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第三章 生きることの罪
エゴイスティックな取り調べ
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「それ、は……」
そう言葉に詰まるエフェルローンに。
レオンは両手を食卓の前で組むと、詰問の手を緩めることなく、終始笑顔でこう言った。
「それじゃあ、順を追っていこうか。まずは相手から聞こう」
有無を言わさぬ圧に負け、エフェルローンは力なく肩を落とすとこう言った。
「アダム・バートンという若い男です。図書館でアルバイトをして生計を立てている大学生です」
「なるほど、じゃあ次」
素直にそう白状するエフェルローンに、レオンはそう言って、矢継ぎ早に質問をする。
「なんでルイーズが彼とデートをすることに?」
その質問に。
「…………」
エフェルローンはさすがに「取引のため」とは言えず、無言になってしまう。
そんなばつの悪そうなエフェルローンに代わり。
今まで事の成り行きを静かに見守っていたルイーズが、背筋を正しながらおずおずとこう言った。
「日記が欲しかったんです」
「日記?」
そう言って、眉を顰めるレオンに。
ルイーズはエフェルローンを気にしつつも、包み隠さずこう言った。
「彼の所有している日記がどうしても必要で、それで彼――アダムと取引をしたんです」
「取引」というルイーズの言葉に目を眇めると。
レオンは、神妙な顔で両腕を組みつつこう言った。
「取引? 彼の私的な日記がどうして取引をしてまでも必要なんだ。これは、クェンビー伯爵、君の私的な取引なのか? その答えによっては、私にも思うところがあるのだが」
そう言って、紫色の瞳を鋭く光らせるレオンに。
ルイーズは、ぶんぶんと頭を横に振ると、食卓に前のめりになりながらこう言った。
「いいえ。違うんです、伯爵。これは捜査のための取引で……日記は、厳密には彼のじゃなくて、彼のお父様のものなんです」
そう必死に説得するルイーズに。
レオンは怒気を若干和らげるものの、強い語調でこう言った。
「御父上の日記? で、それを手にれるためにルイーズが彼とデートする必要があると。でも、なんでルイーズとデートすることが取引の対価なんだ」
納得いかないとばかりに憮然とした表情をするレオンに。
エフェルローンは全てを諦めたような顔をすると、重い口を開いてこう言った。
「それが、彼が日記と引き換えに提示してきた取引の条件だったんです」
「取引の条件……良く分からないな。彼の目的は一体なんなんだ?」
レオンの言っていることは良く分かる。
同じ気持ちだっだエフェルローンは同感だというように頷くとこう言った。
「それは、私にも……ですが、彼は、ルイーズに『見せたいものがある』と」
「見せたいもの?」
「はい。それが何かはわかりませんが……ただ」
「ただ?」
そう言葉を促すレオンに。
エフェルローンは、記憶を手繰り寄せ、その記憶を追いかけるようにこう言った。
「『それは……彼女にとって凄く意味のあることだと思うから』と、そう言っていました」
アダムは確かにそう言っていた。
――それは……彼女にとって凄く意味のあることだと思うから。
それは、一体どういう意味なのか。
また、どんな意図が隠されているのか。
フェルローンには全く想像もつかない。
「見せたいもの、ねぇ……」
それは、レオンも同じだったようで、組んでいた両手を解くと、考えあぐねる様に片手で顎を扱いた。
それから、エフェルローンをじっと見つめると。
好奇心からなのだろうか。
レオンは瞳をきらりと光らせると、興味深々といった体でこう言った。
「で、君はその日記を手に入れて、これからどうしようっていうんだい?」
さすがに、「バックランド侯爵と、それに与するキースリー伯爵の悪事を暴き、正当なる裁判を受けてもらう」とは口が裂けても言えず、エフェルローンは、苦肉の策とでもいうかのようにこう言った。
「それは、仕事の関係上これ以上は……」
仕事を盾に取り、そうやり過ごそうとするエフェルローンに。
レオンは困ったように笑うと、「了解した」というようにこう言った。
「噂では、君は事件の担当を外されているという事らしいが……まあ、いいだろう。これ以上は聞かないでおこう」
「すみません、助かります……」
そう心から頭を下げるエフェルローンに。
レオンは「気にするな」とばかりに笑みを浮かべて答えたものの、すぐに、真面目な顔でこう言った。
「クェンビー君」
改まってそうエフェルローンの名を呼ぶレオンに。
エフェルローンは背筋を伸ばしてレオンを見る。
「はい」
そう粛々と答えるエフェルローンに。
レオンは真摯な眼差しを向けると、決意も固くこう言った。
「決めたよ。私はルイーズのデートに同伴する」
「え」
その決意に。
エフェルローンは、顔色を無くしてこう言った。
「それは……」
――困ります!
