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第一章 救世主と聖女
第9話 ダンジョン
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スライムと初めて戦った翌日、俺はポーラに連れられて村の外を歩いていた。
「昨日はごめん」
俺は、風呂の中でポーラの裸を見てしまった事を謝罪すると、ポーラは顔を赤らめながら俺に謝罪した。
「私こそごめんなさい。一緒にお風呂に入るのだから、いつか見られる事があると思ってはいたけど、恥ずかしさのあまりあなたを瀕死にしてしまったわ……」
ポーラに攻撃され朝まで気を失っていたのは、瀕死の状態になっていたからだという。回復薬は飲用するのが最も効果的なのだが、気を失っていた俺は飲むことが出来ず、自然回復を待っていたら朝になってしまったという事だ。
目覚めてから回復薬を飲んだ俺はこうして今ポーラと一緒にとある場所へと向かっていた。
「アスカ、今から行くところはアンファ村から最も近い場所にある洞窟よ。そこにはケイブバットっていうモンスターがいるの」
ケイブバット。名前を聞くに蝙蝠のモンスターか? ラビもそうだったが、この世界は俺の世界の言葉に似ているから何となく分かるのが有難い。
「そのモンスターなら俺でも倒せるって事か」
「ええ。ただ、飛んでいるから攻撃を当てるのが難しいかもしれないわ。頑張ってね」
俺は静かに頷き、気を引き締めその洞窟へと向かう。それから暫く歩いていると、岩場が見えてきて、そこに大きな穴がぽっかりと開いているのが見えてきた。
「あそこよ。駆け出しの冒険者がよくここに来るから、もう宝箱とかはないんだけどね」
「宝箱とかあるのか。まるでダンジョンだな」
「あら、あなたの世界もこういう所はダンジョンって言うの?」
「ああ。ゲームとかによく出てくるよ。こっちの世界でもダンジョンで通じるのはありがたいな」
「ゲーム?」
「ああ、気にしないでくれ。遊びみたいなものだ」
ポーラは聞き慣れない言葉に戸惑いながらも異世界の言葉を覚える気は無いようで、洞窟の中へと進んでいった。
中に入ると、ポーラが松明に火を点ける。辺りが明るくなり進んで行くと、道が二つに分かれていた。
「こっちよ」
ポーラは迷う事なく右の道を進んで行く。
「あっちの道は?」
「あっちには何も無いわ。少し進んだら行き止まりなの。ケイブバットも居ないし」
「そっか」
俺は納得しポーラの後を付いていく。でも、何かあの道が気になるのは何故なんだろう。そんな事を思いながら進んでいるとポーラが立ち止まる。
「どうした?」
「しっ。気を付けて。来るわよ」
ポーラはこっちに向かってくるケイブバットに気付いたようで、腰の剣を抜き放つ。
それを見た俺もすぐにファイティングポーズを取ると、その直後、奥からバサバサと音を立てながら大きな蝙蝠が一体こっちに向かって飛んできた。その体は翼を広げた状態で二メートルはありそうだ。
「でかっ」
俺は思わず叫ぶ。それを聞いたケイブバットが俺に向かって突進してきた。そして大きな口を開け、俺に咬みついてくる。俺は横に軽く飛び咬みつきを躱すと、ケイブバットの顔面を思いっきり殴った。
「いいわよ。アスカ。その調子!」
ポーラが俺の動きを褒める。ケイブバットは俺に殴られ、怯んでいる。
良し! 効いているぞ。俺はすぐにケイブバットに追撃をする。俺の追撃は再び見事にケイブバットに命中。ふらふらとケイブバットが地面に落ちていく。
「止めだ!」
地面に落ちていくケイブバットを蹴り上げると、洞窟の天井に叩きつけられ、そのまま動かなくなった。
「アスカ、やったわね」
おお、倒せたのか。倒したのか。ケイブバットの体が光の粒子となり消えていく。光の粒子が無くなるとそこには大きな牙が一本転がっていた。
「これは?」
「それはケイブバットの牙ね。持って帰れば売れるわよ」
「そうなのか。じゃあ、遠慮なく貰っておこう」
俺は地面に落ちている牙を回収するとズボンのポケットに仕舞い込む。これはバックを持っていた方が良かったのかな。
一体目のケイブバットを倒し、もう少し奥へと進むとまた道が二手に分かれていた。
「今度はどっちだい?」
「確か、左だったかしら。この先はどちらも行き止まりなのだけど、右にはケイブバットの巣があったはず。私が居ても、今のあなたには危険だわ」
確かに。今のは運よくケイブバットが俺の手の届く位置に来てくれたから戦えた。何体も一斉に相手をするとなるとしたら、そんなに上手くいくはずも無い。
俺は静かに頷き、ポーラと左の通路へと入っていくと、天井に三体のケイブバットが逆さまにぶら下がっているのが見えた。その内の一体がこっちに気付いたようで、こちらを見てから大きな口を開けた。その直後、俺は頭痛を感じる。残った二体も俺達に向かって飛び立ってきた。
