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23.思い出の色
しおりを挟む遠くまで広がる海。
水着の女の子達に…
屋台もでてるのかっ?!
いいじゃねぇ~かぁっ!夏っっっ!
「うおぉぉぉぉぉぉ!!!!
海きたぁぁぁぁぁあ~!!!!」
「ふふっ、まこテンション高いねっ」
「はぁ?当たり前だろぉ?!
なおも大人ぶってないでもっと楽しもうぜ」
「いや、もっと楽しもうもなにも、いま着いたばっかだしなぁ」
「なお?知ってるか?こーゆうのは、朝起きてからもう始まってんのっ!」
「小学生の遠足みたいなこと言うじゃん」
「ちなみに、なお。」
「ん?なに?ゆう」
「ここ限定のかき氷があるらしいぞ。」
にやっと笑うゆう。
これは何かたくらんでるな…
「?!………俺ちょっと買いに行ってくるっ」
なおはすごい勢いで屋台の方へ走っていった。
あの アリンコめっ
「あっれぇ~?なおくんもういなくなっちゃったの?」
また、にやり。
「お、おぉ上尾、あいつ一人じゃ心配だから着いていってあげて」
「お?おう~わかった~」
そして、上尾も消える。
はい、2人きり~
「……ゆ…う?」
「よしっ…泳ぐぞっ」
「え!?お…おう。」
にしても、ゆうがこんなに遊ぶのに積極的なことがかつてあっただろうか。
あ、水着のお姉さんだっ…
はぁ~やっぱり海と言えば水着だよなぁ~
「……よ…っと、」
ゆうは、上に着ていたパーカーを脱ぐ。
「……………」
「…まこっ?何ジロジロ見てんのっ」
ひゃっ、ひゃばひっ…
なんかゆうがっ………めっっちゃかっこよく見えるっっ?!?!
「えっ…………いやっ…その。」
「…ふっ…女の水着姿なんてどうでも
よくなったろ?」
くっそおぉぉっ…………こいつっ…
全部計算してやがったなぁっ
「………っ………………はっ、嫉妬かぁっ?」
こんにゃろっ
「………………ん~?…………そうだよ。」
ぐはぁっ!?!?
自滅してしまったぁぁあっ…………
「…ふっ、ははっ!耳まで真っ赤っ」
熱い夏の日差しと恥ずかしさで
頬がチリチリする。
「………………もうっ、先に海入るっ!」
「浮き輪なくて大丈夫か?」
あぁぁぁぁぁぁぁぁムカつくぅっ!
「馬鹿にすんなっ!泳げるわぁっ!」
⿴ ⿻ ⿸ ⿴ ⿻ ⿸
「うぇっ……しょっぱいっ」
「当たり前だろ?海水なんだから」
ったく、なんか癇に障る言い方なんだよなぁ
「俺、お前のそーゆー言い方キライっ」
ばかっ。
「…ふ~ん、俺はお前のそーゆー怒った顔
好きだけど。」
?!?!?!
ちょっとは、反省しろっ!ばかっ!!
まぁ?これがどこかのシーンで使われるのかもしれないけどっ、こいつは初めに会った時言ったからな!!
そのままの俺と物語の主人公が
似ているってなっ!
そのままの俺でいいならっ、
絶対この話にはのってやんね~!!!
「ちょっと頭冷やしてこいばぁ~か!!」
「…………ふ~ん、じゃあ、そうする。」
といって、ゆうが潜ったからどこかに行くのかと思いきや、
泳いでいるような水しぶきはない。
……?何やってんだこいつ…
しばらくしても、上がってこないのを
優しい俺は心配してやる。
…溺れてる…なんて事はないと思うけど…
こんなに出てこないなんて…
そして、俺はあることを心に決める。
「すぅ……ふごっっ…」
思いっきり目をつむり自分の近くに沈んでいったゆうを探そうと思いきや、
勇気がなくて目が開けられない。
そう、泳げるけど顔に水は付けられないんだよな俺。いや、犬掻きじゃねーしっ!
俺が目を開けるか開けまいか心の中で葛藤を繰り広げていくうちに、
何も見えない間にも、俺の体は海底に沈んでいく。
えっ、ちょっ、え、
なんか、苦しいんだけどっ…
えっこれって…俺溺れてるんですかぁっ?!
こ、わいっ……元はと言えばゆうのせいだっ…
あいつぅぅっっ……………
んっ?!
なんか…口に…
?!
目を開けるとゆうの顔がすぐ前にある、
というか、俺の唇に、ゆうの唇が重なっている。
?!?!?!?
ゆうの中の空気が少しずつ送られてくるのがわかる。
水の中にいても、この、熱くなる感じは変わらないのだと知った。
ふと、気づくと俺は水面のすぐ下にいた。
夏の青い空が水に透けてとっても綺麗だ。
「ぷはぁぁっ!………はぁっはぁっ」
っっでも……苦しいっ………
あぁ…死ぬかと思った。
「死ぬかと思ったっ」
?!
心の声とハモった…
「…………ゆうお前が悪いんだからなっ。
お前…俺が水に顔つけられないの知ってただろ。」
俺はゆうを睨む。
だが、ゆうもこちらを睨む。
「……だったら、あんな長く潜ってんなよっ泳げねーのに沈むに決まってんだろ??」
………それは
「…お前が悪いっ。
俺だって、お前が長い間潜ってるから…」
「……心配した?」
「………………っ」
俺がお前のこと好きだってこともう分かってるくせに…
なんでそんなに嬉しそうなんだよ。
「…………………やっぱりいっぺん沈んでこいっばぁーか」
俺は、この日初めて見た
水中から見る空の色をきっと一生忘れない。
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