と、エフェルローンがそう断りを入れる前に。
全てを察したルイーズが、慌てたようにこう言った。
「伯爵。お心遣いはとても嬉しいのですけれど、相手の方からは[二人きり]でというお話なので、それを破ることは出来ないんです。ほんとに……ごめんなさい、伯爵」
そう言って、申し訳なさそうに下を向くルイーズを心配そうに見つめるレオン。
そんなレオンに、今まで傍観していた側近のヨハンが淡々とした口調でこう言った。
「そんなにご心配なら、陰から見守っていればよろしいのではないかと」
その側近の現実に即した提案に。
レオンは「なるほど」とばかりに手を叩くと、ホッとしたようにこう言った。
「相手が何の意図を持っているか分からない以上、ルイーズを無防備にする訳にはいかなくてね。何せルイーズは、私の大事な友人からの預かりものだからさ。内にも外にも傷ひとつ付ける訳にはいかないんだ。という訳で、当日、私とヨハンはルイーズを陰から見守ることにするから、そこのところよろしく頼むよ。それで、そのデートはいつするんだい?」
その問いに、ルイーズがすっきりとした顔でこう言った。
「明日です。明日の朝、十刻、図書館前です」
「明日の十刻か、早いな……まあ、どうにかなるか。と、そんなわけで、私の優先事項はルイーズの身を守ることだ。ルイーズの身に何か起こるようであれば、悪いがクェンビー伯爵、日記は諦めてくれたまえ」
「え」
そう言ってぎょっとするエフェルローンを尻目に。
レオンは、話は終わったとばかりに立ち上がると、片腕を軽く回しながらこう言った。
「それでは、私たちは行くよ。これ以上、君たちの憩いの時を邪魔するのは悪いだろうからね」
そう言って、ルイーズに片目を瞑って見せると。
レオンとその側近ヨハンは、颯爽と街の大通りを去っていくのであった。
「行っちゃいましたね……」
きょとんとした顔でシードル(林檎の発泡酒)を一口、口に含むルイーズを恨めしそうに見遣ると。
エフェルローンは、やりたい放題のレオンの背中を心底恨みがましく睨み付ける。
そして、歯をがちがちと鳴らすと悔しそうにこう言った。
「くそっ……あんたの大事な預かりものが賭けた、俺の憲兵人生……返してくれ……」
吐き捨てるようにそう言うと。
エフェルローンは瞳に薄っすらと涙を浮かべ、力なく食卓の上に突っ伏すのであった。
そう言葉に詰まるエフェルローンに。
レオンは両手を食卓の前で組むと、詰問の手を緩めることなく、終始笑顔でこう言った。
「それじゃあ、順を追っていこうか。まずは相手から聞こう」
有無を言わさぬ圧に負け、エフェルローンは力なく肩を落とすとこう言った。
「アダム・バートンという若い男です。図書館でアルバイトをして生計を立てている大学生です」
「なるほど、じゃあ次」
素直にそう白状するエフェルローンに、レオンはそう言って、矢継ぎ早に質問をする。
「なんでルイーズが彼とデートをすることに?」
その質問に。
「…………」
エフェルローンはさすがに「取引のため」とは言えず、無言になってしまう。
そんなばつの悪そうなエフェルローンに代わり。
今まで事の成り行きを静かに見守っていたルイーズが、背筋を正しながらおずおずとこう言った。
「日記が欲しかったんです」
「日記?」
そう言って、眉を顰めるレオンに。
ルイーズはエフェルローンを気にしつつも、包み隠さずこう言った。
「彼の所有している日記がどうしても必要で、それで彼――アダムと取引をしたんです」
「取引」というルイーズの言葉に目を眇めると。
レオンは、神妙な顔で両腕を組みつつこう言った。
「取引? 彼の私的な日記がどうして取引をしてまでも必要なんだ。これは、クェンビー伯爵、君の私的な取引なのか? その答えによっては、私にも思うところがあるのだが」
そう言って、紫色の瞳を鋭く光らせるレオンに。
ルイーズは、ぶんぶんと頭を横に振ると、食卓に前のめりになりながらこう言った。
「いいえ。違うんです、伯爵。これは捜査のための取引で……日記は、厳密には彼のじゃなくて、彼のお父様のものなんです」
そう必死に説得するルイーズに。
レオンは怒気を若干和らげるものの、強い語調でこう言った。
「御父上の日記? で、それを手にれるためにルイーズが彼とデートする必要があると。でも、なんでルイーズとデートすることが取引の対価なんだ」
納得いかないとばかりに憮然とした表情をするレオンに。
エフェルローンは全てを諦めたような顔をすると、重い口を開いてこう言った。
「それが、彼が日記と引き換えに提示してきた取引の条件だったんです」
「取引の条件……良く分からないな。彼の目的は一体なんなんだ?」