「ケイブバットの音波攻撃だわ。これは防ぐ手段が無いわ。地味に体力を削られるから、まずはあの攻撃を止めないと」
「分かった」
俺はその辺に転がっていた石を拾い上げ、天井にぶら下がっているケイブバットに向け投げつける。
残念ながら俺の投げた石は、ケイブバットから三十センチ程離れた天井に当たった。だが、外れはしたが、石を投げつけられた事に腹を立てたのか、音波攻撃を止めこっちに向かって飛んでくる。
頭痛が無くなり、動くのが楽になった俺は向かってきていた二体の内の近い方に向かって駆け出す。
まだ高さ的には手が届かない位置を飛んでいるケイブバットだったが、ケイブバットの真下に移動した俺は石を真上に投げる。
石はケイブバットの左翼に命中すると、俺の方へと落下してきた。すかさず俺は左拳を突き出す。ケイブバットの顔面に拳が当たり、吹き飛ぶともう一体にぶつかり、二体がまとめて落ちてくる。
「ラッキーだ」
二体が地面に落ちた所に拳を振り下ろすと同時にまた頭痛が。俺の動きを鈍くさせる。
「くっ」
俺は頭痛を我慢し、地面の二体に攻撃すると二体が光の粒子となり消える。残った一体を相手にするため見上げた時、ケイブバットの前に黒い矢が現れる。その一本の矢が俺に目掛けて放たれた。
ケイブバットより放たれた黒い矢は俺の左腿を貫通する。
「ぐぁっ」
「アスカ! <ファイアアロー>!」
ポーラが思わずケイブバットに向け炎の矢を放つ。放たれた矢はケイバットの体を貫き、俺の前に落下してくる。タイミングを合わせて俺はケイブバットを殴ると三体目のケイブバットも光の粒子となった。
「アスカ、大丈夫?!」
「ああ、何とか」
ポーラが俺に回復薬を飲ませると、みるみる傷口が塞がり俺の体力は完全に回復した。
「ありがとう。ポーラ」
「良かった。今のは<ダークアロー>ね。ケイブバットが魔術を使うのなんて初めて見たわ」
俺は、落ちていたケイブバットの牙を拾い上げ、ポーラに尋ねる。
「そうなのか?」
「ええ。何か嫌な感じがするわ。この事はギルドに報告した方がいいわね。一旦戻りましょう」
俺達は来た道を戻って、最初の分かれ道までやってきた。もう少しで出口だ。帰り道はケイブバットとも遭遇することなく、特に問題無く歩いていたのだが。
『…………っち…………』
うん。声がする?
「ポーラ、何か言った?」
「いいえ。何も言わないわよ」
空耳か?
『…………へ、……て…………』
やっぱり声がする。あの行き止まりと言われた左側の通路の方からだ。俺は立ち止まり、声が聞こえる方に目を向けるのだった。
「昨日はごめん」
俺は、風呂の中でポーラの裸を見てしまった事を謝罪すると、ポーラは顔を赤らめながら俺に謝罪した。
「私こそごめんなさい。一緒にお風呂に入るのだから、いつか見られる事があると思ってはいたけど、恥ずかしさのあまりあなたを瀕死にしてしまったわ……」
ポーラに攻撃され朝まで気を失っていたのは、瀕死の状態になっていたからだという。回復薬は飲用するのが最も効果的なのだが、気を失っていた俺は飲むことが出来ず、自然回復を待っていたら朝になってしまったという事だ。
目覚めてから回復薬を飲んだ俺はこうして今ポーラと一緒にとある場所へと向かっていた。
「アスカ、今から行くところはアンファ村から最も近い場所にある洞窟よ。そこにはケイブバットっていうモンスターがいるの」
ケイブバット。名前を聞くに蝙蝠のモンスターか? ラビもそうだったが、この世界は俺の世界の言葉に似ているから何となく分かるのが有難い。
「そのモンスターなら俺でも倒せるって事か」
「ええ。ただ、飛んでいるから攻撃を当てるのが難しいかもしれないわ。頑張ってね」
俺は静かに頷き、気を引き締めその洞窟へと向かう。それから暫く歩いていると、岩場が見えてきて、そこに大きな穴がぽっかりと開いているのが見えてきた。
「あそこよ。駆け出しの冒険者がよくここに来るから、もう宝箱とかはないんだけどね」
「宝箱とかあるのか。まるでダンジョンだな」
「あら、あなたの世界もこういう所はダンジョンって言うの?」
「ああ。ゲームとかによく出てくるよ。こっちの世界でもダンジョンで通じるのはありがたいな」
「ゲーム?」
「ああ、気にしないでくれ。遊びみたいなものだ」
ポーラは聞き慣れない言葉に戸惑いながらも異世界の言葉を覚える気は無いようで、洞窟の中へと進んでいった。
中に入ると、ポーラが松明に火を点ける。辺りが明るくなり進んで行くと、道が二つに分かれていた。
「こっちよ」
ポーラは迷う事なく右の道を進んで行く。
「あっちの道は?」
「あっちには何も無いわ。少し進んだら行き止まりなの。ケイブバットも居ないし」
「そっか」
