしている訳でもなく、スライムに出会えなかった。
一時間ほど歩いていくと、俺の背丈ほどある草が群生している場所に辿り着いた。
「気を付けて。こういう所にスライムはよく現れるわよ」
ポーラが俺に注意を促す。すると、それがあたかもゲームのフラグだったかのように、草の中からガサガサと音がして、何かがこっちにやってくるようだ。俺は、すぐに戦闘態勢に入り待ち構える。
ガサガサッ。ガサガサガサッ!
草の中からピョコっと何かが飛び出てきた。俺はそれに殴りかかろうとすると、ポーラが静止する。
「待って。スライムじゃないわよ」
そう言われ、よく見るとそれは兎に似た小動物だった。その小動物が俺たちの方をじっと見ている。
「兎?」
「あれは、ラビね。人前にこんなに堂々と出てくるなんて、珍しいわね」
「ラビ?」
「ええ、臆病で大人しい動物よ。あのお肉が美味しいの。昨日の宿の食事にも出ていたわよ」
あのシチューみたいな食べ物に入っていた肉がそうか。でも、そんな臆病なラビがどうして? すると更に草の中から別の生き物が出てきて、ラビを取り込んだ。
「スライム!」
「あのスライムから逃げていたのね。アスカ、さあ、今度こそあなたの出番よ」
俺は構えるとスライムの目の前に出る。ラビがスライムの青い体の中で溶かされていく。俺も下手をすればあのラビと同じ目に合うのかもしれないと思うと、最初の一歩が動き出せなかった。
「落ち着いて。あなたなら出来るわ」
「よし、いくぞ!」
ガサ、ガサガサ……、ガサガサガサ……
スライムに突撃しようとしたその時、草の中から更にスライムが出てきた。ざっと見て十体はいる。
「嘘だろ! こんな数相手に出来る訳ないじゃないか!」
「大丈夫よ。新たに現れたスライムは私が相手するから、あなたは目の前の一体に集中して」
ポーラが剣を抜き、新たに現れたスライム達の中へ向かっていく。スパッ。あっという間に一体のスライムがポーラの剣によって真っ二つに割れ、消えていった。
俺も負けていられないな。よし、気を取り直していくぞ。目の前のスライムに向かって駆け出す。くっ、走ると胸が弾んで邪魔だ……。だが、もうスライムは目の前。
「おらぁっ!」
俺はスライムを思いっきり右手の拳に力を込め殴った。俺の拳は見事にスライムに命中。よし、クリーンヒット?
ぷるん。
ぷるん? あれ、何、この感触。全く手応えが無い。もう一度! すかさず、左拳で反対から殴る。
ぷるん。
また……。くそ、こうなったらやけくそだ。右、左、右。連続で俺の攻撃はスライムに命中するが、ゼリー状のスライムのボディーが右に左にぷるんと流れるだけでダメージを受けている気配が全くない。
「アスカ! 何を遊んでいるの!」
「遊んでなんかいないさ。俺の攻撃が全く効かないんだ! やっぱり素手でモンスターと戦うなんて無理なんだよ」
俺が叫ぶのと同時にそれまでただサンドバック状態になっていたスライムが俺に体当たりをして来た。
ぽよん……
スライムの体当たりは俺の胸を揺らしただけで、痛みも何も感じない。
「……。お互いにノーダメージ……。不毛な戦いだ……」
するとスライムの体の前面が窄んで、俺に向けて何かを吐き出す。俺はその吐き出された物をさっと避ける。スライムが吐いた物が地面にべちゃっと当たると、その地面が数センチの深さで穴が空いた。
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俺が苦戦をしている間に、ポーラは他のスライム達を全て倒してしまったみたいだ。俺の傍へと駈け寄ってきた。
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すかさず、ポーラがスライムの体を真っ二つに切り裂いた。
「戻りましょうか。ここに居たらまたスライムが出てくるかもしれないわ」
「ああ。しょうがないよな……」
俺たちは村へと戻るとそのまま宿に戻っていった。
「あなたの素手でも倒せそうな雑魚モンスターか……」
ポーラが部屋に着くなり考え込んでいた。素手の俺でもダメージを与えられそうな雑魚モンスターに心当たりがないか思い出そうとしてくれている。
「とりあえず、お風呂にでも入ってゆっくり考えましょうか」
俺とポーラは風呂に行くと、湯船に浸かる。当然、俺は目を瞑ったままだ。
「あぁぁ。生き返る。気持ちいい」
ポーラの声が浴室に反響し、自分の反響した声を聴いたポーラが突然湯船から立ち上がった。
「あ! あった。あなたでも戦える場所!」
「本当か!」
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