レオンの言っていることは良く分かる。
同じ気持ちだっだエフェルローンは同感だというように頷くとこう言った。
「それは、私にも……ですが、彼は、ルイーズに『見せたいものがある』と」
「見せたいもの?」
「はい。それが何かはわかりませんが……ただ」
「ただ?」
そう言葉を促すレオンに。
エフェルローンは、記憶を手繰り寄せ、その記憶を追いかけるようにこう言った。
「『それは……彼女にとって凄く意味のあることだと思うから』と、そう言っていました」
アダムは確かにそう言っていた。
――それは……彼女にとって凄く意味のあることだと思うから。
それは、一体どういう意味なのか。
また、どんな意図が隠されているのか。
フェルローンには全く想像もつかない。
「見せたいもの、ねぇ……」
それは、レオンも同じだったようで、組んでいた両手を解くと、考えあぐねる様に片手で顎を扱いた。
それから、エフェルローンをじっと見つめると。
好奇心からなのだろうか。
レオンは瞳をきらりと光らせると、興味深々といった体でこう言った。
「で、君はその日記を手に入れて、これからどうしようっていうんだい?」
さすがに、「バックランド侯爵と、それに与するキースリー伯爵の悪事を暴き、正当なる裁判を受けてもらう」とは口が裂けても言えず、エフェルローンは、苦肉の策とでもいうかのようにこう言った。
「それは、仕事の関係上これ以上は……」
仕事を盾に取り、そうやり過ごそうとするエフェルローンに。
レオンは困ったように笑うと、「了解した」というようにこう言った。
「噂では、君は事件の担当を外されているという事らしいが……まあ、いいだろう。これ以上は聞かないでおこう」
「すみません、助かります……」
そう心から頭を下げるエフェルローンに。
レオンは「気にするな」とばかりに笑みを浮かべて答えたものの、すぐに、真面目な顔でこう言った。
「クェンビー君」
改まってそうエフェルローンの名を呼ぶレオンに。
エフェルローンは背筋を伸ばしてレオンを見る。
「はい」
そう粛々と答えるエフェルローンに。
レオンは真摯な眼差しを向けると、決意も固くこう言った。
「決めたよ。私はルイーズのデートに同伴する」
「え」
その決意に。
エフェルローンは、顔色を無くしてこう言った。
「それは……」
――困ります!
と、エフェルローンがそう断りを入れる前に。
全てを察したルイーズが、慌てたようにこう言った。
「伯爵。お心遣いはとても嬉しいのですけれど、相手の方からは[二人きり]でというお話なので、それを破ることは出来ないんです。ほんとに……ごめんなさい、伯爵」
そう言って、申し訳なさそうに下を向くルイーズを心配そうに見つめるレオン。
そんなレオンに、今まで傍観していた側近のヨハンが淡々とした口調でこう言った。
「そんなにご心配なら、陰から見守っていればよろしいのではないかと」
その側近の現実に即した提案に。
レオンは「なるほど」とばかりに手を叩くと、ホッとしたようにこう言った。
「相手が何の意図を持っているか分からない以上、ルイーズを無防備にする訳にはいかなくてね。何せルイーズは、私の大事な友人からの預かりものだからさ。内にも外にも傷ひとつ付ける訳にはいかないんだ。という訳で、当日、私とヨハンはルイーズを陰から見守ることにするから、そこのところよろしく頼むよ。それで、そのデートはいつするんだい?」
その問いに、ルイーズがすっきりとした顔でこう言った。
「明日です。明日の朝、十刻、図書館前です」
「明日の十刻か、早いな……まあ、どうにかなるか。と、そんなわけで、私の優先事項はルイーズの身を守ることだ。ルイーズの身に何か起こるようであれば、悪いがクェンビー伯爵、日記は諦めてくれたまえ」
「え」
そう言ってぎょっとするエフェルローンを尻目に。
レオンは、話は終わったとばかりに立ち上がると、片腕を軽く回しながらこう言った。
「それでは、私たちは行くよ。これ以上、君たちの憩いの時を邪魔するのは悪いだろうからね」
そう言って、ルイーズに片目を瞑って見せると。
レオンとその側近ヨハンは、颯爽と街の大通りを去っていくのであった。
「行っちゃいましたね……」
きょとんとした顔でシードル(林檎の発泡酒)を一口、口に含むルイーズを恨めしそうに見遣ると。
エフェルローンは、やりたい放題のレオンの背中を心底恨みがましく睨み付ける。
そして、歯をがちがちと鳴らすと悔しそうにこう言った。
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