俺は納得しポーラの後を付いていく。でも、何かあの道が気になるのは何故なんだろう。そんな事を思いながら進んでいるとポーラが立ち止まる。
「どうした?」
「しっ。気を付けて。来るわよ」
ポーラはこっちに向かってくるケイブバットに気付いたようで、腰の剣を抜き放つ。
それを見た俺もすぐにファイティングポーズを取ると、その直後、奥からバサバサと音を立てながら大きな蝙蝠が一体こっちに向かって飛んできた。その体は翼を広げた状態で二メートルはありそうだ。
「でかっ」
俺は思わず叫ぶ。それを聞いたケイブバットが俺に向かって突進してきた。そして大きな口を開け、俺に咬みついてくる。俺は横に軽く飛び咬みつきを躱すと、ケイブバットの顔面を思いっきり殴った。
「いいわよ。アスカ。その調子!」
ポーラが俺の動きを褒める。ケイブバットは俺に殴られ、怯んでいる。
良し! 効いているぞ。俺はすぐにケイブバットに追撃をする。俺の追撃は再び見事にケイブバットに命中。ふらふらとケイブバットが地面に落ちていく。
「止めだ!」
地面に落ちていくケイブバットを蹴り上げると、洞窟の天井に叩きつけられ、そのまま動かなくなった。
「アスカ、やったわね」
おお、倒せたのか。倒したのか。ケイブバットの体が光の粒子となり消えていく。光の粒子が無くなるとそこには大きな牙が一本転がっていた。
「これは?」
「それはケイブバットの牙ね。持って帰れば売れるわよ」
「そうなのか。じゃあ、遠慮なく貰っておこう」
俺は地面に落ちている牙を回収するとズボンのポケットに仕舞い込む。これはバックを持っていた方が良かったのかな。
一体目のケイブバットを倒し、もう少し奥へと進むとまた道が二手に分かれていた。
「今度はどっちだい?」
「確か、左だったかしら。この先はどちらも行き止まりなのだけど、右にはケイブバットの巣があったはず。私が居ても、今のあなたには危険だわ」
確かに。今のは運よくケイブバットが俺の手の届く位置に来てくれたから戦えた。何体も一斉に相手をするとなるとしたら、そんなに上手くいくはずも無い。
俺は静かに頷き、ポーラと左の通路へと入っていくと、天井に三体のケイブバットが逆さまにぶら下がっているのが見えた。その内の一体がこっちに気付いたようで、こちらを見てから大きな口を開けた。その直後、俺は頭痛を感じる。残った二体も俺達に向かって飛び立ってきた。
「ケイブバットの音波攻撃だわ。これは防ぐ手段が無いわ。地味に体力を削られるから、まずはあの攻撃を止めないと」
「分かった」
俺はその辺に転がっていた石を拾い上げ、天井にぶら下がっているケイブバットに向け投げつける。
残念ながら俺の投げた石は、ケイブバットから三十センチ程離れた天井に当たった。だが、外れはしたが、石を投げつけられた事に腹を立てたのか、音波攻撃を止めこっちに向かって飛んでくる。
頭痛が無くなり、動くのが楽になった俺は向かってきていた二体の内の近い方に向かって駆け出す。
まだ高さ的には手が届かない位置を飛んでいるケイブバットだったが、ケイブバットの真下に移動した俺は石を真上に投げる。
石はケイブバットの左翼に命中すると、俺の方へと落下してきた。すかさず俺は左拳を突き出す。ケイブバットの顔面に拳が当たり、吹き飛ぶともう一体にぶつかり、二体がまとめて落ちてくる。
「ラッキーだ」
二体が地面に落ちた所に拳を振り下ろすと同時にまた頭痛が。俺の動きを鈍くさせる。
「くっ」
俺は頭痛を我慢し、地面の二体に攻撃すると二体が光の粒子となり消える。残った一体を相手にするため見上げた時、ケイブバットの前に黒い矢が現れる。その一本の矢が俺に目掛けて放たれた。
ケイブバットより放たれた黒い矢は俺の左腿を貫通する。
「ぐぁっ」
「アスカ! <ファイアアロー>!」
ポーラが思わずケイブバットに向け炎の矢を放つ。放たれた矢はケイバットの体を貫き、俺の前に落下してくる。タイミングを合わせて俺はケイブバットを殴ると三体目のケイブバットも光の粒子となった。
「アスカ、大丈夫?!」
「ああ、何とか」
ポーラが俺に回復薬を飲ませると、みるみる傷口が塞がり俺の体力は完全に回復した。
「ありがとう。ポーラ」
「良かった。今のは<ダークアロー>ね。ケイブバットが魔術を使うのなんて初めて見たわ」
俺は、落ちていたケイブバットの牙を拾い上げ、ポーラに尋ねる。
「そうなのか?」
「ええ。何か嫌な感じがするわ。この事はギルドに報告した方がいいわね。一旦戻りましょう」
俺達は来た道を戻って、最初の分かれ道までやってきた。もう少しで出口だ。帰り道はケイブバットとも遭遇することなく、特に問題無く歩いていたのだが。
『…………っち…………』
うん。声がする?
「ポーラ、何か言った?」
「いいえ。何も言わないわよ」
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